火事と喧嘩は江戸の華といわれるが、人家が密集していた江戸の街は火事が多く、また江戸っ子は気が短く喧嘩っ早いことで知られる。そんな江戸の特色を表現した言葉だが、23日には江戸に春一番が吹き、その後も各地で春の嵐が吹き荒れている。そもそも春一番とは、その荒々しさに恐れをこめた漁師言葉だったという。風の強い日は特に火事には気をつけたい。
また、「江戸の繁盛しぐさ」の著者、越川禮子さんによると、江戸の喧嘩にはルールがあったという。①手を出す前に、何度も相手に警告を出す。②殴るときにも、相手の肩から上には手をあげない。③周囲の人は、決着がついたと思ったら仲裁する。
これを【喧嘩しぐさ】といい、子供のころから喧嘩しぐさを学んだ江戸っ子は、現代の子供たちのように喧嘩が殺人に繋がることはなかったという。
わがマンションでは、先日取り上げたように、真夜中にボヤ騒ぎがあった。それから数日後、同じ部屋の住人が、水道を出しっ放しにして溢れさせ、水漏れで階下にまで迷惑をかけたという。火事を消そうとしたわけではないだろうが・・・。
火事も喧嘩も無いに越したことはないが、このお騒がせ住人とは、以前喧嘩まがいのこともあった。ボヤ騒ぎに関して、マンションの住人への謝罪の言葉は未だにない。