最近(2021年7月12日ごろ)のニュースです。
1)来週末24日に米国ネバダ州ラスベガスで予定されていたWBCヘビー級戦、王者タイソン フューリー(英)と挑戦者で前王者となるディオンティー ワイルダー(米)による第3戦は、フューリーがコロナウィルスに感染してしまい中止となってしまいました。秋口にも再スケジュールがセットされるようです。
2)フューリー、ワイルダーと共に、現在のヘビー級の3強をなしているアンソニー ジョシュア(英)。WBOの指名挑戦者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)との防衛戦は、9月25日に英国で決行される事になりそうです。ひょっとしたら同じ日に、「フューリー対ワイルダーⅢ」が行われるかもしれませんね。
3)今月21日、ドミニカでWBAミニマム級暫定王座決定戦が行われます。この試合に出場するのはエリック ロサ パチェコ(ドミニカ)とリカルド アツピリカ(ペルー)。
パチェコはこの試合がプロ僅か4戦目となる選手です。しかし驚くなかれこのドミニカ人は、デビュー戦で10回戦に登場し、WBAとWBCのラテン王座を獲得しています。しかも彼のデビュー戦は昨年10月に行われています。まだまだ21歳の若者ですが、アマチュアでは300戦以上のキャリアがあるとか。
対するアツピリカは21戦全勝(4KO)というKO率は19パーセントと低いものの、好戦績の持ち主。これまでにWBAのゴールド王座を獲得しています。
4)現在WBA最軽量級にはスーパー王者としてノックアウト CP フレッシュマート(タイ)が、そしてレギュラー王者にビック サルダール(比)が君臨しています。12連続防衛に成功しているフレッシュマートは昨年3月から防衛戦を行っていません。サルダールは今年2月に、当時空位だった王座を獲得しています。
5)先週7日、WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者ジョー ノイナイ(比)が豪州のリングに登場。挑戦者リーアン ウィルソン(豪)を5回で仕留め、保持する王座の3度目の防衛に成功しています。
ノイナイは2019年4月に大阪のリングで坂 晃典(仲里)を破り同王座を獲得。7月には同じ地で現WBOアジア太平洋、OPBF(東洋太平洋)フェザー級王者の清水 聡(大橋)をもストップし、初防衛に成功しています。そしてその年の師走には後楽園ホールで尾川 堅一(帝拳)と負傷判定での痛み分けと、日本のリングで大暴れした選手。今後も活躍が期待できそうです。
6)本来なら6月に、バドゥ ジャック(スウェーデン)との防衛戦を行う予定だったWBAライトヘビー級レギュラー王者ジャン パスカル(カナダ)。試合前の薬物検査に引っかかり、その試合は中止に。WBAはこの度、パスカルの王座を剥奪することを発表しています。現在WBAライトヘビー級には、スーパー王者にドミトリー ビボル(キルギスタン)が、暫定王者にロビン クラスニキ(独)が就いています。