五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

雨水の頃

2017年02月21日 | 第2章 五感と体感
雨水の頃2017年2月21日

24節気72候では、今は「雨水」の頃です。
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり。(歴便覧)

地の息遣いを表現するのに「土の脈」という言葉があるそうです。
確かに、足柄のお山のみかん園で、植樹するには良い季節だと教えられ、5年物のみかんの木を移植しました。
私が住まう横浜も外の空気に潤いを感じます。北国の様に凍てつく空気を冬に感ずることは数えるほどですが、それでも空気に水分を感ずると、気温は変わらずとも春の温もりを体感するのです。

そろそろ奈良の東大寺二月堂では「お水取り」が始まります。
「糊こぼし(紅白の椿)」の「花ごしらえ」も一斉に始まりますね。
毎年同じ話題で申し訳ありませんが、この季節になると二月堂に一気に気が集まり祈りの塊になります。3月1日~14日までの修二会「お水取り」のプロローグを心弾ませながら待つ今の時期が、一番「わくわく」の体感かもしれません。

雨水の空気は、花粉も運びます。花粉症の人は大変な季節ですが、春の土の脈に耳を澄ましたいものです。


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