< 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく -石川啄木- |
“♪どこかに故郷の香りを乗せて、入る列車の懐かしさ~”
と歌われた上野駅。数年前から急速に様変わりし、就職列車で上野駅に降り立ったあの頃に青春を過ごした年代は、今はもう熟年となって、そこに故郷の訛りなど聴く由もない。
集団就職で「金の卵」と言われた東北地方からの若者達を乗せた就職列車の到着ホーム・18番線は、現在は使用されていないそうだ。
駅構内には多様な店が建ち並び、わざわざ外に行かなくても、ちょっとした買い物や食事はここで間に合う。
数日前、駅構内の本屋さんに取り寄せを頼んでおいた本が入荷したとの連絡を受けて取りに行くと、構内の広場では「はなたび北海道」なる観光案内が開かれていて、蝦夷太鼓の音が鳴り響き、何種類もの物産のサンプルをゲットしてきた。(シメシメ♪)
待ち合わせ広場の中ほどに立つ「翼の像」の前では、修学旅行で群馬から来たという中2の生徒さん達が集合し、ここにはあの上野駅という雰囲気があった。
中央口・浅草口を出ると、駅前には歩道橋が縦横無尽に広がり、
また高架ホームのさらに高いところにある公園口通路との大連絡橋は憩いの場ともなっているようだ。
“♪くじけちゃならない 人生が あの日ここから 始まった~”
この歌がわかるのは、オジサン・オバサンです。
ゲットした北海道物産のホタテの貝柱、とろろ捲昆布、ハッカ飴、ホワイトチョコレート・ウィッチ、おいしかったぁ。
2006.05.23