JRA通算4000勝まで残り3勝に迫っていた武豊騎手が、29日の阪神競馬場で1日3勝を挙げ、前人未到の通算4000勝に到達しました!
まず3Rのサラ系2歳未勝利戦(芝1200m・13頭立て)で、⑦エイティーンガールに騎乗。序盤から中団でレースを進めると、4コーナー辺りで5番手進出。最後の直線で内から外に進路を変え、残り200~100mで前の馬たちをまとめて差し切って1着。この日1勝目で、通算でも3998勝目。
続く5Rの2歳新馬戦(芝1800m・14頭立て)は、⑬ゴータイミングに騎乗。スタートでタイミングよく飛び出しますが、徐々にポジションを下げて9番手で追走。外回り3コーナーで⑦サトノルークスにマークする形で並走。直線コースで大外から追い込みをかけ、残り200mで逃げる⑧マイネルウィルトスを捕らえる。ゴール前でサトノルークスが襲い掛かり、ゴータイ,ウィルトス,ルークスの3頭がほとんど並んでゴールしたが、ゴータイミングがわずかに前に出て1着!武豊はこれで3999勝目を飾り、4000勝まであと1勝。
迎えた第10競走の芦屋川特別(芝1200m・16頭立て)で、その時が訪れます。武豊騎手はこのレースで単勝4番人気の⑯ メイショウカズヒメに騎乗。大外枠からのスタートとなりましたが、馬なりで2番手まで上昇。先行する⑦グランシェリーの背後につきます。4コーナーのところでカズヒメがシェリーに並ぶと、最後の直線で早くも抜け出す。後続から①ロッテンマイヤーや⑥スパイチャクラ、⑤シンボリバーグが追い上げるが、メイショウカズヒメがこのまま先頭でフィニッシュ!武豊がついにJRA通算4000勝に到達しました!
先週時点で4000勝まで残り3勝とし、30日の日曜日か10月辺りあたりに達成するんじゃないかと思っていましたが、1日で3勝して一気に決めてみせました。JRA通算4000勝目はメイショウカズヒメでしたが、昨年9月に「JRA・地方・海外通算4000勝」を達成した時もメイショウの馬に乗ってました(メイショウヤクシマ)。同じメイショウの馬と勝負服だから、運命を感じますね。
1987年にデビューしてから、実に31年間も競馬界のトップを走り続け、JRAの重賞を300勝以上、GⅠ競走も100勝以上という記録を樹立。落馬負傷、極度の不振といった挫折もありましたが、その度に復活し続けてきました。特に印象に残ってるのは、2010年の毎日杯で鎖骨と腰椎を骨折する重傷を負い、復帰後は不振に苦しみながらも、3年後の日本ダービーで優勝。あの時のダービーは本当に感動しましたね~。
そんなユタカさんは来年にはもう50歳。多くの騎手は調教師に転身しているけど、ユタカさんは還暦まで現役を続けている気がします。今後は4001勝、さらには5000勝を目指して頑張ってほしいです。武豊騎手、JRA通算4000勝おめでとうございます。