あの悪夢の日から間もなく2年が経とうとしている。遅々として進まない復興、事故処理もなす術がないまま原発推進を明言する政府。しかし刻々と時は流れ、人は生きていかなければならない。そして、あの悪夢も少しづつ風化しているのではないだろうか。
東京有楽町マリオン11階の朝日ホールでは、3.1~3.13まで東日本大震災報道写真展が開かれている。そこには、震災当時の生々しい写真や、僅かではあるが復興に向けて前を向く人々の姿がある。
写真展は、「1部・あのとき何が」「2部・原発事故」「3部・悼む」「4部・明日へ」と4部構成で展示されている。特に1部、2部、3部の写真からは、あの日の生々しい情景が伝わり、涙なくして見ることはできない。
自ら命を絶った福島県相馬市の酪農家が、新築したばかりの堆肥舎の壁に残した「原発さえなければと思います。残った酪農家は原発に負けないで頑張ってください」のメッセージ。「抱きしめて」と題した、父親の葬儀に、抱きしめたおとうさんの遺影に顔を摺り寄せて母の胸で泣く子供。
以前、新聞でも見ていた「抱きしめて」の子供の写真の前では、再び胸が締め付けられる思いに目頭を熱くした。偶々、これらの写真を見ながら前を歩く二人連れのご婦人の涙声の会話も聞こえてきた。
地震と津波は自然災害であるが、原発事故は人災である。原発に関しての朝日新聞の世論調査では、原発を利用することに反対か賛成かの質問に、福島県民の、賛成19%、反対64%に対し、全国の、賛成37%、反対46%とは大きな差がある。日本の原子力発電を今後どうしたらよいかの質問も、同じように福島と全国とでは、やめるかやめないかに大きな差があることを朝日新聞が報じている。原発の被害を直接被った人と、自分には関わりないと高を括る人との差が明らかである。
この東日本大震災の報道写真展を見て、改めて被災者の身になって考えるべきであり、震災と原発事故を風化させてはならないと痛感した一日だった。
東京有楽町マリオン11階の朝日ホールでは、3.1~3.13まで東日本大震災報道写真展が開かれている。そこには、震災当時の生々しい写真や、僅かではあるが復興に向けて前を向く人々の姿がある。
写真展は、「1部・あのとき何が」「2部・原発事故」「3部・悼む」「4部・明日へ」と4部構成で展示されている。特に1部、2部、3部の写真からは、あの日の生々しい情景が伝わり、涙なくして見ることはできない。
自ら命を絶った福島県相馬市の酪農家が、新築したばかりの堆肥舎の壁に残した「原発さえなければと思います。残った酪農家は原発に負けないで頑張ってください」のメッセージ。「抱きしめて」と題した、父親の葬儀に、抱きしめたおとうさんの遺影に顔を摺り寄せて母の胸で泣く子供。
以前、新聞でも見ていた「抱きしめて」の子供の写真の前では、再び胸が締め付けられる思いに目頭を熱くした。偶々、これらの写真を見ながら前を歩く二人連れのご婦人の涙声の会話も聞こえてきた。
地震と津波は自然災害であるが、原発事故は人災である。原発に関しての朝日新聞の世論調査では、原発を利用することに反対か賛成かの質問に、福島県民の、賛成19%、反対64%に対し、全国の、賛成37%、反対46%とは大きな差がある。日本の原子力発電を今後どうしたらよいかの質問も、同じように福島と全国とでは、やめるかやめないかに大きな差があることを朝日新聞が報じている。原発の被害を直接被った人と、自分には関わりないと高を括る人との差が明らかである。
この東日本大震災の報道写真展を見て、改めて被災者の身になって考えるべきであり、震災と原発事故を風化させてはならないと痛感した一日だった。