奈良坂の奈良豆比古神社
奈良豆比古神社の御神木 楠
大寒2025 2025年1月20日
今日は大寒。
寒さの底。
冬至から一か月ほどが経ち、
日の出が早くなり、日没が遅くなってくると
気持ちも緩んできたように思います。
昨日、能の稽古場にて
師匠が勉強会を開いてくださり、
西浦田楽(にしうれ)田楽の様子を撮影した
お弟子さんの映像をダイジェストに見せてくださいました。
浜松から国道162号線を北上した場所で、
水窪(みさくぼ)ダムの西側、愛知と長野の県境に位置しています。
そこで平安時代?から西浦(にしうれ)田楽が集落の人々によって伝承されているのです。
1970年~80年代の山形の黒川能の映像も拝見しながら、
大寒が過ぎ、立春が過ぎてしばらくした二十四節気の雨水の頃に
西浦田楽が行われます。
今年は2月15日夜から16日の朝まで行われるそうです。
冷えた土が温み始めた頃に行われるこの儀式は、
地霊鎮め、悪霊払いから始まり、
農耕予祝(稲作の工程)、翁、三番叟までを日の出の頃まで行い、
白々と夜が明けるころに独特な能が演じられます。能の演目は、
高砂から始まり、山姥、猩々、野宮、八島等と続き、締めは弁慶。
全部で12の能が演じられ、全て終わるころには
山間の村に日が高く上り、一晩中焚いていた火も鎮まります。
この日を境に、春の温もりを感じるそうです。
黒川能にしても、春日大社の御祭も、夜中に神様が降臨し、朝にはお戻りになります。
夜中から朝方の儀式を拝見するには、なかなかきついものがありますが、
10月15日に行われる奈良の奈良豆比古神社の翁舞は、
夜の数時間で完了します。
10数年前に観に行き、感動を覚えました。
人の体感としての「始まり」を感ずることは、
生きていくうえでとても大切な一年間の工程の始まりでもあります。
自然界の中に活かされている私達人間の体感を
おざなりにすればするほど、自然界の脅威に打ち負かされていくように思います。
日本各地、世界中の祭りの原点を改めて意識化し、
森羅万象から感じ取る畏れの感性を大切にしていきたいものだと
思うのでした。
そろそろ、3月のお水取りの準備が私達にも見えてくる頃です。
私自身、自然界で生き延びる人間の一人であることを
改めて意識しながら、体感を鍛えていきたいと思うのでした。
●講座予定●
講座スケジュール
①
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2025年 2月7日(金)
13:00-15:00
②
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2025年1月17日
12月はお休み
13:00-15:00
②
あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12:00-15:00
日程:2025年3月11日㈫
(綾子塾は、限定メンバー制)
③
メンバー制勉強会
月組 2025 1月27日㈪
星組 2025 2月 日㈰
④
9月27日~29日あやの会
宝塚講座 メンバー制 終了
2025年9月26日~28日予定
○○○○
ユースフルライフ研究所の講座日程
通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2025年1月23日㈭
★植村先生の講座
1町田勉強会「会員限定」
日程:2025年第1週2月4日㈫
2町田勉強会「会員限定」(宗教心理学・小金井から移動した教室)
日程:2025年2月17日火曜日
応援している雑誌 TRANSIT66号 台湾特集発売中