勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

落ち椿

2007-02-08 23:56:55 | Weblog
椿の葉

ひとつの花のために
いくつの葉が
冬を越したのだろう
冬の風に磨かれた
椿の葉が輝いている
母のように
輝いている

-星野富弘さん-


 俳句の世界には「落ち椿」という洒落た春の季語があるらしい。我が家の椿も、落ちてなお美しく、木の根元を飾っていた。

花はただ

咲く ただ

ひたすらに

-相田みつをさん-


 そのまましおれさせるのは偲びないので、水を張った器に入れてみた。そしたら箸置きのアヒルも泳がせてみたくなった。春のような温かい日に・・・
2007.02.08

使いよう

2007-02-07 14:46:27 | Weblog
 個人情報の保護が叫ばれて久しい。長年使っていたシュレッダーが壊れてしまった。安物の手動式だったので、惜しくはないが困っていた。ただでさえPCの周辺はものが溢れがち。多くの書類を扱うわけではないので、電動式を買うのをためらっていた。そんな時見つけたのが、写真の鋏。保管に場所をとらないのがいい。

 多くの枚数を一度に切るには不向きだが、勿忘草と鋏は使いよう、はがきくらいの硬さまでならOKである。縦横に切込みを入れれば、写真のように細かな紙片になる。

 シュレッダーに掛けたい過去もあるが、それを切り捨てるのは無理のようだ。そんな過去があっての今なのだから、それはそれで良しとするか?

過ぎたことは悲しんでもしかたがない
-シェイクスピア「冬の夜ばなし」から-
2007.02.07

白椿

2007-02-05 22:58:30 | Weblog

◇ 冬の枝 ◇

雨を信じ 風を信じ
暑さを信じ 寒さを信じ

楽しみを信じ 苦しみを信じ
明日を信じる

信じれば
雨は恵み 風は歌
信じれば
冬の枝にも 花ひらく

-星野富弘さん-


◇ 白い花の咲く頃 ◇

白い花が 咲いてた
ふるさとの 遠い夢の日
さよならと 言ったら
黙ってうつむいてた お下げ髪
悲しかった あの時の
あの白い花だよ


◇ 好きな花 ◇

カスミソウ
雪柳
こでまり
白い花

-勿忘草-

2007.02.05

団子

2007-02-04 23:54:11 | Weblog
 隅田川に掛かる言問橋と白髭橋の間には、歩行者や自転車だけが通れる美しいフォルムの橋がある。桜橋という名のⅩ字の橋である。
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 「言問団子を食べずして、言問橋を語るなかれ」という言葉があるかどうかは知らないが、桜橋の袂、墨田区向島には言問橋と共に名にし負う、言問団子のお店がある。

 お持ち帰りは勿論のこと、店内で美味しい渋茶を飲みながら、小豆あん・白あん・みそあんの三色の餡(あん)の入った、滑らかで口当たりの良い、串に刺さないことが特徴の言問団子(525円)をいただくことができる。
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 このお店と道路を挟んだ隣には、これも「長命寺の桜餅」として名高い桜餅のお店がある。

 店内では、桜の葉に包まれた柔らかい桜餅1個と、甘みのあるお茶のセットを250円で味わうことができる。
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 隅田川両岸は遊歩道が整備され、これからの桜の季節の下町散策のあとの一服に、言問団子と桜餅はいかがでしょう。
 遠くからご覧いただいている方は、ここで賞味していってください。数に限りがありますので、お早めにどうぞ!
2007.02.04

都鳥

2007-02-03 22:55:01 | Weblog
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 「伊勢物語」のなかで、都落ちをして東国に来た在原業平(ありわらのなりひら)が、隅田川を飛び交う水鳥を見て、渡守(わたしもり)にその名をたずねた。都鳥(みやこどり)と知り、都恋しさに詠んだ歌が「名にしおはば・・・」である。
 『都に残した恋しい人は、今どうしているだろうか、都鳥という名ならば教えてくれ』と問いかける「言問(ことと)う」にちなんで名付けられた言問橋(ことといばし)は、隅田川にかかる橋のひとつである。
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 言問橋を渡る通りを言問通りといい、台東区と墨田区を結んでいる。墨田区側には、やはり在原業平の名にちなんだ業平という地名がある。新東京タワーが建つことになった場所である。

♪ 
都鳥さえ 一羽じゃとばぬ 
昔恋しい 水の面(おも)
逢えば解けます 涙の影に 
河岸の柳の 春の雪
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 古(いにしえ)の名曲 『すみだ川』 にも詠われた都鳥とは、ユリカモメのこと、東京都の鳥(都鳥)に指定されている冬の渡り鳥である。


銀杏返しに 黒儒子かけて
泣いて別れた すみだ川
思い出します 観音様の
秋の日暮れの 鐘の声
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 夕陽を背にした言問橋は川面に影を落とし、鐘の音が聞こえてきそうな冬の夕暮れは、生まれかけた桜の蕾を桜色に染め、節分の夜の月を待ちわびているかのようだった。


娘心の仲見世歩く
春を待つ夜の 歳の市
更けりゃ泣けます 今戸の空に
幼なじみの お月様

 節分の今宵、冷え込んだ夜空には、満月が煌々と輝き、春を待つ下町の夜は静かに更けて行きました。
2007.02.03

暖簾

2007-02-02 23:51:58 | Weblog
 
 去る1月21日、「ぬかに釘」を「鬼に金棒」と同義語と答えたユニークな中学生の話を紹介したばかり。
相手がいい加減で、少しも手応えがなく、頼りないことを「暖簾に腕押し」といい、「ぬかに釘」「豆腐に鎹(かすがい)」と同義語で使われる。

 先日、浅草の手ぬぐいの店「ふじ屋」さんで、目くじらを立てないことを心がけようと「めくじら」の手ぬぐいを買い求めた。そのときに、ユニークさに魅せられて一緒に求めた手ぬぐいは、京伝という名の、暖簾から顔を覗かせた若旦那。2枚を縫い合わせて、暖簾を作っていただいた。
作者は、以前、壁に掛かったピエロも作ってくださった「コスモス」さん。キッチンへの入り口にぴったりなこの暖簾。暖簾に腕押しどころか、手応えたっぷりなお気に入りである。

 明日からキッチンに立つのが楽しみになりそうだ。作るものは「ぬかに釘」を入れた漬物になるかも・・・
2007.02.02

愛車

2007-02-01 23:58:14 | Weblog
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 椎間板ヘルニアによる足の痺れと、筋力低下により、長時間の歩行が苦手な我が身にとって、欠かせないのが愛車である。

 仕事にしているダンスは1時間や2時間連続で踊ることは可能だが、30分も歩き続けると足が痛くなる。

 ダンスにおいて、足腰が丈夫であることは必要条件ではあるが、踊りのテクニックはそれだけではない。身体全体での表現が必要でもあり、足への負担は歩くそれとは大きな違いがある。歩くより動きは激しいが、負担は少なくてすむ。だからといって僕がそのテクニックを備えているわけではないが、ヘルニアになってから踊りが変わったのは事実である。足腰に多少の障害があってもダンスを楽しむことはできるのです。

 「今の仕事は無理です」と医師に言われたときは落ち込んだが、それを克服できたことで、仕事ができる有り難さを身に沁みて感じている。

 ところで仕事にも、買い物にも、電車に乗るために駅に行くにも、そして、浅草界隈を散策するときも、自宅を出るときに必ず乗る我が愛車。初めて皆さんに披露します。画像にマウスを乗せてください。僕の愛車です。
2007.02.01