五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

7歳までの体験

2022年01月07日 | 第2章 五感と体感

雪景色の朝・・・・

7歳までの体験    2021年1月7日

父の転勤先の高知で生まれ、
時々両親の実家に戻り生活し、
5歳の時には福井に引っ越し。
そこで7歳まで過ごしました。

この7年間の私の経験が
私に生き抜く力を
育ててくれたようです。

「エリクソンの8つの人格形成の発達」では、
希望、意思力、目的志向性の原型を育む
時期が7歳までと書かれています。
大抵の事は、この原型が
ポジティヴに育まれていると、
生涯の生き抜く力の素地になるようにも思います。

高知では、台風が来る前に、
会社の人たちが総出で社宅にやってきました。
家の雨戸を板で硬く封じ、
蝋燭とおむすびを準備して、
茶托の前に座って
嵐が過ぎ去るのを息を殺して
待つのみ。

福井では、一晩のうちに一階の天井までの
高さまで雪が積もり、
二階からでスキーで滑って外に出ていました。
雪を踏みしめようとして、
長靴が雪にはまり、抜けなくて苦労したり。

年に数回、両親の実家に帰る途中、
東京駅から中央線に乗って見える
お茶の水あたりの風景が
何故かとても好きでした。

高円寺の母方の祖父母の家は、
教職を退職した祖父が
絵画教室を開いていました。
達磨ストーブで、膠を湯煎する
祖父の横で
黙って座って見ているのが
至福の喜びでした。

父方の祖父は画家。
祖母は、函館の寺の娘とあって、
独特な雰囲気が醸しだされており、
母は父の実家が大変苦手だったようですが、
私は、無言の祖母の愛を受けて見守られていた
ように感じています。
父方の祖父のアトリエでは、
祖父が絵を描いている横で
静かに座って筆立てに入っている
筆の毛先やパレットに乗せられた絵の具や
高い天井から零れる光を眺めたりして、
ぼんやりとした長閑な時間を過ごしました。

このような0歳から7歳の生育史を
過ごしていた私は、
どこか、いつも旅をしているような気分を
味わっていました。
旅の俯瞰感はあるものの
自然の驚異は身に染みて体得していたように
思います。

妄想と現実の間が曖昧なのも
そんな育ち方をしたせいかもしれません。

雪が降ると、
必ず福井のあの大雪が蘇ります。
大切な宝物の経験です。



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講座スケジュール

目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2022年1月7日
13:00~15:00


目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2022年 1月21日
13:00~15:00


綾子塾「生き甲斐の心理学」
場所:横浜桜木町 婦人会館
時間:13時~15時半
日程:2022年1月11日第4回(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)

③甲斐の心理学木曜綾子塾
場所:横浜桜木町 婦人会館
(公開講座)
時間:13時~15時半
日程:2022年1月27日(木)

紅葉坂植村勉強会
場所:町田修道院
日程:
2022年2月1日火曜日
2022年2月からは会場が町田修道院になります。

小金井植村勉強会
日程:2021年2月22日火曜日




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