五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

雨の香り

2015年10月16日 | 第2章 五感と体感
雨の香り2015年10月16日

急に寒くなりました。
昨晩から雨が降り出し、朝起きるとまだ静かに雨が降っています。
秋深まる頃の静かな雨は、私にとっては悲しい雨なので、憂鬱な心地になります。ああ、あの時も静かな雨が降っていたなぁ、と、思うと、急に時間が引き戻されるのです。五感は怖いと思ったり、喜ばしいと思ったり、色々です。

昨日、香道のお家元が、香に纏わる数人の方々を招待し、香合わせを行うドキュメンタリーが放映され、本式の香合わせを初めて見る事ができました。

招待状を上質な和紙で筆書きしたり、後継ぎが口伝で学んでいく様子や、お家元親子の日常の様子、香道作法の練習を何度もする姿も拝見。
招待者は冷泉家、近衛家、徳川家、慈照寺(銀閣寺)住職。
主催者家元と次期家元、そして招待者4人がそれぞれ名香を選びます。招待者はどの香が選ばれたかは知らされません。
6人が3組に分かれ、それぞれ、どちらの香が良いかを勝負をするのです。
二人の香を聴き、それらの印象を紙にしたためます。
そして、自分が良しとする香をひとつ選ぶのです。
それを三回行うので、勝負は三回。
とても単純なことなのですが、香を聴き、その香から湧き出すイメージをその場で紙に書くことは、森羅万象の全てに五感を研ぎ澄まし、諸々を学び、諸々を体験して来なくては出来ないことです。
まったくのインフォメーションを持たされないで、自分で感じ取り想像するのです。
「寝覚ねざめ」「花宴かえん」「明石あかし」「千鳥ちどり」「賀が」「紅くれない」
それぞれの名香には、甘い・酸っぱい・辛い、、、というような但し書きがされているのですが、それをどう感じるかは、人それぞれの感性に任せるのです。名物香は、そうそう焚けるものではありません。名だたる方々であれど、皆様初めて聴く香りです。香道の席でしたためる覚え書きと後からお聞きする言葉に人の感性の美しさを改めて感じました。

知恵と知識が自分の感性を助けてゆくことと瞬間に触れた五感を意識する事の双方はとても大事な関係であることをしみじみ思うのでありました。自分の生育史を愛でてこそ、溢れるものも多いのかと思ったり。
今日は東急セミナー雪谷の勉強会です。お足元に気をつけていらしてください。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする