勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

春の酔い

2007-02-22 23:59:08 | Weblog
春暁

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少


春眠暁を覚えず
処処に啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つること知んぬ多少ぞ


春あけぼのの うすねむり
まくらにかよう 鳥の声
風まじりなる 夜べの雨
花ちりけんか 庭もせに

訳詩・土岐善麿さん


 春のような暖かな日が続くこの冬は、花々の開花の早さが毎日のニュースを飾る。

 早朝の目覚めに寝ぼけ眼でトイレに行くも、真っ直ぐ歩けない。めまいがする。

あれっ、変だぞ!

 そうだ、昨夜飲みに行ったっけ♪
千春ちゃんの競技会での優勝祝いにと、彼女を紹介したお客様に招待を受けたのだ。彼女も気に入られ、とても大事にしてくれるという。僕にとってもうれしいことである。

 このお客様、会社を経営しているのだが、少しもそんな素振りは見せず、また偉ぶることもない。ユーモア溢れる話に、酒が飲めないわけではないが、下戸の僕にとって、少々飲みすぎた。弾む話に気分も良く、お客様の勧め上手もあり、生ビールでの優勝を祝しての乾杯のあと、日本酒を勧められた。味もわからないまま、数種類の銘柄から耳馴染んでいた「越乃寒梅」を所望する。

 このお酒、燗はつけないで飲む酒だという。それではと「冷」で飲む。洒落たグラスと雰囲気の良さに、数杯のグラスを傾ける。

 ダンスをはじめ、ゴルフ、音楽、観劇、etc、と、多趣味でもある50代半ばと思しきこのお客様。マラソンも海外の市民マラソンをはじめ、国内のマラソンにも参加するが、今年の東京マラソンは抽選に外れた。そのため先日は沖縄の名護マラソンで走って来たそうだ。東京マラソンではボランティアで走路の整備を引き受けたという。
来年は是非抽選に当たって我が浅草を走ることを願い、応援に行く約束をして別れた。

 ほろ酔いというには足元もおぼつかず帰路につき、昨夜は早めに床に就いたのだった。

 たまにはこんな春の宵に酔い、ほろ酔い気分の春暁も悪くない。
2007.02.22