歌劇「椿姫」のヒロイン・ヴィオレッタは、純情な青年アルフレードの求愛に椿の花を渡し、「この花がしおれるころに」と言って、再会を約束する。しかし二人の愛は、ヴィオレッタの結核による死によって引き裂かれてしまう。

歌劇椿姫・全3幕の中でヴィオレッタは、3回「不思議だわ」と繰り返す。オペラでは結核で息を引き取る最後の場面では、恰幅のいいヒロイン役が声を張り上げて、「私は死ぬ~♪」と歌う場面を目にするが、なんとも不思議な光景だ。

我が家のベランダでは、とっくに咲き終わって実を結び始めた椿が、再び蕾を持ち、何故か今の時期に咲き出したのだ。特に我が家の椿は、年末から咲く早咲きなのに「不思議」である。

今年は冬と春が逆転したような不思議な気候で、大島では桜が満開を迎えずに散ったというニュースもあった。返り咲いた我が家の椿は二度楽しめたのだから、この不思議もラッキーである。さて、僕も返り咲きしてみようかな?エェ~!返り咲きではなく、狂い咲き?


