浅草名物「お富士さん」といえば植木市。5月の最終土・日には、浅草寺の裏、柳通りに250店もの植木商が立ち並び、その歴史は江戸の昔から300年以上続く伝統のある市である。
浅草警察署前にある通称「お富士さん」といわれる、浅間神社周辺で開かれる事からそう呼ばれるらしい。
そもそも浅間神社の例祭日は富士山山開きの日の7月1日であり、数年前までは、5月31日と6月1日、6月30と7月1日の4日間に行われていた。
我が家からは歩いて数分、生憎の雨模様に「人出が悪いなぁ」と植木屋の親爺さんが嘆いていた。
その親爺さんの話によると、以前は午前3時頃まで賑わったが、最近は午後10時を過ぎると人通りがなくなって、店の数も減ったという。
それでも傘をさして訪れる人の中には、浅草の綺麗どころの姿も混じっていた。近くには三業会館があり、見番といってお座敷が掛かるとここから派遣されるのだそうだ。
三業会館前の市です
幇間(ほうかん)と呼ばれる、いわゆる太鼓持ちも現在4名いるそうだが、すべて浅草花街に属しているという。
この市は6月の最終土・日(24・25日)にも開かれ、この通りには料亭もあり、浅草のもう一つの下町情緒が味わえます。
興味のある方はぶらり下町散歩はいかがですか。
2006.05.27