最近テレビでもよく見る講談師の神田松之丞は、
来年2月に真打に昇進して神田伯山を襲名する。
1、2年前にテレビでちょっとだけ講談を見て、
それからラジオ『問わず語りの松之丞』にはまり、
最近は「太田・松之丞」とか「松之丞・カレン」とかテレビ番組もよく見る。
すっかり松之丞ファンの私だけどまだ彼の講談を生で聞いていない。
「松之丞」を好きになったわけだから伯山になる前にどうにか生で聞いておきたい。
そこまで名前にこだわらなくていいような気もするけれど、
これからもずっとファンでいる予感があるから記念にね。
だけど、すごい人気があるからとりあえずチケットが取れないらしい。
そして時間だけが過ぎていき、襲名まであと約3ヶ月、
新宿に行く予定があったので、
なんとな〜く最近の新宿末廣亭は誰がやっているのかなぁってチェックしてみたら、
なんと最近人間国宝になった神田松鯉をトリに神田一家が興行しているではないか!
そこに「神田松之丞」の名前を発見して飛び上がった。
そうか松之丞は寄席で見れるじゃん!ということで早速見に行った。
「神田松鯉」に「神田松之丞」という二大看板で相当混むだろうと思い、
開演30分前に行くとちょうど昼の部の観客がぞろぞろと出てくるところだった。
少しだけ並んで入ると思ったよりたくさん客がいた。
昼夜続けて見る人たちなんだろう。
私は前から4列目の椅子の席にしてもらった、近い!
中入りに身動きするつもりもないので、
まるまる4時間の座りっぱなしを考えると座敷席はちょっときつい。
前日一睡もしていなかったので途中寝ちゃうかもと思っていたけどみんな面白くて眠気が飛んだ。
やんややんやと前半が終わり、中入り後のトップバッターが松之丞。
昨日の末廣亭は満席で、松之丞が顔を出した瞬間会場がわっと花開いた。
会場の雰囲気が変わり、あぁこの人はやっぱりスターなんだとしみじみ思った。
それまで寝ていた斜め前の女性も目を輝かせていたし、私もそうなっていたんだと思う。
今日は何を話すの?ってみんなが松之丞の言葉を待っている。
バラエティやラジオとはまた違う、講談師・松之丞。
だいぶ痩せたのか、ほっそりしていて、テレビで見るより男前だった。
松之丞の一挙手一投足にこっちはもう夢中で、笑いどころでは会場が揺れていた。
面白いところは素直に面白い、この安心感がすごい。
面白くないところも面白い。
いや、講談ってこんな笑えるの?
まぁ、私は講談には詳しくないしこういうのもあるのかな、
ってこれ落語ジャーーーーーン!!!
というより落語として何度か聴いたこのある演目「小間物屋政談(別名:万両婿)」。
落語も講談も関係ないのかな。
時は江戸、櫛、簪を売り歩く小間物屋の相生屋小四郎が、女房のおときに留守を任せしばし行商の旅に出る。
小四郎は旅の途中、追い剥ぎにあった襦袢一枚姿の男、若狭屋仁兵衛に助けを求められる。
仁兵衛は江戸・芝で大きな小間物屋を営んでおり、湯治のため一人箱根へ行く際災難にあった。
小四郎は仁兵衛に着替えと路銀、自分の身元を書いた紙を渡し二人は別れたのだが、
仁兵衛は泊まった宿でそのまま亡くなってしまう。
服装や身元の書かれた紙によって亡くなったのは相生屋小四郎だということになり、妻へ報らされた。
葬式後もずっと元気のない妻を見かねた大家は小四郎の従兄弟佐吉を後見人につけ、二人で小間物屋をさせた。
二人は馬が合いそのまま夫婦となったわけだが、そこに何も知らない小四郎が帰ってきて一騒動起きるという話だ。
これが笑う笑う、もう声を出して笑った。
松之丞の「万両婿」は多分老若男女みんな笑ってしまうと思う。
自由自在な松之丞ワールド、「空間を支配」というと怖いけれど、
実際会場は松之丞の手の上でコロコロ転がされていたのだと思う。
独特なお辞儀も話す時の鋭利な目もみんな見入ってしまう。
短い時間だったけれど濃密だった。
トリの神田松鯉師匠は講談の有名な演目らしい「赤垣源蔵徳利の別れ」をやった。
討ち入り前日の一人の赤穂浪士の兄との別れを演じている。
淡々としていたけれど気づいたらじんわりきていた。
何より松鯉師匠は顔がいい。
ごつい見た目なのに穏やかな雰囲気がまたなんかいい。
いや〜寝不足だったけど思いつきで行ってきて本当よかった。
全体的に面白くて大満足。
3000円がすごく安く感じる4時間だった。
受ける側も講談とか落語とか、テレビとかラジオとか形とか肩書きにこだわってしまいがちだけど、
何をもってしても神田松之丞は聞かせる力がずば抜けていて、とにかく面白い。
シリアスな講談も聞いてみたかったけれどそれはまた今度。
伯山になってもっともっと大きくなっていくんだろうなと肌で感じた昨日の寄席でした。
来年2月に真打に昇進して神田伯山を襲名する。
1、2年前にテレビでちょっとだけ講談を見て、
それからラジオ『問わず語りの松之丞』にはまり、
最近は「太田・松之丞」とか「松之丞・カレン」とかテレビ番組もよく見る。
すっかり松之丞ファンの私だけどまだ彼の講談を生で聞いていない。
「松之丞」を好きになったわけだから伯山になる前にどうにか生で聞いておきたい。
そこまで名前にこだわらなくていいような気もするけれど、
これからもずっとファンでいる予感があるから記念にね。
だけど、すごい人気があるからとりあえずチケットが取れないらしい。
そして時間だけが過ぎていき、襲名まであと約3ヶ月、
新宿に行く予定があったので、
なんとな〜く最近の新宿末廣亭は誰がやっているのかなぁってチェックしてみたら、
なんと最近人間国宝になった神田松鯉をトリに神田一家が興行しているではないか!
そこに「神田松之丞」の名前を発見して飛び上がった。
そうか松之丞は寄席で見れるじゃん!ということで早速見に行った。
「神田松鯉」に「神田松之丞」という二大看板で相当混むだろうと思い、
開演30分前に行くとちょうど昼の部の観客がぞろぞろと出てくるところだった。
少しだけ並んで入ると思ったよりたくさん客がいた。
昼夜続けて見る人たちなんだろう。
私は前から4列目の椅子の席にしてもらった、近い!
中入りに身動きするつもりもないので、
まるまる4時間の座りっぱなしを考えると座敷席はちょっときつい。
前日一睡もしていなかったので途中寝ちゃうかもと思っていたけどみんな面白くて眠気が飛んだ。
やんややんやと前半が終わり、中入り後のトップバッターが松之丞。
昨日の末廣亭は満席で、松之丞が顔を出した瞬間会場がわっと花開いた。
会場の雰囲気が変わり、あぁこの人はやっぱりスターなんだとしみじみ思った。
それまで寝ていた斜め前の女性も目を輝かせていたし、私もそうなっていたんだと思う。
今日は何を話すの?ってみんなが松之丞の言葉を待っている。
バラエティやラジオとはまた違う、講談師・松之丞。
だいぶ痩せたのか、ほっそりしていて、テレビで見るより男前だった。
松之丞の一挙手一投足にこっちはもう夢中で、笑いどころでは会場が揺れていた。
面白いところは素直に面白い、この安心感がすごい。
面白くないところも面白い。
いや、講談ってこんな笑えるの?
まぁ、私は講談には詳しくないしこういうのもあるのかな、
ってこれ落語ジャーーーーーン!!!
というより落語として何度か聴いたこのある演目「小間物屋政談(別名:万両婿)」。
落語も講談も関係ないのかな。
時は江戸、櫛、簪を売り歩く小間物屋の相生屋小四郎が、女房のおときに留守を任せしばし行商の旅に出る。
小四郎は旅の途中、追い剥ぎにあった襦袢一枚姿の男、若狭屋仁兵衛に助けを求められる。
仁兵衛は江戸・芝で大きな小間物屋を営んでおり、湯治のため一人箱根へ行く際災難にあった。
小四郎は仁兵衛に着替えと路銀、自分の身元を書いた紙を渡し二人は別れたのだが、
仁兵衛は泊まった宿でそのまま亡くなってしまう。
服装や身元の書かれた紙によって亡くなったのは相生屋小四郎だということになり、妻へ報らされた。
葬式後もずっと元気のない妻を見かねた大家は小四郎の従兄弟佐吉を後見人につけ、二人で小間物屋をさせた。
二人は馬が合いそのまま夫婦となったわけだが、そこに何も知らない小四郎が帰ってきて一騒動起きるという話だ。
これが笑う笑う、もう声を出して笑った。
松之丞の「万両婿」は多分老若男女みんな笑ってしまうと思う。
自由自在な松之丞ワールド、「空間を支配」というと怖いけれど、
実際会場は松之丞の手の上でコロコロ転がされていたのだと思う。
独特なお辞儀も話す時の鋭利な目もみんな見入ってしまう。
短い時間だったけれど濃密だった。
トリの神田松鯉師匠は講談の有名な演目らしい「赤垣源蔵徳利の別れ」をやった。
討ち入り前日の一人の赤穂浪士の兄との別れを演じている。
淡々としていたけれど気づいたらじんわりきていた。
何より松鯉師匠は顔がいい。
ごつい見た目なのに穏やかな雰囲気がまたなんかいい。
いや〜寝不足だったけど思いつきで行ってきて本当よかった。
全体的に面白くて大満足。
3000円がすごく安く感じる4時間だった。
受ける側も講談とか落語とか、テレビとかラジオとか形とか肩書きにこだわってしまいがちだけど、
何をもってしても神田松之丞は聞かせる力がずば抜けていて、とにかく面白い。
シリアスな講談も聞いてみたかったけれどそれはまた今度。
伯山になってもっともっと大きくなっていくんだろうなと肌で感じた昨日の寄席でした。
立川談志に感動した話を聞いたら、もう仲間みたいなもんよ。しかもコッポラの「地獄も黙示録」もなんて話を聞いたら、身内みたいなもんよ。完全に一方的だけどね。
いいなあ、新宿末廣亭にすぐ行ける環境が羨ましい。
神田松之丞って変な人って感じだけど、爆笑問題の太田はそのうち人間国宝になると言ってるね。人間国宝はやめて欲しいなあ。でもまあ天才だね。たんのブログも面白い。
『地獄の黙示録』いまだ観てないや!観なきゃね。
あれだけ売れててまだ二つ目っていうのが不思議だけど、
講談の世界では来年真打に昇進するのも異例みたいだね。
太田光のこと親戚のバカなおじさんって言うとこも好きだわ。
年末は談春の文七元結聴きに行くんだ〜☆