当たり前という無意識 2017年10月28日
いつも自分が当たり前だと思っている事は、いちいち意識して考えて行動することはありません。
当たり前だと思っているから、迷いもないので、自分の考えも一致している概念から湧き出してくることの方が多いかもしれません。
アイデンティティの統合にぶれがないことは、幼少期に各地を転々としてきた環境で育った私から見るとちょっとした憧れの環境なのです。
今更、自分の過去の環境を変える事ができないので、私は私で自分の経験からくるアイデンティティの統合に不満はありませんが、13歳から20代までのアイデンティティの統合を育む時期の迷いや自信の無さの背景に、過剰なほどの不統合があったようです。
言葉や慣習だけでなく、人付き合いの仕方の傾向、気候風土の違い、性格的な自分との相性等、自分に根付いてきたアイデンティティが崩されるような感覚は、まったく環境の違う場所に住んだ人でないと理解しがたいかもしれません。
私は私である
という、当たり前のような概念を持つことの感覚が体感として得られず、特に10代の頃はデラシネのように浮いていた感覚で日々暮らし、自分の周りに起こる事象や他者を俯瞰し、しかも自分と自分のしている事が繋がっていない事にいつも不安感を抱いていたのだと思います。
習慣という無意識の行動や湧き出してくる感情、行動をあえて意識化してみることは、自分のこれらの傾向を知る上でとても大切な行程であるようです。
自分の「当たり前」に今一度足を止めて思い巡らしてみると、案外簡単に「理想と現実のギャップからくるストレス」に自分自身の内側からあぶり出されてくるかもしれません。
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