勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花曇り

2013-03-23 22:20:56 | Weblog
 心の準備もなく、突然満開になった桜だが、明日の日曜日は雨の予報。花曇りの土曜日は気温も高く、絶好の花見日和となった。隅田川とスカイツリーを臨む山谷掘公園の桜並木は、花見客で埋まり、宴たけなわである。





 今は暗渠となったこの掘割は、吉原から隅田川へとつながる約1kmの掘割であった。江戸の昔、お金持ちがこの掘を舟で吉原に通った道であったという。


 山谷掘公園から隅田川に抜けるとそこは桜橋。台東区と墨田区を結ぶ隅田川唯一の歩行者専用橋であり、この橋の上からは両岸の桜を一望できる。 


 墨田区側の桜並木の下は人人人で埋め尽くされ、立錐の余地もないほどである。普段はこの通りはほとんど人通りはなく、ランニングやウォーキング、または犬の散歩の人が通るくらいである。 


 整備された隅田川テラスには青テントが多く見られたが、スカイツリー開業と共に姿を消しつつあり、区民にとっては憩いの場でもある。



 三味線を弾き語る御仁の声は渋く、かなりの達人とお見受けする。春のうららの隅田川は、眺めをなににたとふべきか。。。


 記念撮影の女の子に負けじと、ご主人の号令と共にポーズをとって記念写真に収まるワンちゃんたちも、お行儀よく勢ぞろいである。


 記念撮影後の彼らは手押し車に乗って花見としゃれたようだが、どこでも人気者になっていた。しかし、彼らの鳴き声は全く聞いていない。



錦おりなす 長堤に
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとふべき


 夜になると急に気温も下がり、夜桜見物はパスすることにしたが、短い命ゆえにひとしお勝る春のめぐみである。明日の雨が春のめぐみを散らさないことを願うばかりである。