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勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ポータブル・シュライン

2007-05-22 02:59:42 | Weblog
 神輿のことを英語でポータブル・シュライン(Portable Shrine)というそうだ。直訳すると「携帯神社」、つまり神聖なものである。その神聖な神輿に乗ることは神を冒涜することになるという。
 三社祭では、今年から「神輿乗り禁止令」が出されていた。昨年の宮出しであまりに大勢が神輿に乗ったため、担ぎ棒が折れる事故があり、宮出しに3時間半もかかってしまったのだ。僕は目の当たりにそれを見ている。

 今年、はじめはおとなしくしていた担ぎ手も、次第に興が乗ると神輿にまで乗ってしまった。その中の一人と、警察に抵抗した一人が逮捕されたという。代わる代わる、何人も乗っていたのに何故一人だけの逮捕なのか?

 お祭りはある意味の非日常でもあり、危険を伴う行為に喜びを感じる者もいるだろう。主催者側には神聖な意味もあり、怪我人を出したくない気持ちもあるのかも知れない。怪我人もなく、整然と担がれる神輿の魅力もいい。しかし単純に見る側にすると、激しく揺れる神輿に乗った人がバランスをとって囃す姿にも興奮する。

 最近は、神輿を担ぐにはそれぞれの町内の半纏がなければ担げない。担ぎ手が今ほどいなかったその昔、担ぎ手全員が下帯一丁の裸で担ぐ姿に、祭りの粋を感じた時代もあった。そんな祭りも今は昔、ちょっと寂しい気もする。

 来年からの対応はこれから検討するそうだが、祭り好きの僕にとっては、年に一度の無礼講、何もかも禁止にするのではなく、ほどよい刺激を残して良い祭りになることを祈りたい。
 町内の神輿では、何故か、身体にお絵かきが好きな人たちの乗る神輿が、一番人気がある。