日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

サマースプリント&マイルシリーズ最終戦。セントウルS&京成杯AH

2018年09月09日 | 競馬

9月9日は、阪神競馬場でサマースプリントシリーズの最終戦「セントウルステークス」、中山競馬場ではサマーマイルシリーズの最終戦「京成杯オータムハンデキャップ」が行われました。シリーズチャンピオンの行方は、この日決まります。



第32回産経賞セントウルステークス(GⅡ・芝1200m 15頭立て)は、春の高松宮記念を制した⑭ファインニードルが、セントウル連覇をかけて参戦。そろそろ重賞を勝ちたい3歳馬②ラブカンプー、久々の芝レースとなる⑨ネロ、1200m3勝の⑪アンヴァル、阪神は得意な⑦ダイアナヘイロー、3歳牡馬⑥アサクサゲンキ、北九州記念4着⑬グレイトチャーター、⑧ラインスピリット、⑤レジーナフォルテなどが参戦しました。
スタートで、ラブカンプーが絶好の飛び出しを決め、ファインニードルも良いスタートを見せた。ラブカンプーが先手を取るが、内回り3コーナーのところでネロがカンプーをかわす。3番手にラインスピリット、4番手レジーナフォルテ、5番手にダイアナヘイロー。6番手にファインニードル、内側7番手④コウエイタケル、8番手アサクサゲンキ。9番手⑮ウインソワレ、10番手⑩フミノムーン、11番手③アドマイヤゴッド、そのうしろの位置にアンヴァルと⑫ブラヴィッシモが並び、14番手グレイトチャーター、①マッチレスヒーローがポツンと最後方。
4コーナーを回るところで、カンプーが先頭を奪い返すが、ネロも抵抗。レジーナが内側3番手、ライスピ4番手、ダイアナ5番手、ニードルは外側6番手。ゲンキは中団馬群、アンヴァルはまだ後方の位置。
直線コースに入っても、ラブカンプー先頭、2番手ネロは変わらない。このままカンプーが押し切るかと思いきや、外からファインニードルが飛んできた。ゴール残り100m手前でニードルがネロをかわして2番手に上がると、ゴール前でカンプーを抜き去り、1着でゴール!ラブカンプーが2着、後方から追い上げたグレイトチャーターが3番手でゴールしました。

スプリンターズステークスの前哨戦は、雨の中で行われましたが、1番人気のファインニードルがGⅠ馬の貫禄を見せつけて快勝しました。スタートから先行した2番人気のラブカンプーは1馬身半差の2着。カンプーは重賞で3度目の2着。善戦続きに終止符が打たれるのはいつになるのか。3着のグレイトチャーターは3コーナー辺りで後方2番手にいたけど、直線で一気に順位を上げました。上がり3ハロン34.2秒はメンバー最速の数字です。
3番人気のネロはラブカンプーと競り合いましたが、最後は6着。5番人気のアンヴァルは10着、4番人気のダイアナヘイローは11着、アサクサゲンキも12着に沈みました。
ファインニードルは昨年に続き、同レースの連覇を達成。川田将雅騎手はイギリス遠征から帰国していきなりの重賞勝ちを収めました。スタートも悪くなかったし、直線では鋭い末脚でネロとラブカンプーを捕らえ、そのまま突き放しました。58キロを背負いながらも、休み明け初戦で快勝。国内スプリントGⅠ春秋連覇へ視界良好だ。





第63回京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ・芝1600m 15頭立て)は、中京記念2着②ロジクライ、関屋記念2着⑭ワントゥワン、ダービー卿チャレンジトロフィーを勝った⑦ヒーズインラブ、中山マイルで3勝の⑬ゴールドサーベラス、ここ4戦で3勝の⑩ミッキーグローリー、⑨ヤングマンパワー、⑤ロードクエスト、⑪ストーミーシー、⑥ショウナンアンセム、⑮ベステンダンクなどが出走しました。
スタート後の先行争いで、①ミュゼエイリアン,ロジクライ,ショウナンアンセム,ロードクエスト,ベステンダンク,⑫ウインガニオンの6頭が先団を形成するが、エイリアンとアンセムの2頭が前に出る。ベステン3番手、ロークエ4番手、ガニオン5番手、ロジクラ6番手、7番手ヤングマンパワーがロジクラに迫る。中団8番手に④トウショウドラフタ、9番手ゴールドサーベラス、ヒーズインラブが10番手。11番手と12番手の位置にミッキーグローリーと⑧ダイワリベラルが並走。内側13番手③トーセンデューク、14番手ストーミーシー、ワントゥワンは最後方を追走する。
3コーナーに差し掛かるところで、今度はガニオンが先頭に浮上。アンセムが2番手、ヤングマンも3番手に進出。ロジクラは6,7番手、ロークエ8番手、ヒーズは9番手、ミキグロはまだ10番手。ワントゥはまだしんがり。
ラストの直線コースで、ヤングマンパワーが前に出るが、最内でウインガニオンも頑張る。馬群の間からロジクライ、外からゴールドサーベラス、ミッキーグローリーも追い込む。ゴール残り200mでミキグロが先頭に立つと、内からロジクライとロードクエストも上がってきて、さらに大外からワントゥワンが突っ込んできたが、ミッキーグローリーが先頭でゴールイン!ワントゥワン猛追届かず2着まで。

京成杯AHは「これぞハンデ戦」と言うべき大混戦のレースでしたが、勝ったのは2番人気のミッキーグローリーでした。2着には最後方から猛追のワントゥワン、3着には1番人気のロジクライが入り、ロードクエストがハナ差の4着。4番人気のヒーズインラブは9着に終わっています。
ミッキーグローリーは重賞初挑戦で初制覇を成し遂げ、前走の阿武隈ステークスに続いての連勝。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は前日の紫苑ステークスに続き、2日連続の重賞勝利をおさめています。準オープン(1600万下)の阿武隈ステークスで快勝し、今回が初めてのオープンクラスでのレースでしたが、残り200mで抜け出すと、ロジクライとワントゥワンの追撃を凌ぎました。ミキグロは中山1600mで6戦3勝、2着1回、3着1回。「ミッキー軍団」にまた期待の星が現れたかも。



というわけで、サマースプリントシリーズとサマーマイルシリーズの全日程が終了。
サマースプリントシリーズは、CBC賞と北九州記念を勝って20ポイントを獲得したアレスバローズが優勝。ダイメイプリンセスが16点で総合2位(アイビスSD1着、北九州2着)。3歳牝馬のラブカンプーは15点で3位。サマーシリーズの悔しさはスプリンターズで晴らせるか?セントウルで12点獲得のファインニードルは5位に入っています。
サマーマイルシリーズは、ワントゥワンが3戦合計で12点。シリーズ優勝に必要な「12点以上」は到達しているけど、対象レースで1勝していません。よって、今年のサマーマイルシリーズの優勝馬は「該当馬なし」でした。
中京記念覇者・グレーターロンドン、関屋記念覇者・プリモシーン、京成杯AH覇者のミッキーグローリーの3頭は、それぞれ10点を獲得。グレーターは当初、京成杯AHに出走予定だったけど、爪の不安で回避となりました。


来週は3日間連続開催。16日は阪神競馬場で秋華賞トライアルのローズステークス、17日は中山競馬場で菊花賞トライアルのセントライト記念が行われます。
ローズステークスは、フラワーカップを勝ったカンタービレ、フローラステークスを勝ったサトノワルキューレ、桜花賞4着トーセンブレス、フィニフティ、サラキア、阪神1800m2勝のロケット、アンコールプリュ、オールフォーラブ、ゴージャスランチ、センテリュオなどが登録。
セントライト記念は、レイデオロの弟・レイエンダが重賞初挑戦。さらには皐月賞3着のジェネラーレウーノ、ダービー3着コズミックフォース 、NHKマイルカップ2着のギベオン、共同通信杯を制したオウケンムーン、グレイルなどが出走予定です。