DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

新藤が空位の王座を獲得(日本ウェルター級)

2016年01月21日 01時06分21秒 | 日本ボクシング
現地時間の先ほど(20日・水曜日)、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ウェルター級王座決定戦:
新藤 寛之(宮田)判定3対0(96-94、97-94x2)大川 泰弘(ワタナベ)

*前王者となる高山 樹延(角海老宝石)が返上したために空位となっていた王座の決定戦。2度目の日本王座挑戦、同時に2度目の10回戦出場の新藤と今回がプロ29戦目にして初の10回戦出場となった大川の対戦。実力拮抗者同士の対戦となりましたが、新藤が終盤戦に抜け出して勝利。高山の後継者の地位に就くことに成功しています。

世界的に見ると中量級に位置するウェルター級。日本国内レベルとなると重量級に区分されています。元々選手層が薄かった国内ウェルター級戦線ですが、近年その傾向がさらに増しているのが気になるところです。

先週末に行われた国内スーパーライト級戦の試合結果を載せた時にも書きましたが、現在までに今年の日本チャンピオン・カーニバルの正式発表はされていません。今年もこのイベントは開催の方針なのですよね?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山中、京都のリングに登場(WBCバンタム級他)

2016年01月20日 02時59分15秒 | 世界ボクシング
3月4日、島津アリーナ京都で予定される試合です。
WBCバンタム級戦:
王者山中 慎介(帝拳)対 挑戦者リボリオ ソリス(ベネズエラ)

*山中の節目である10度目の防衛戦の相手を勤めるのは、元WBAスーパーフライ級王者、これまでに2度日本のリングに登場しているソリス。2013年のゴールデン・ウィークに暫定王者として初来日したソリスは、第一次政権を築いていた河野 公平(ワタナベ)を接戦の末破りレギュラー王座を獲得。同年師走には、当時IBF王者だった亀田 大毅(日本)との王座統一戦に臨み、ここでも接戦を制して勝利を収めています。問題はその試合でソリスは前日計量に失格。IBFが「勝っても負けても大毅は王座を保持」と不可解な言動を発したため、その後大きな問題に発展していきました。

それはともかく、山中にはこのしぶとい問題児を相手に、明白な勝利を収めてもらいたいですね。


WBCライトフライ級戦(レギュラー王座):
王者木村 悠(帝拳)対 挑戦者ガニガン ロペス(メキシコ)

*昨年11月末の同王座を獲得している木村の初防衛戦の相手は、これまでに数々のWBCの地域王座を獲得してきたしぶといロペス。ロペスは木村が11月に攻略したペドロ ゲバラ(メキシコ)に昨年7月に挑戦し、その時は中差の判定負けを喫しています。軽量級のボクシング王国メキシコの刺客として十分な実力を保持するロペス。競った試合内容が予想されます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意見番(2015年/日本国内編)

2016年01月19日 00時09分10秒 | ボクシングネタ、その他雑談
昨年2015年にもっとも活躍した選手を選んでみました。今回は日本国内5選手の選出になります。

前日本ライトフライ級王者堀川 謙一(SFマキ):

*現時点では既に日本王座から転落し、現役からも引退しています。しかし堀川は昨年9月、7度目の様々な王座挑戦(日本国内、OPBF,WBCインターナショナル、同シルバー王座)を経て、44戦目にして念願の初タイトルを獲得。その継続力を大変評価しました。昨年の年間戦績は3勝(3KO)1敗。3勝の内2つは8回戦での勝利でした。




WBAフライ級レギュラー王者井岡 一翔(井岡):

*リング内でのパフォーマンス云々ではなく、一翔「陣営」のマッチメークに非難が集まっているここ数年の一翔。しかし2015年に限って見ると、そのリング場の試合内容、戦績共に素晴らしいものがありました。4月に「レギュラー」王座ながらも実力者ファン カルロス レベコ(亜)との内容の濃い接戦を制し3階級制覇達成。9月の初防衛戦ではレベコの同胞ロベルト ソーサにワンサイドの判定勝利。そして大晦日には宿敵レベコをボディーで沈め防衛回数を伸ばしています。年間戦績は3勝(1KO)。

今年の目標は「王座統一」と公言する一翔。他団体の王者との対戦もいいのですが、一翔から見て格上のスーパー王者(+WBO)のファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)、格下、暫定王座を保持するスタン クラティンデーンジム(タイ)からWBA王座を統一し、WBA本部に対し、「一階級一人の王者」と挑戦していって貰いたいです。




WBAスーパーフライ級レギュラー王者河野 公平(ワタナベ):

*亀田家とWBAに振り回された2015年の河野。しかしようやく実現した亀田 興毅との一戦では、自身初の海外での試合でのプレッシャーにも克ちダウンを奪う明白な判定勝利、王座防衛に成功しています。昨年の実戦はその試合のみでしたが、業績は大きかったのではないでしょうか。今年の第一戦目は中国での試合の可能性が高いようですが、新年もまだまだしぶとく勝ち抜いてほしいですね。




WBAスーパーフェザー級スーパー王者内山 高志(ワタナベ):

*5月のジョムトーン チューワッタナ(タイ)戦、大晦日のオリバー フローレス(ニカラグア)戦、両試合とも勝ち方が凄過ぎ。ブライアン ミッチェル(南ア)が築いた同級での最多防衛記録である12、具志堅 用高(協栄)が樹立した日本人世界王者の連続防衛記録である13を是非打破してほしいものです。




OPBF(東洋太平洋)/日本ミドル級王者柴田 明雄(ワタナベ):

*2013年8月にロンドン五輪金メダリスト村田 諒太(帝拳)のデビュー戦相手を務め、屈辱的な敗戦を喫した柴田。敗戦後は肉体以上に、精神的なダメージが大きかったでしょう。しかしそれ以後日本王座を吸収し、2つの王座の防衛回数を確実に伸ばしている柴田。2015年の年間戦績は3勝(3KO)でその内2試合がタイトル戦でした。

3月には西田 光(川崎新田)との防衛戦が控えています。その試合は日本王座の5度目、OPBF王座の6度目の防衛戦になります。防衛回数を伸ばしていけば自然と世界への挑戦話も聞こえてくるでしょうが、日本王座の防衛記録更新を目指して貰いたい、というのが個人的な希望です。これまでの日本ミドル級王座の最多防衛記録は、辰巳 八郎(新和)が1956年から1962年に築き上げた13になります。




*ご存知のようにあくまで私的独断と偏見による選出です。選出した選手の順位はなく、海外偏同様に軽い階級からの順番となっています。ちなみに昨年(2014年)選出したのは柴田 明雄(ワタナベ)、山中 慎介(帝拳)、亀田 和毅(日本)、井上 尚弥(大橋)、そして高山 勝成(仲里)となっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デカロリス、雪辱と共に王座獲得に成功(WBAスーパーミドル級:レギュラー王座)

2016年01月18日 00時22分37秒 | 世界ボクシング
今月9日、ドイツで行われた試合結果です。
WBAスーパーミドル級戦(レギュラー王座):
挑戦者ジョバンニ デ カロリス(伊)TKO11回32秒 王者ビンセント フェイゲンブツ(独)

*10月に対戦した両選手。その時はフェイゲンブツが僅差の判定(3対0:115-113x2、114-113)で当時保持していた暫定王座の初防衛に成功しています。

今回の試合ではこの試合直前にドイツ人が暫定王者からレギュラー王者へと昇格。そのため勝者は試合後、一応は世界王者として認可される事になる運びとなりました。

何でもこの試合でフェイゲンブツが勝利を収めると、ドイツ史上最年少での世界王座奪取の記録達成だとか。しかしそのフェイゲンブツ陣営の思惑は夢となってしまいました。ちなみにフェイゲンブツは9月に20歳となっています。

終始イタリア人のリードが保たれた今回の試合。デカロリスはアウトボクシングで11歳年下の王者をコントロールし、最後は連打からレフェリーストップを呼び込み勝利。3ヶ月前の接戦での雪辱を果たすと共に、久しぶりにイタリアの地に世界王座を持ち帰ることに成功。

再戦と言えば来月20日に同国で行われるのが同王座のスーパー王座戦。王者フュードル チュディノフ(露)が、元ミドル級王者のフェリックス シュトルム(独)と昨年5月以来の再戦に臨みます。両者の第一戦結果は2対1(118-110、116-112、112-116)の判定でロシア人に軍配。判定は割れましたが、試合内容はチュディノフの圧勝だったように思えましたが。さあ、再戦の結果は如何に?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡田、圧勝で王座統一に成功(日本スーパーライト級)

2016年01月17日 01時59分37秒 | 日本ボクシング
現地時間の先ほど(16日・土曜日)、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーライト級王座統一戦:
正規王座岡田 博喜(角海老宝石)TKO3回58秒 暫定王座中澤 将信(帝拳)

*岡田が負傷のために実戦から長期離脱(といっても9ヶ月)。その間に中澤が暫定王座決定戦に出場し、王座獲得に成功。そして今回、王者同士による日本王座の統一戦が実施されました。

ブランクが逆に良い休養になったのか、岡田は試合開始時から一方的な展開にもっていきます。ジャブ、アッパー、ボディーと中澤を攻め立て暫定王者を追い込んでいきます。初回に鼻血、2回には右目から出血と苦しい展開の中澤。最後は岡田の右からの連打でレフェリーストップ。正規王者から見ると圧勝、逆に暫定王者からすれば完敗劇に幕を閉じました。

圧倒的な強さで王座統一に成功すると共に、保持する王座の3度目の防衛に成功した岡田。今後は防衛に専念するのでしょうか?それとも上を目指していくのでしょうか?岡田から見て格上のOPBF王座決定戦が来月11日、後楽園ホールで岩渕 真也(草加有沢)とアル リベラ(比)の間で争われます。その試合の勝者に標準を合わせるというのも一つの選択枠でしょうね。

今月も半分が経過されましたが、現在までに今年の日本チャンピオン・カーニバルの正式発表はされていません。しかし今回のスーパーライト級戦が、2016年初の日本王座戦となっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週末の試合予定

2016年01月16日 00時08分22秒 | 世界ボクシング
2016年1月第3週末の試合予定です。

16日 土曜日
後楽園ホール
日本スーパーライト級王座統一戦:
正規王座岡田 博喜(角海老宝石) 対 暫定王座中澤 将信(帝拳)

英国
ヘビー級12回戦:
デビット ヘイ(英)対 挑戦者マーク デ モリ(豪)

米国・ニューヨーク州
WBCヘビー級戦:
王者デオンティー ワイルダー(米)対 挑戦者アーサー シュピリカ(ポーランド)

IBFヘビー級王座決定戦:
ビアチェスラフ グラツコフ(ウクライナ)対 チャールズ マーティン(米)


20日 水曜日
後楽園ホール
日本ウェルター級王座決定戦:
大川 泰弘(ワタナベ) 対 新藤 寛之(宮田) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偉人も51歳(色々:01‐15‐16)

2016年01月15日 02時27分08秒 | 世界ボクシング
最近(2016年1月15日ごろ)のニュースです。

1)今月23日に行われるダニー ガルシア(米)対ロバート ゲレロ(米)戦は、現在空位となっえいるWBCウェルター級の王座決定戦に昇格。この試合の勝者は1位のアミア カーン(英)との防衛戦が義務付けられています。

2)ウェルター級と同様に空位となっているWBCスーパーウェルター級王座。ジャーメル チャーロ(米)とジョン ジャクソン(米)の間でその王座が争われます。

3)フロイド メイウェザー(米)の引退のために空位となっていたWBCの2階級の王座。WBAもWBC同様ウェルター級とスーパーウェルター級でメイウェザーをスーパー王者として認定してきました。しかしその王座も今月中に空位となる模様です。できればこれを機に、WBA王座の1階級=3人王者体制から脱して貰いたいですね。

4)WBAフェザー級のスーパー王者レオ サンタ クルス(メキシコ)が来月20日、元IBFスーパーバンタム級王者キコ マルティネス(スペイン)を迎え初防衛戦を行います。

5)内山 高志(ワタナベ)の対抗王者であるホセ ペドラサ(プエルトリコ)が3月26日、米国・ニューヨーク州で指名挑戦者スティーブン スミス(英)を相手に保持するIBFスーパーフェザー級王座の2度目の防衛戦を行います。

6)本日15日はバーナード ホプキンス(米)の誕生日。偉人は今年で51歳となります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意見番(2015年/海外編)

2016年01月14日 00時34分29秒 | ボクシングネタ、その他雑談
昨年2015年にもっとも活躍した選手を選んでみました。まずは日本国外の選手5名からになります。

WBOライト級王者テリー フラナガン(英):

*2015年の好運児のイメージが付きまとうフラナガン。まあ、運も実力の内ですが。2月に反則勝ちを収めWBOの欧州王座を獲得。去年の前半期は注目すらされていました。5月に当時空位だったWBOライト級王座を争ったのが粟生 隆寛(帝拳)とレイムンド ベルトラン(メキシコ)。結果は体重超過の強豪ベルトランが勝利を収めたため、その王座は空位のまま。もし5月の段階でベルトランか粟生が世界王座の座に就いていたらフラナガンの現在の地位はなかったでしょう。

7月に仕切りなおしとなった王座決定戦に出場したのがフラナガンと強豪ホセ セペダ(米)。しかしこの強豪は突如脱臼に見舞われ自爆。もしセペダが負傷していなければこの試合の行方は分からなかったと思います。初防衛戦で対戦したディエゴ マグダレノ(米)は下から上がってきた過大評価されていた選手。そんな選手では勢いに乗っているフラナガンを止めることは不可能。フラナガンはその試合で見事なパフォーマンスを見せ初防衛に成功しています。昨年の戦績は3勝(2KO)。これまでの通産戦績は29戦全勝(12KO)とレコードだけ見ると強打者というよりテクニシャンのイメージが沸いてきますね。



2月13日にはWBAの暫定王座を自ら放棄した同国のライバル・デリー マシューズと対戦します。ここで勝利を収めれば、フラナガンの勢いは益々増していくことになるでしょう。


IBFスーパーウェルター王者ジャモール チャーロ(米):

*上記のフラナガン同様、昨年の後半期に活躍を見せた新王者。9月の王座を獲得した試合と、11月の初防衛戦に有したラウンド数は7。そして奪ったダウンの数も7。183センチの長身から放たれるパンチは非常に切れます。体全体の動きもスピーディーで、何となく1990年代の同級の支配者テリー ノリス(米)を連想させてしまうボクシングです。昨年の戦績は世界戦の2勝(2KO)と無冠戦での判定勝利。まだまだ試されていない部分もありますが今後が楽しみな選手です。




WBA(スーパー)/WBC(暫定)/IBFミドル級王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン):

*勢いに加えて安定感も増しているゴロフキン。2月にしぶといマーティン マレー(英)にキャリア初のTKO負けを与え、5月にはサウスポーのウィリー モンロー(米)を中盤でストップ。10月に行われたデビット レミュー(カナダ)との王座統一戦も圧倒的な力量差を見せつけて難なく勝利。IBF王座も吸収しています。2015年の年間成績は2014年同様3戦全勝全KO。世界戦16連続KO中。地中海、アメリカの東西海岸に登場した2015年。2016年の初戦、4月23日に行う予定です。WBC正規王者サウル アルバレス(メキシコ)との一戦に拘らず、今年もどんどん防衛回数’を伸ばしていってもらいたいですね。


来年の今頃はベルトの数が増えている可能性アリでしょう。


WBA(レギュラー)ミドル級王者ダニエル ジェイコブス(米):

*ゴロフキンの対抗馬にはならないでしょうが、カザフスタン人を抜きにしたミドル級戦線のトップを争える選手ではないでしょうか。年間戦績は3勝3KO。8月に行われたセルジオ モーラ(米)戦では初回に両者がそれぞれダウンを喫するという激しい幕開け。試合が盛り上がりつつあった2回、モーラが自身の足首を痛め自滅。師走のピーター クイリン(米)戦では85秒の速攻劇を演じることに成功。実力はまあ2流でしょうが無視できない存在に成長してきました。




WBO/WBA(スーパー)ヘビー級王者タイソン フューリー(英):

*試合内容云々より、2006年4月から続いていたウラジミール クリチコ(ウクライナ)の長期政権に終止符を打った歴史的事実は見逃せません。しかもその試合はウラジの本拠地で行われ、明白な判定勝利を収めたのですから。




*あくまで私的独断と偏見による選出になります。選出した選手の順は年毎に軽量、重量級を変えてるため今年は軽い方からとなっています。前年はウラジミール クリチコ(ウクライナ)、セルゲイ コバレフ(露)、ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)、テレンス クロフォード(米)、そしてヘスス クエジャール(亜)を選出しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意見番(2015年まとめ)

2016年01月13日 01時17分05秒 | ボクシングネタ、その他雑談
昨年、2015年の個人的感想をまとめてみました。

WBO:
*リング活動不活発のギレルモ リゴンドー(キューバ/スーパーバンタム級)、デメトリアス アンドラーデ(米/スーパーウェルター級)、試合承認料を払い渋ったフロイド メイウェザー(米/ウェルター級)、WBAのレギュラー王座は世界王座して認めないとして亀田 和毅(日本/バンタム級)の王座を次々に剥奪。少々強引かな?とも思いましたが、曖昧を通り越して存在意義のない「休養」、「名誉」、「暫定」王座を設置するよりよほどいいでしょう。



そしてWBOは腐敗団体WBAの王者として認めるのは「スーパー王者」のみと公に発表。この件はIBF、そして米国の有力雑誌等もそれに従う結果となっています。まさにあっぱれの一言に尽きます。

ヘビー級戦線に大変化:
もう10年ぐらいになるのではないでしょうか、最重量級がビタリ、ウラジミールのクリチコ兄弟に独占され続けたのは?その状況が昨年、兄ビタリが政治活動に本格的に専念したため変化しました。ビタリの後釜に就いたのがバーメイン スティバーン(カナダ)で、2015年1月に米国の新兵器であるデオンティー ワイルダーがスティバーンから王座を奪取。久々に本場米国に世界ヘビー級のベルトが舞い戻ってきました。その後2度の防衛戦も米国内で行っています。



しかし何と言ってもタイソン フューリー(英)が僅差ながらも明白な判定でウラジから王座を奪った事。王座交代劇での試合内容はさておき、長期政権にピリオドが打たれた歴史的事実は見逃せません。

日本ヘビー級の層の薄さは相変わらず。しかも存続が危ぶまれていますが、現在のところ藤本 京太郎(角海老宝石)の王座は認定されています。今後も年一でいいので定期的に王座戦を行っていってもらいたいです。


大英帝国の興隆:
*ヘビー級のタイソン フューリーを筆頭に、今年は同国勢の活躍が目立ちました。英国出身の主要4団体の世界王者たちは次のようになります(重い階級から)。



WBA(スーパー)/WBOヘビー級:タイソン フューリー(防衛回数0)
IBFスーパーミドル級:ジェームス デゲール(1)
WBOミドル級:ビリー ジョー サンダース(0)
WBOスーパーウェルター級:リーアン スミス(1)
IBFウェルター級:ケル ブルック(2)
WBAライト級(レギュラー):アンソニー クロラ(0)
WBOライト級:テリー フラナガン(1)
IBFフェザー級:リー シェリビー(1)
WBAスーパーバンタム級(レギュラー):スコット キッグ(6)
IBF:カール フランプトン(2)
WBAバンタム級(レギュラー):ジェームス マクドネル(3)
IBFバンタム級:リー ハスキンス(0)

*各王者はそれぞれそれなりの戦力を有しており、しかもそれぞれの階級で国内にライバルが存在しています。映像を通しての想像になってしまうのですが、それぞれの王者、人気も高そうです。


メイウェザー対パッキャオとその後:
*よくぞ実現してくれました。試合内容に対する批判もあったようですが、この一戦が行われたことだけでも価値があります。メイウェザーはこの一戦の後に一試合行い既に引退。パッキャオは4月に予定されるティモシー ブラッドリー(米)との第3戦目の後に引退すると発表しています。




体重が作れない:
*4月にWBOミドル級戦に出場予定だったピーター クイリン(米)、同月に日本フライ級王座の防衛戦を行う予定だった村中 優(フラッシュ赤羽)、5月に粟生 隆寛(帝拳)とWBOライト級王座を争ったレイムンド ベルトラン(メキシコ)、6月にWBAフェザー級のスーパー王座の防衛戦を行ったニコラス ウォータース(ジャマイカ)、11月にWBCミニマム級王座に挑戦した 永吉(韓国)、同じ月にIBFバンタム級王座統一戦に臨む予定だったランディ カバジェロ(米)、そして村中は昨年末に予定されていた上の階級での再起戦でも体重は作れず。

プロとしては恥ずかしい連中です。


無残なかつての英雄たち:
*無残な敗戦を喫したロイ ジョーンズ(米)、ジェームス トニー(米)、ドノバン ラドック(カナダ)。そして白星は重ねてはいるものの、戦力低下は否めないシェーン モズレー(米)。個人的にはもう引退をしてほしいです。

年を重ねても無様な試合を行わない怪物がバーナード ホプキンス(米)。現地時間の明後日に51歳の誕生日を迎えます。今春にスーパーミドル級で世界挑戦を行い、その一戦後に引退をしたいと以前(11月ぐらい)から言っています。当初のターゲットはWBO王者のアーサー アブラハム(独)でしたが、その後の交渉がどうなっているのかは分かりません。


非常に話題性に富んだ2015年:
*年末に日本で再び怒涛の如く世界戦ラッシュがありました。各試合で好試合が見られましたが、どの興行も視聴率は苦戦していた様子。

2015年は最初の数ヶ月、これと言った大きな試合もなく比較的ゆっくりなスタートをきりました。しかし最終的には非常に話題あふれる1年間でした。今年2016年にはブラジルで五輪が行われるためボクシング界にも何らかの影響が出てくるでしょう。メイウェザー、パッキャオ、ウラジの後継者争いが焦点になっていくのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一翔、ライバルを返り討ち(WBAフライ級:レギュラー王座他)

2016年01月12日 00時50分10秒 | 世界ボクシング
昨年の大晦日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で行われた試合結果です。
WBAフライ級戦(レギュラー王座):
王者井岡 一翔(井岡)TKO11回1分57秒 挑戦者ファン カルロス レベコ(亜)

*昨年4月に一翔がレベコに挑戦する形で行われたその戦い。その時は一翔が2対0の判定で接戦を制し、同団体の第2の王座獲得ながらも3階級制覇達成に成功しています。

一翔が優勢に進めていった今回の再戦。前回同様に競った試合内容でしたが、最終的にはボディーでライバルを沈め勝利。因縁の再戦を制すると共に、同王座の2度目の防衛に成功しています。今年は王座統一戦を行いたい意向の一翔ですが、是非とも自身の格上王者で、WBO王座も保持しているファン フランスコ エストラーダ(メキシコ)に挑戦してもらいたいものです。

IBFミニマム級戦:
挑戦者ホセ アルグメド(メキシコ)負傷判定9回(2対1:87-84x2、85-86)王者高山 勝成(仲里)

*ちょうど1年前に同じ会場(しかし別名)で同王座に返り咲いていた高山ですが、相手以上に自身の古傷である両目の古傷に大苦戦。結局はその傷の負傷により消化不良の試合内容、不本意な結果で王座から転落してしまいました。傷の場所が場所なだけに、再起を目指すのなら時間をかけるべきでしょう。

日本スーパーフライ級戦:
王者石田 匠(井岡)TKO4回1分13秒 挑戦者大塚 隆太(18鴻巣)

*初回、2回とダウンを奪った石田がその勢いのまま挑戦者をストップ。今年は更なる飛躍を目指しています。

OPBFバンタム級戦:
王者山本 隆寛(井岡)TKO2回1分16秒 挑戦者ストロング小林 佑樹(六島)

*東洋太平洋王座なれど日本人対決が続いている同王座。山本が4分間に4度のダウンを奪い、8月に獲得した王座の初防衛に成功しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする