勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

いばら

2012-05-03 23:37:25 | Weblog
◇野ばら◇

この道は
茨(いばら)の道
しかし 茨にも
ほのかにかおる
花が咲く

あの花が好きだから
この道をゆこう

-星野富弘さん-


 綺麗なバラには棘があるという。英語ではEvery rose has its thorn. There's no rose without a thorn.(どんなバラにも棘がある、棘のないバラはない)というらしい。しかし、棘のないバラがある。


 昨年我が家に嫁入りし、今年はじめて黄色い花を咲かせてくれたモッコウバラには棘がない。棘がなくても美しい花は咲くようだ。


 モッコウバラに続いて、数日前に一斉に花開いたナニワノイバラが、昨夜からの激しい雨に濡れながらベランダの片側を覆い、♪寂しかった僕のベランダにバラが咲いた♪


 しかし、このナニワノイバラには、特別に硬い棘がある。枝の剪定や枯れ葉を取り除くとき、何度この硬い棘に痛い目にあわされたことだろう。


 「イバラ」を文字変換すると茨・荊・棘などの漢字が当てられる。これらは皆、広い意味でバラなどの棘のある低木を指すらしい。イバラを二つ並べた、荊棘(けいきょく)などという言葉もあり、人を傷つけようとするとげとげしい心、という意味だそうだ。ナニワノイバラのような僕の言葉の棘は、何度人を傷つけてきたことだろう。これからは、モッコウバラのような棘のない花になりたいものだ。棘があってもなくても、バラは美しいのだから。