去る1月13日、日帰りで出掛けてきました。
以下、いつものように、画像をぺたぺた貼って、旅の報告に代えます
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今回の旅は、『北越急行(ほくほく線)を走る特急「はくたか」に乗ってみること』を第一の目的に据えて計画しました。
本年3月に予定される北陸新幹線の金沢開業を機に、特急「はくたか」はお役御免になるそうだから、『引退前に一度乗っておこう!』と思いましてな。
『ほほう。〝さよなら乗車〟の一種ですな?』 …と言われたら、まあ、その通りなんやけどね
最高時速160km/hで設定されているという、ほくほく線内での高速運転を、一度わが身でも経験しておきたいと思いました。
で…、特急「はくたか」に乗ってみるということは、すなわち、越後湯沢まで出掛けて行くことになるので、
この機会に合わせて、ガーラ湯沢線(上越新幹線)と吾妻線にも〝初乗り〟してきました。
↑今回の乗車券は、こんな形です。(画像は、旅行出発前に撮影しておいたもの)
久しぶりに、「京都市内→京都市内」の〝ぐるり一周〟片道きっぷです。
京都から湖西線~北陸線を通って直江津へ至り、信越線の犀潟からほくほく線で六日町へ抜けて、越後湯沢へ。
越後湯沢からは 上越・東北新幹線で東京へ出て、東海道新幹線で京都へ戻ってくる-、という乗車券です。
京都から在来線で越後湯沢へ行き、越後湯沢から新幹線で京都へ帰ってくる、という行程を1枚にまとめた切符ですわ。
券面には「1月13日から7日間有効」と書いてありますが、これを1日(日帰り)で駆け抜けます
平成27年1月13日(火曜日)
京都駅から「サンダーバード」で出発 (京都→金沢)
↑旅のはじまり~。
京都7時38分発の特急「サンダーバード1号」富山ゆきに乗り込んで、まずは、金沢を目指します。
三連休明けの朝です。サンダーバード1号は指定席車両もほぼ満席の混雑ぶりでした。
(私は前日に指定席券を買っておいたのだけれど、すでに窓側席は埋まっていて、通路側の〝C席〟に割り振られました)
↑思い返せば、つい先日(=1月6日)、雪景色を眺めようと考えて、私は福井まで〝ふら~っ〟と電車で出かけたばかりです。
2週続きというか、年明け早々から立て続けに北陸方面へ向かう列車に乗り込んでいるわけですな
1月6日は車窓に雪景色が広がっていたけれど、その後は降り積もっていないと見えて、きょうの「サンダーバード」の車窓には雪景色は少なめです。
↑金沢へ到着しました。
所定時刻(9時45分着)よりもちょっとだけ延着でした。9時47分か48分に着いた。
きょうのサンダーバード1号は、山科の手前で停止信号に遭い、本線上で数分間停車しました。以降は3~4分の遅れを抱えたまま走ってきました。
湖西線内とか、結構頑張って〝かっ飛ばしていた〟ようにも感じたけれど…、いつも言うように「遅れ」はなかなか取り戻せないものなんやね。
私は金沢で下車して、後続の「はくたか」号に乗り換えます。
↑金沢で途中下車して、駅前へ出てみました。
この画像は、西口広場から撮影したもの。
立派な建物です。新しくて、きれいやね。きちんと整備されていて、気持ちの良い駅前でした。
↑これは東口広場のようす。こちらが、いわゆる〝新幹線口〟に当たるのかな。
鉄骨(?)で組まれた大きな大きな屋根が頭上を覆っていて、なかなかの迫力です。下から見上げると、圧倒される光景でした。
ガラス張りと呼んでいいものか…、ちゃんと、透明の屋根が付いています。雨や雪の日でも、ここは傘無しで歩けますね。
天井から吊るされた幕には、『新幹線が春を連れて、やってくる。』の文字。きっと、今年春の金沢は、新幹線の話題で持ち切りのことでしょう。
↑東口広場から、駅の建物を見る。
とてつもなく大きい〝門〟みたいな構造物があって、その奥に〝鉄骨の屋根〟が見えています。駅の建物は、さらにその奥です。
北陸新幹線の金沢開業に合わせて、駅前広場の整備も進めてこられたのだろうなぁ、と お察しいたします。
↑駅建物の内部は、まだ一部区画で整備工事が継続中でした。3月の新幹線開業までには、間に合うことでしょう。
工事用の防護壁・防護シートに覆われた柱の陰に、ひっそりと()、新幹線開業までのカウントダウン・ボードが設けられていました。
特急「はくたか」号に、乗る (金沢→越後湯沢)
↑途中下車のひとときを終えて…、さあ、それでは、特急「はくたか」に乗り込もう。
私が特急「はくたか」に乗るのは、これが2回目です。
前回の乗車は今から2年前の春、大糸線に乗りに出かけたとき、金沢→糸魚川間で「はくたか7号」を利用しました。
きょうは、「7号」の1本後続の便に当たる「はくたか9号」(金沢始発10時16分。越後湯沢ゆき)に乗ります。
金沢から越後湯沢までの所要時間は約2時間40分です。きょうは、終点の越後湯沢まで一気に乗り通します!
↑きょうの「はくたか9号」は、9両編成です。
編成の前寄り(越後湯沢方)の3両は、白い車体に青帯を巻いたJR西日本681系車両でした。「サンダーバード」と同じ車両ですわ
でも、出入口ドア横の車体ステッカー(エンブレム?)には、「Hakutaka WHITE WING」(はくたか ホワイトウイング)と書いてあります。
車両ごとの持ち場区分というか、運用の仕方が決まっていて、この681系は〝はくたか用の車両〟だということやね。
なお、「サンダーバード」に使われる車両には、同様の車体エンブレムに「THUNDERBIRD」(サンダーバード)と書いてあります。
↑編成の後寄り(金沢方)には、白い車体に赤帯を巻いた、北越急行681系(6両)が連なっていました。
前寄り3両と後寄り6両をこうして連結することで「9両編成」に仕立てられています。
車体の色が違っているけれど、どちらも同じ681系シリーズなので、こうやって連結して運行できます。
↑北越急行681系に付いている、車体エンブレム。〝SRE〟と書いてある。
SREとは、「SNOW RABBIT EXPRESS」(スノーラビットエクスプレス)のこと。北越急行681系の、車両愛称です。
単語をそのまま日本語に読み替えたら、〝ゆきうさぎ特急〟っていうことになるんかな。(あっ、急行か…)
雪原をぴょんぴょん跳ねていくうさぎのように、雪の鉄路を力強く駆け抜けていく特急列車-、というふうに私はイメージ理解してます。
↑北越急行681系の先頭車。(はくたか9号では最後尾の車両)
色が違うだけで、サンダーバードの車両と同じ顔つきをしているでしょう?
顔の真ん中が赤く塗られているのが特徴だけど、車体の裾にも赤帯が巻いてあり、いいアクセントになっていると思います。
↑列車に乗り込みました。
特急券券面の〝指定番号〟の座席についてみると…、毎度のことですが、やっぱり私は〝目の前に窓枠〟の席に当たってしまうんだなー
↑定刻10時16分に金沢を発車しました。
きょうは〝今年一発目の遠征〟を祝して、どどーん!と、「はくたか」のグリーン席に乗ってみました
『奮発してしまったよ。ふっふっふっ…』 (←あんた自身にしか分からん高揚感やな…) (げげっ)
金沢発車の時点では、グリーン車の乗客は私を含めて2人だけでした。
後刻、富山や直江津からの乗客が加わって、最終的には1人席(C席)は2~3席を残して埋まりました。(2人掛け席は全て空席のままでした)
↑金沢の町を後にして、次の停車駅-高岡を目指します。
時折、雪の景色が見えるようになってきたけど、先ほどの「サンダーバード」の車窓から続いて、きょうの北陸本線は雪が少ないみたいやねぇ
『(北陸線には)いっぱい積もっているのではないか!?』と、勝手に思い込んでやって来ましたので、車窓を眺めながらちょっと拍子抜け
(↑あんたにしか分からん高揚…)(もうええわ)
↑車窓には、開業を待つ北陸新幹線の高架が見えています。
なお、北陸新幹線の開業と引き換えに、現在の北陸本線(在来線)はJRから分離されて、第三セクター鉄道に転換となります。
北陸本線について言うと、〝金沢開業〟によって新幹線と区間重複することになる金沢~直江津間(177.2km)が、ごっそり、第三セクターに転換されます。
↑富山到着が近づいてきました。
パァーっと青空が広がって、いい天気になってきました
街並みの向こうに、浮かび上がるように見える連峰の表情が、いいです。
こんな写真で見るよりも、実際に車内から自分の目で眺めるほうが、はるかにきれいです
↑10時52分、富山に停車。窓の外には特急「しらさぎ」の編成が見えました。
私が乗っているグリーン車が1号車なんだけど、越後湯沢ゆきではこれが〝最後尾〟になるので、停車の際にもホームの外れ付近で止まってしまいます
ホームの賑わいを垣間見ることも出来ないポジションだし、グリーン車内は人の動きも少ないし…、乗っていて、ずうっと静寂に包まれている印象です。
↑「はくたか」は北陸本線を走り続けます。
時は過ぎ、いつしか新潟県に入って、海沿いの区間へ躍り出ました。
糸魚川を過ぎて、もうすぐ直江津です。
「あれっ? ひとつ前の画像は富山駅だったのに、なんか急に撮影区間が〝飛び〟ましたな…」
「そっ、そうか…!?」
「おまえ、寝てたやろ」
「さあ」
↑富山から1時間ちょっと-、直江津に着きました。12時03分着。
北陸本線は、この駅までです。(米原~直江津間が北陸本線です)
また、ここは、JR西日本と東日本の境界駅でもあります。駅自体はJR東日本の管轄やね。ホーム駅名標は〝東日本タイプ〟です。
もう一度書きますが、きょう「はくたか」に乗って走ってきた金沢~直江津間の北陸本線(在来線)は、今年春の北陸新幹線開業によってJRから分離されます。
長野~直江津間の信越本線(在来線)も、同様にJRから分離されます。
石川県・富山県・新潟県・長野県という、沿線の県ごとに第三セクター会社が設立されて、鉄道輸送は受け継がれます。
↑直江津から犀潟(さいがた)を経て、北越急行(ほくほく線)を通り抜けて六日町へ至り、越後湯沢を目指します。
↑直江津に停車中。ここで乗務員交替があり、JR西からJR東へとメンバー・チェンジしました。
北越急行の区間も、JR東日本の乗務員が担当するのですね。
「はくたか9号」は、直江津を出ると越後湯沢(終点)までノンストップで走ります。
↑犀潟を過ぎて、ほくほく線に入り、高架区間へと駆け上がりました。
ここまでやって来ても…、やっぱり、きょうは雪が少ないみたいですね。
(大雪だと地元の方々は大変な思いをされるでしょうから、雪が少ないに越したことはないのだろうけれど)
↑この先、ほくほく線の区間は長いトンネルが連続するので携帯電話の通信が困難になります、ご注意を-、と車内放送がありました。
↑直江津の駅から、車内販売員が乗り込んできました。(待っとったよー)
ちょうど12時を回ったところなので、弁当を買って、昼ごはんにしました。
↑いつものように幕の内にしたんだけど、『おおっ ごはんが日の丸弁当だ』 駅弁では珍しいかも(?)
全体的にこじんまりした弁当だったけれど、全部食べたらお腹も満たされました
鮭を焼いたのが入っていたけど、切り身に〝厚さ〟があって、なかなか美味しかったです。わさび漬けも久しぶりでした。スッコーン!ときた。
↑手元の駅弁に気を取られているうちに、車窓風景は一変しました。
対向のはくたか号と行き違いのため一旦停車する旨、車内放送があり、列車はゆるゆると止まりました。
ほくほく線の、虫川大杉(むしがわおおすぎ)付近です。
〝足元〟の線路も、レールの踏面だけが見えている状態。『すごい、いっぺんに雪国の風景に変わったな…』
↑虫川大杉にて。
対向の「はくたか8号」が姿を見せました。あちらも一旦停止して、ここでは互いに〝右側通行〟ですれ違いしました。
或いは…、きょうは「はくたか8号」が遅れていた、ってことなのかな?
↑私がほくほく線に乗るのは、これが2回目です。
前回乗ったのは、今から2年前の6月。そのときは、六日町から犀潟・直江津へ向けて各駅停車で乗り通しました。
当ブログにも書き残してあるので、また見てね。→2013年7月3日の記事 です。
↑ほくほく線では、長いトンネルをいくつも抜けるので、窓の景色は見えない区間が圧倒的です。
そんななか、貴重な〝風景区間〟に躍り出ました
十日町が近づいてきて、信濃川の鉄橋を渡っているところです。
「鉄橋を渡ったら、まもなく十日町だ」という流れは、ゲーム『電車でGO!』(高速編)をかじった人なら〝お約束の展開〟として記憶にあるかも(!?)
手前のトンネルでスピードを上げ過ぎて、そのまま信濃川鉄橋に突っ込み、十日町の手前の速度制限までに減速がまったく間に合わず、減点を食らうという
私もあのゲーム、よく遊びました。
↑十日町付近にて。(はくたか9号は十日町に止まりません)
建物の屋根に積もっている雪の量が、とても多いです。
↑十日町からまた長いトンネルをくぐり、六日町側へ出てきました。
ほくほく線の連続トンネル区間を抜けたので、携帯電話等の通信(電波)が可能になる旨、車内放送が入りました。
↑まもなく、ほくほく線と上越線の接続駅・六日町です。(はくたか9号は六日町にも止まりません)
だんだんスピードが落ちてきて、おとなしい感じの走りになってきました。
『 …ということは、やっぱり、トンネル区間ではかなりの速度が出ていたのだなぁ』
今回、特急「はくたか」号に乗ってみた理由のひとつは、在来線屈指の高速運転を私も体験してみたい、ということだったんだけど、
正直に言って、驚きを隠せないような感動は無かった()というカンジなのです。
「はくたか」が高速で運行されていることは間違いないんだけど…、もしかしたら、私もすでに新幹線のスピードに慣らされてしまっているのかも
『あと、やっぱり…、ほくほく線区間に入ったところから駅弁を食べ始めたからねー。そっちに気が移ってしまって』
『なんじゃそりゃ』
↑屋根を〝覆い隠す〟ような積もり方ですね。
↑六日町駅のすぐ手前あたり。
どれが線路だかよく分かりませんが、鉄橋らしきものが見えたので、思わず〝カシャッ〟と
あちらも雪まみれですが、上越線の線路です。
↑同じく、六日町駅のすぐ手前にて。
ほくほく線のレールは、上越線に寄り添って六日町駅構内へと入っていきます。
↑六日町を通過して、そのまま上越線に乗り入れて、越後湯沢へ向けてラストスパートです。
〝高速設計〟のほくほく線とは違うので、ここからはもう、そんなにスピードは出しません。
しかし…、除雪した関係もあるのだろうけれど、線路際の雪は〝窓の高さ〟まで達していますな。
↑線路際の雪…、もはや、窓の高さを超えている~
↑終点の越後湯沢に着きました。定刻12時55分に到着。
〝スノーラビットエクスプレス〟こと、赤い681系、お疲れさまでした
これにて、特急「はくたか」の旅は終了です。おおきにー。
降車客の人波が去って、ホームの賑わいが失せました。
車両の行き先表示には、すでに「金沢」と出ていますね。車内整備のうえ、このまま折り返しの特急「はくたか12号」になるみたい。
雪の線路を行ったり来たり…、本当にお疲れさま~
↑越後湯沢駅、新幹線のりかえ口。(上越新幹線に乗り換えができます)
「はくたか9号」から降り立ったお客のうち、ほとんどが、新幹線のりかえ口へと流れていきました。
上越新幹線の東京方面行き「とき号」(この時間帯は「Maxとき324号」)にスムーズに接続するように、ダイヤが組まれています。
北陸地方~首都圏を結ぶ短絡ルートとして、「はくたか」と上越新幹線の乗り継ぎは今日まで大勢の乗客に利用されてきました。
この春の北陸新幹線〝金沢開業〟により、この光景も様変わりしてしまうこと、必至です-。
◇ ◇ ◇
この日は、このあと、ガーラ湯沢線(上越新幹線)と吾妻線に初乗りして、帰ってきました。
その模様(画像)は、また後日のブログ投稿でご報告します。
(つづく)
以下、いつものように、画像をぺたぺた貼って、旅の報告に代えます
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今回の旅は、『北越急行(ほくほく線)を走る特急「はくたか」に乗ってみること』を第一の目的に据えて計画しました。
本年3月に予定される北陸新幹線の金沢開業を機に、特急「はくたか」はお役御免になるそうだから、『引退前に一度乗っておこう!』と思いましてな。
『ほほう。〝さよなら乗車〟の一種ですな?』 …と言われたら、まあ、その通りなんやけどね
最高時速160km/hで設定されているという、ほくほく線内での高速運転を、一度わが身でも経験しておきたいと思いました。
で…、特急「はくたか」に乗ってみるということは、すなわち、越後湯沢まで出掛けて行くことになるので、
この機会に合わせて、ガーラ湯沢線(上越新幹線)と吾妻線にも〝初乗り〟してきました。
↑今回の乗車券は、こんな形です。(画像は、旅行出発前に撮影しておいたもの)
久しぶりに、「京都市内→京都市内」の〝ぐるり一周〟片道きっぷです。
京都から湖西線~北陸線を通って直江津へ至り、信越線の犀潟からほくほく線で六日町へ抜けて、越後湯沢へ。
越後湯沢からは 上越・東北新幹線で東京へ出て、東海道新幹線で京都へ戻ってくる-、という乗車券です。
京都から在来線で越後湯沢へ行き、越後湯沢から新幹線で京都へ帰ってくる、という行程を1枚にまとめた切符ですわ。
券面には「1月13日から7日間有効」と書いてありますが、これを1日(日帰り)で駆け抜けます
平成27年1月13日(火曜日)
京都駅から「サンダーバード」で出発 (京都→金沢)
↑旅のはじまり~。
京都7時38分発の特急「サンダーバード1号」富山ゆきに乗り込んで、まずは、金沢を目指します。
三連休明けの朝です。サンダーバード1号は指定席車両もほぼ満席の混雑ぶりでした。
(私は前日に指定席券を買っておいたのだけれど、すでに窓側席は埋まっていて、通路側の〝C席〟に割り振られました)
↑思い返せば、つい先日(=1月6日)、雪景色を眺めようと考えて、私は福井まで〝ふら~っ〟と電車で出かけたばかりです。
2週続きというか、年明け早々から立て続けに北陸方面へ向かう列車に乗り込んでいるわけですな
1月6日は車窓に雪景色が広がっていたけれど、その後は降り積もっていないと見えて、きょうの「サンダーバード」の車窓には雪景色は少なめです。
↑金沢へ到着しました。
所定時刻(9時45分着)よりもちょっとだけ延着でした。9時47分か48分に着いた。
きょうのサンダーバード1号は、山科の手前で停止信号に遭い、本線上で数分間停車しました。以降は3~4分の遅れを抱えたまま走ってきました。
湖西線内とか、結構頑張って〝かっ飛ばしていた〟ようにも感じたけれど…、いつも言うように「遅れ」はなかなか取り戻せないものなんやね。
私は金沢で下車して、後続の「はくたか」号に乗り換えます。
↑金沢で途中下車して、駅前へ出てみました。
この画像は、西口広場から撮影したもの。
立派な建物です。新しくて、きれいやね。きちんと整備されていて、気持ちの良い駅前でした。
↑これは東口広場のようす。こちらが、いわゆる〝新幹線口〟に当たるのかな。
鉄骨(?)で組まれた大きな大きな屋根が頭上を覆っていて、なかなかの迫力です。下から見上げると、圧倒される光景でした。
ガラス張りと呼んでいいものか…、ちゃんと、透明の屋根が付いています。雨や雪の日でも、ここは傘無しで歩けますね。
天井から吊るされた幕には、『新幹線が春を連れて、やってくる。』の文字。きっと、今年春の金沢は、新幹線の話題で持ち切りのことでしょう。
↑東口広場から、駅の建物を見る。
とてつもなく大きい〝門〟みたいな構造物があって、その奥に〝鉄骨の屋根〟が見えています。駅の建物は、さらにその奥です。
北陸新幹線の金沢開業に合わせて、駅前広場の整備も進めてこられたのだろうなぁ、と お察しいたします。
↑駅建物の内部は、まだ一部区画で整備工事が継続中でした。3月の新幹線開業までには、間に合うことでしょう。
工事用の防護壁・防護シートに覆われた柱の陰に、ひっそりと()、新幹線開業までのカウントダウン・ボードが設けられていました。
特急「はくたか」号に、乗る (金沢→越後湯沢)
↑途中下車のひとときを終えて…、さあ、それでは、特急「はくたか」に乗り込もう。
私が特急「はくたか」に乗るのは、これが2回目です。
前回の乗車は今から2年前の春、大糸線に乗りに出かけたとき、金沢→糸魚川間で「はくたか7号」を利用しました。
きょうは、「7号」の1本後続の便に当たる「はくたか9号」(金沢始発10時16分。越後湯沢ゆき)に乗ります。
金沢から越後湯沢までの所要時間は約2時間40分です。きょうは、終点の越後湯沢まで一気に乗り通します!
↑きょうの「はくたか9号」は、9両編成です。
編成の前寄り(越後湯沢方)の3両は、白い車体に青帯を巻いたJR西日本681系車両でした。「サンダーバード」と同じ車両ですわ
でも、出入口ドア横の車体ステッカー(エンブレム?)には、「Hakutaka WHITE WING」(はくたか ホワイトウイング)と書いてあります。
車両ごとの持ち場区分というか、運用の仕方が決まっていて、この681系は〝はくたか用の車両〟だということやね。
なお、「サンダーバード」に使われる車両には、同様の車体エンブレムに「THUNDERBIRD」(サンダーバード)と書いてあります。
↑編成の後寄り(金沢方)には、白い車体に赤帯を巻いた、北越急行681系(6両)が連なっていました。
前寄り3両と後寄り6両をこうして連結することで「9両編成」に仕立てられています。
車体の色が違っているけれど、どちらも同じ681系シリーズなので、こうやって連結して運行できます。
↑北越急行681系に付いている、車体エンブレム。〝SRE〟と書いてある。
SREとは、「SNOW RABBIT EXPRESS」(スノーラビットエクスプレス)のこと。北越急行681系の、車両愛称です。
単語をそのまま日本語に読み替えたら、〝ゆきうさぎ特急〟っていうことになるんかな。(あっ、急行か…)
雪原をぴょんぴょん跳ねていくうさぎのように、雪の鉄路を力強く駆け抜けていく特急列車-、というふうに私はイメージ理解してます。
↑北越急行681系の先頭車。(はくたか9号では最後尾の車両)
色が違うだけで、サンダーバードの車両と同じ顔つきをしているでしょう?
顔の真ん中が赤く塗られているのが特徴だけど、車体の裾にも赤帯が巻いてあり、いいアクセントになっていると思います。
↑列車に乗り込みました。
特急券券面の〝指定番号〟の座席についてみると…、毎度のことですが、やっぱり私は〝目の前に窓枠〟の席に当たってしまうんだなー
↑定刻10時16分に金沢を発車しました。
きょうは〝今年一発目の遠征〟を祝して、どどーん!と、「はくたか」のグリーン席に乗ってみました
『奮発してしまったよ。ふっふっふっ…』 (←あんた自身にしか分からん高揚感やな…) (げげっ)
金沢発車の時点では、グリーン車の乗客は私を含めて2人だけでした。
後刻、富山や直江津からの乗客が加わって、最終的には1人席(C席)は2~3席を残して埋まりました。(2人掛け席は全て空席のままでした)
↑金沢の町を後にして、次の停車駅-高岡を目指します。
時折、雪の景色が見えるようになってきたけど、先ほどの「サンダーバード」の車窓から続いて、きょうの北陸本線は雪が少ないみたいやねぇ
『(北陸線には)いっぱい積もっているのではないか!?』と、勝手に思い込んでやって来ましたので、車窓を眺めながらちょっと拍子抜け
(↑あんたにしか分からん高揚…)(もうええわ)
↑車窓には、開業を待つ北陸新幹線の高架が見えています。
なお、北陸新幹線の開業と引き換えに、現在の北陸本線(在来線)はJRから分離されて、第三セクター鉄道に転換となります。
北陸本線について言うと、〝金沢開業〟によって新幹線と区間重複することになる金沢~直江津間(177.2km)が、ごっそり、第三セクターに転換されます。
↑富山到着が近づいてきました。
パァーっと青空が広がって、いい天気になってきました
街並みの向こうに、浮かび上がるように見える連峰の表情が、いいです。
こんな写真で見るよりも、実際に車内から自分の目で眺めるほうが、はるかにきれいです
↑10時52分、富山に停車。窓の外には特急「しらさぎ」の編成が見えました。
私が乗っているグリーン車が1号車なんだけど、越後湯沢ゆきではこれが〝最後尾〟になるので、停車の際にもホームの外れ付近で止まってしまいます
ホームの賑わいを垣間見ることも出来ないポジションだし、グリーン車内は人の動きも少ないし…、乗っていて、ずうっと静寂に包まれている印象です。
↑「はくたか」は北陸本線を走り続けます。
時は過ぎ、いつしか新潟県に入って、海沿いの区間へ躍り出ました。
糸魚川を過ぎて、もうすぐ直江津です。
「あれっ? ひとつ前の画像は富山駅だったのに、なんか急に撮影区間が〝飛び〟ましたな…」
「そっ、そうか…!?」
「おまえ、寝てたやろ」
「さあ」
↑富山から1時間ちょっと-、直江津に着きました。12時03分着。
北陸本線は、この駅までです。(米原~直江津間が北陸本線です)
また、ここは、JR西日本と東日本の境界駅でもあります。駅自体はJR東日本の管轄やね。ホーム駅名標は〝東日本タイプ〟です。
もう一度書きますが、きょう「はくたか」に乗って走ってきた金沢~直江津間の北陸本線(在来線)は、今年春の北陸新幹線開業によってJRから分離されます。
長野~直江津間の信越本線(在来線)も、同様にJRから分離されます。
石川県・富山県・新潟県・長野県という、沿線の県ごとに第三セクター会社が設立されて、鉄道輸送は受け継がれます。
↑直江津から犀潟(さいがた)を経て、北越急行(ほくほく線)を通り抜けて六日町へ至り、越後湯沢を目指します。
↑直江津に停車中。ここで乗務員交替があり、JR西からJR東へとメンバー・チェンジしました。
北越急行の区間も、JR東日本の乗務員が担当するのですね。
「はくたか9号」は、直江津を出ると越後湯沢(終点)までノンストップで走ります。
↑犀潟を過ぎて、ほくほく線に入り、高架区間へと駆け上がりました。
ここまでやって来ても…、やっぱり、きょうは雪が少ないみたいですね。
(大雪だと地元の方々は大変な思いをされるでしょうから、雪が少ないに越したことはないのだろうけれど)
↑この先、ほくほく線の区間は長いトンネルが連続するので携帯電話の通信が困難になります、ご注意を-、と車内放送がありました。
↑直江津の駅から、車内販売員が乗り込んできました。(待っとったよー)
ちょうど12時を回ったところなので、弁当を買って、昼ごはんにしました。
↑いつものように幕の内にしたんだけど、『おおっ ごはんが日の丸弁当だ』 駅弁では珍しいかも(?)
全体的にこじんまりした弁当だったけれど、全部食べたらお腹も満たされました
鮭を焼いたのが入っていたけど、切り身に〝厚さ〟があって、なかなか美味しかったです。わさび漬けも久しぶりでした。スッコーン!ときた。
↑手元の駅弁に気を取られているうちに、車窓風景は一変しました。
対向のはくたか号と行き違いのため一旦停車する旨、車内放送があり、列車はゆるゆると止まりました。
ほくほく線の、虫川大杉(むしがわおおすぎ)付近です。
〝足元〟の線路も、レールの踏面だけが見えている状態。『すごい、いっぺんに雪国の風景に変わったな…』
↑虫川大杉にて。
対向の「はくたか8号」が姿を見せました。あちらも一旦停止して、ここでは互いに〝右側通行〟ですれ違いしました。
或いは…、きょうは「はくたか8号」が遅れていた、ってことなのかな?
↑私がほくほく線に乗るのは、これが2回目です。
前回乗ったのは、今から2年前の6月。そのときは、六日町から犀潟・直江津へ向けて各駅停車で乗り通しました。
当ブログにも書き残してあるので、また見てね。→2013年7月3日の記事 です。
↑ほくほく線では、長いトンネルをいくつも抜けるので、窓の景色は見えない区間が圧倒的です。
そんななか、貴重な〝風景区間〟に躍り出ました
十日町が近づいてきて、信濃川の鉄橋を渡っているところです。
「鉄橋を渡ったら、まもなく十日町だ」という流れは、ゲーム『電車でGO!』(高速編)をかじった人なら〝お約束の展開〟として記憶にあるかも(!?)
手前のトンネルでスピードを上げ過ぎて、そのまま信濃川鉄橋に突っ込み、十日町の手前の速度制限までに減速がまったく間に合わず、減点を食らうという
私もあのゲーム、よく遊びました。
↑十日町付近にて。(はくたか9号は十日町に止まりません)
建物の屋根に積もっている雪の量が、とても多いです。
↑十日町からまた長いトンネルをくぐり、六日町側へ出てきました。
ほくほく線の連続トンネル区間を抜けたので、携帯電話等の通信(電波)が可能になる旨、車内放送が入りました。
↑まもなく、ほくほく線と上越線の接続駅・六日町です。(はくたか9号は六日町にも止まりません)
だんだんスピードが落ちてきて、おとなしい感じの走りになってきました。
『 …ということは、やっぱり、トンネル区間ではかなりの速度が出ていたのだなぁ』
今回、特急「はくたか」号に乗ってみた理由のひとつは、在来線屈指の高速運転を私も体験してみたい、ということだったんだけど、
正直に言って、驚きを隠せないような感動は無かった()というカンジなのです。
「はくたか」が高速で運行されていることは間違いないんだけど…、もしかしたら、私もすでに新幹線のスピードに慣らされてしまっているのかも
『あと、やっぱり…、ほくほく線区間に入ったところから駅弁を食べ始めたからねー。そっちに気が移ってしまって』
『なんじゃそりゃ』
↑屋根を〝覆い隠す〟ような積もり方ですね。
↑六日町駅のすぐ手前あたり。
どれが線路だかよく分かりませんが、鉄橋らしきものが見えたので、思わず〝カシャッ〟と
あちらも雪まみれですが、上越線の線路です。
↑同じく、六日町駅のすぐ手前にて。
ほくほく線のレールは、上越線に寄り添って六日町駅構内へと入っていきます。
↑六日町を通過して、そのまま上越線に乗り入れて、越後湯沢へ向けてラストスパートです。
〝高速設計〟のほくほく線とは違うので、ここからはもう、そんなにスピードは出しません。
しかし…、除雪した関係もあるのだろうけれど、線路際の雪は〝窓の高さ〟まで達していますな。
↑線路際の雪…、もはや、窓の高さを超えている~
↑終点の越後湯沢に着きました。定刻12時55分に到着。
〝スノーラビットエクスプレス〟こと、赤い681系、お疲れさまでした
これにて、特急「はくたか」の旅は終了です。おおきにー。
降車客の人波が去って、ホームの賑わいが失せました。
車両の行き先表示には、すでに「金沢」と出ていますね。車内整備のうえ、このまま折り返しの特急「はくたか12号」になるみたい。
雪の線路を行ったり来たり…、本当にお疲れさま~
↑越後湯沢駅、新幹線のりかえ口。(上越新幹線に乗り換えができます)
「はくたか9号」から降り立ったお客のうち、ほとんどが、新幹線のりかえ口へと流れていきました。
上越新幹線の東京方面行き「とき号」(この時間帯は「Maxとき324号」)にスムーズに接続するように、ダイヤが組まれています。
北陸地方~首都圏を結ぶ短絡ルートとして、「はくたか」と上越新幹線の乗り継ぎは今日まで大勢の乗客に利用されてきました。
この春の北陸新幹線〝金沢開業〟により、この光景も様変わりしてしまうこと、必至です-。
◇ ◇ ◇
この日は、このあと、ガーラ湯沢線(上越新幹線)と吾妻線に初乗りして、帰ってきました。
その模様(画像)は、また後日のブログ投稿でご報告します。
(つづく)