勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花見猫

2013-03-18 01:09:12 | Weblog
 観測史上最も早い桜の開花宣言で、日曜日の上野公園は、まだ咲き始めたばかりのソメイヨシノに先駆けて、公園口のオオカンザクラが満開である。


 今日のような春の暖かい陽射しは、更に桜の開花を急かせ、ちらほらと咲き始めた桜の木の下を行く人の肩にもやさしく降りそそぐ。


 この通りも次の日曜日は花見客で埋めつくされ、「ハァ~ 花は上野よ チョイト柳は銀座 ヨイヨイ♪」と、東京音頭で歌われる上野公園は、一年で最も賑わう日になるに違いない。 


 この通りには、毎年この時期になると必ず姿を見せる人気者がいる。この花見猫、公園内にある上野動物園のパンダより人気者かもしれない。 


 数年前までは一匹だったが、恋人でもできたのだろうか、今年は仲良く寄り添う二人連れ。いや、二匹連れとでもいうのだろうか。 


 その仲の良さは他人が立ち入る隙もない。「きみの~ よこがお~ 素敵だぜぇ~♪」なんて言っているようでもある。 


 ソメイヨシノと思われるこの木の花だけは、アツアツの彼らのせいだろうか、他の木よりも咲くのが早いようだ。


 ケータイで写真を撮る赤い帽子のお兄さんの肩には、かわいいフェレットが、花見猫に負けじと愛嬌を振りまいていた。春の陽射しは、花だけでなく、人にも動物にもやさしくしてくれるようだ。