二年前のあの日、福島原発事故は日本中、いや世界中を震撼させ、未だに使用済み核燃料や、放射性廃棄物の処理問題など、収束のめどは全く立っていない。それでも安倍政権は原発再稼動を推し進める姿勢を打ち出している。そんな中、明治公園ではノーベル賞作家の大江健三郎さんをはじめとする、脱原発の市民集会が開かれたとニュースが伝える。
福島の民謡「新相馬節」では、♪はるか彼方はァ~ 相馬の空かョ~~ 相馬恋しやァ~ なつかしやと歌う。かつて原発は福島の人たちにとって経済を支える基盤でもあっただろう。しかし、今それは海や山を汚し、絶望に打ちひしがれ、自らの命を絶った人を含め、多くの生命と土地と生活の全てを奪い、人々は生まれ故郷を追い出され、行き場のない悲しみが遺っただけである。
原発に反対する人の多くは文化人と呼ばれる人たちである。それに引き換え推進派の多くは、経済関係者や自己の利益だけを優先する欲に目が眩んだ我利我利亡者である。目先の利益に囚われる愚かさは、いずれ福島の二の舞になるリスクを孕んでいる。
日本にある50基の原発の地元では、経済を優先する推進派と、脱原発派との対立もあるという。電力会社が地元に落とす寄付などの莫大なお金や、事故処理に掛かった費用も含め、それらは電気料金に上乗せさせられ、電力会社は損はしない。また、各電力会社、政治家、電気事業関連など、原発の陰に蠢く利害関係が見え隠れする。東電の国会の事故調査委員会に対して嘘の説明をし、事故調が現地調査を断念させられていたなどの隠蔽体質は、今に始まったことでもなく、原発事故が津波だけの原因ではないことの発覚を怖れた、如何に原発が危険であることの証でもある。
原発を推進する輩は、事故処理や保障に必要な莫大な費用とその責任をどう取るというのか。経済と人の生命とどちらが大事なのか。まだまだここでは言い尽くせないほどの理由はあるが、それらはメディアに任せるとして、文化人でもない僕も原発は絶対反対なのである。
新相馬節
福島の民謡「新相馬節」では、♪はるか彼方はァ~ 相馬の空かョ~~ 相馬恋しやァ~ なつかしやと歌う。かつて原発は福島の人たちにとって経済を支える基盤でもあっただろう。しかし、今それは海や山を汚し、絶望に打ちひしがれ、自らの命を絶った人を含め、多くの生命と土地と生活の全てを奪い、人々は生まれ故郷を追い出され、行き場のない悲しみが遺っただけである。
原発に反対する人の多くは文化人と呼ばれる人たちである。それに引き換え推進派の多くは、経済関係者や自己の利益だけを優先する欲に目が眩んだ我利我利亡者である。目先の利益に囚われる愚かさは、いずれ福島の二の舞になるリスクを孕んでいる。
日本にある50基の原発の地元では、経済を優先する推進派と、脱原発派との対立もあるという。電力会社が地元に落とす寄付などの莫大なお金や、事故処理に掛かった費用も含め、それらは電気料金に上乗せさせられ、電力会社は損はしない。また、各電力会社、政治家、電気事業関連など、原発の陰に蠢く利害関係が見え隠れする。東電の国会の事故調査委員会に対して嘘の説明をし、事故調が現地調査を断念させられていたなどの隠蔽体質は、今に始まったことでもなく、原発事故が津波だけの原因ではないことの発覚を怖れた、如何に原発が危険であることの証でもある。
原発を推進する輩は、事故処理や保障に必要な莫大な費用とその責任をどう取るというのか。経済と人の生命とどちらが大事なのか。まだまだここでは言い尽くせないほどの理由はあるが、それらはメディアに任せるとして、文化人でもない僕も原発は絶対反対なのである。