勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

春を味わう

2013-03-25 21:15:49 | Weblog
 熊本から先日宅配便が届いた。ダンボールを開けてみると、そこには春の香りが箱いっぱいに詰まっていた。


 生で食べられるほど新鮮な採れたての筍。あまり聞き慣れないスティックセニョールという野菜は、中国野菜とブロッコリーを掛け合わせた、日本で開発された新しい野菜だそうだ。ぷちまる君というキンカンは種無しだそうだが、以前送っていただき、甘露煮にして食べていたのだが、喉の調子が良く、声も以前より出るようになったのは、気のせいばかりではない。色の美しいパプリカは、あまり料理に使ったことがないが、今回は腕の奮いどころである。送り主自ら採取し奥様が茹でて下さった土筆は、僕にとって初体験の味である。


 サランラップに包まれた茹でた土筆の3つの内のふたつは冷凍に、ひとつ(画像左)は出汁を効かせて玉子とじ(画像右)にしたが、癖もなくこれは美味い!早春の温もりと熊本のご夫妻の愛情の味がした。 


 スティックセニョールは茹でて胡麻和えに、筍のやわらかい先端はわかめと一緒に若竹汁に、残りはスライスして焼き、いただいたばかりの鹿児島土産の黒豚みそとの相性もよく、サクサクとしたやわらかい歯ざわりが春の足音のようでもある。


 色鮮やかな2色のパプリカは茹でて短冊に切り、胡麻和えにしたスティックセニョールの残り半分と共に豚バラ肉と大葉で巻き、フライパンで焦げ目をつけ、ポン酢醤油で食べた。これは初めての料理とは思えない絶品である。種無しキンカンぷちまる君の甘露煮で喉の調子もよくなったので、大声で歌いだしたくなるほどの幸せ感に浸った春の一日だった。