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一説によると、茶人・笠原侘助が好んだ椿、ということからその名がついたという侘助椿。他にも、秀吉の家来の侘助が朝鮮から持ち帰ったという説もあるらしい。
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楚々としたその花は、白や桃色、また赤に斑点入りのものなど種類も多く、一重の花は全開せず、その不完全の美が茶人に好まれ、茶花として「わび・さび」の世界になくてはならない花のようだ。
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吉田兼好は、徒然草で言っている。『何事においても、すべてが完全で、完結しているのは、その命が終わることになり、よろしくない。未完であるほうが、味わいも深く魅力的だ』と。
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年だけ重ねても何事にも中途半端で不完全、欠点だらけの僕にとっては、うれしい言葉である。完璧などは求めずに、気楽に生きる方が味わい深いのかもしれない。今日から勿忘草改め、侘助と改名しようかな?
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