勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

あれから二年

2013-03-09 22:19:30 | Weblog
 時が経つのは早い。しかし、大きな悲しみに出会うと、その日から時が止まってしまうこともある。2年前のあの日、テレビに映る現実とは思えないLIVE映像になす術もなく、ただ見つめるだけのあの日の悪夢が昨日のことのように甦る。悲しみから立ち上がる人、悲しみで止まった時計の針は進まず、生きる望みさえ失いながら、それでも生きなければならない人。メディアの報道から知る被災者の悲しみは、当事者でなければわからないだろう。

 しかし、時と共に記憶は風化し、あの大震災が他人(ひと)事のような日常に慣れていることもある。進まない被災地の復興にも、一人ひとりの小さな力ではなにもできない。そんなある日、レコード店で見つけた、東日本大震災復興支援ソング花は咲く。以前我がブログでも取り上げとこともあり、毎日NHKで流れてはいるが、オリジナルでのフルコーラスを聞いたことがない。


 この曲は著作権料が義捐金として被災地に届けられるという。大手を振って他人に言えるような大仰な支援などできない僕。聴きたかったオリジナルフルバージョンのCDを買うことで、ささやかでも支援の一助になればという気持ちで購入し、子守唄代わりとしても聴いている。


 今回の震災によって知ったことがある。今まで東北は本州の北に位置する地方の一部という認識でしかなかった。しかし、僕が住む関東地方にとって、いや、全国にとってでもあるが、東北地方の産業がこれほど我々の生活に密着し、農業、漁業、生産業など、なくてはならないことに気付いたのである。更には、東北人の忍耐強さや人柄のよさもメディアを通して知り、東北弁を聞くと、何故か切なくなってくる。東北の地の真っ白な雪道に 春風薫る頃 花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために花の咲く日が来ることを願っている。