掛け軸を愉しむ2017年2月26日
そろそろ夏の作品展に向けての表装作業も始めなくては、と思いながらも、どのような作品を手掛けるかを考えている内に時ばかりが経っています。
二足のわらじの片方の仕事の諸々を進めれば進めるほど、もう片方の表装の方に気持ちが向いていきます。いつもこうやってお尻に火をつけながら仕事が進んでいくような感じです(笑)
今回の大河ドラマに出てくる今川家の掛け軸に、時代考証の見落としを感じ、掛け軸までは気が回らないのかな~と悲しい思いもし、少なくとも歴史物のドラマでは時代に在る程度合わせて頂きたいなぁ~とぶつぶつと呟いたりしながら、なんだかんだとドラマの背景の掛け軸を愉しんではおります。
最近久しぶりに見た「サザエさん」では、波平さんの床の間に掛けられている掛け軸の裂が「水玉模様だ、、、」と、ニヤニヤしながら見つめたり。。。
古い掛け軸の画像が送られ、その掛け軸にセロハンテープがあちらこちらに貼られているのを見て悲しくなったり・・・お料理屋さんでそんな掛け軸が掛かっている部屋に通されたおかげで食事の味が半減したり。。。
素敵な軸装に美術館で出合い嫉妬を感じたり、羨んだり、憧れたり。。。
日本の家屋を映すには、掛け軸は案外身近な舞台美術の道具の一つであり、それらを自分の喜怒哀楽でいちいち愉しむ事も私の楽しみの一つなのです。老婆心の突っ込みもしたいところですが、そこまでは致しません^^;。「せめて、映像を生業にしている若い人たちには昭和30年代の映画やドラマを見たり、歌舞伎なんぞを見て、舞台美術の基礎知識を学んで欲しいな~」と願いを籠めるくらいです。
仕立てるのも、見るのも、心底楽しい掛け軸に、松の盆栽を添えたいと思い立ち、こぼれ種で芽が出て二年目の松を小鉢に植え替え、それを眺めながらどんな形に整えようか迷っています。
なんであれ、愉しむ事は好き事かな、、、好きこそものの上手なれ、とは、まことの事だと思います。
一つの事に愉しみだすと、いろいろな枝葉が自分を愉しませてくれるのです。
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