国内サッカーの2019年シーズンの幕開けを告げる「FUJI XEROX SUPER CUP 2019」が16日、埼玉スタジアム2002で行われました。今年のゼロックス杯は、J1リーグ3連覇を狙う川崎フロンターレと、昨年の天皇杯を制した浦和レッズが対戦。今年最初の公式戦は、川崎の新外国人ストライカーが躍動しました。
両チームのスタメン
[川崎フロンターレ]
GK 1 チョン・ソンリョン
DF 26 マギーニョ
DF 3 奈良竜樹
DF 5 谷口彰悟
DF 7 車屋紳太郎
MF 6 守田英正
MF 10 大島僚太
MF 14 中村憲剛
MF 41 家長昭博
FW 9 レアンドロ・ダミアン
FW 11 小林悠
[浦和レッズ]
GK 1 西川周作
DF 31 岩波拓也
DF 2 マウリシオ
DF 5 槙野智章
MF 27 橋岡大樹
MF 8 エヴェルトン
MF 7 長澤和輝
MF 10 柏木陽介
MF 3 宇賀神友弥
FW 14 杉本健勇
FW 30 興梠慎三
立ち上がりから膠着状態が続き、前半24分に浦和は左サイドで柏木のFK→ゴール前で槙野が飛び込んだが、ヘディングシュートはわずかにゴール右に外れます。
川崎は前半30分、ダミアンがドリブルで持ち込み、パスを受けた小林がシュートを放つが、クロスバーを越えてしまう。32分、ゴールほぼ左寄りのFKを憲剛が右足で蹴ると、車屋が頭で落としてから、ゴール左にいた谷口がゴールに押し込んだが、オフサイドでゴールならず。さらに37分、右サイドで小林がクロスを上げると、ダミアンが頭で合わせてゴールネットを揺らすが、これもまたオフサイド。川崎は2度もゴールが認められず、前半は0-0で折り返します。
後半に入り、浦和は杉本→FWアンドリュー・ナバウト、エヴェルトン→MF阿部勇樹と2人メンバーチェンジ。迎えた後半7分、川崎は左サイド家長のクロス→ファーサイドでダミアンが頭で折り返し、ニアサイドで憲剛にボールが渡るも、トラップが乱れてシュート打てず。しかし、こぼれ球に反応したダミアンが左足ボレーシュートを見事に決め、川崎が試合の均衡を破ります!
先制点を許した浦和は、後半11分に柏木がFKを蹴るもGKにキャッチされる。後半21分にはDF山中亮輔、MF柴戸海を送り込む。対する川崎も、後半32分に左サイドで車屋が途中出場・MF斎藤学とのワンツーからクロス→ニアサイドでダミアンが頭で合わせたが、枠を捉えることができず。
浦和は後半45分にボールを繋いで、敵陣の高い位置まで攻め込んだが、前線まで上がった槙野がシュート打てず。試合は1-0で川崎が逃げ切りました。
平成最後のゼロックス杯は、J1王者の川崎フロンターレが浦和レッズを完封。前半にオフサイドでゴールが取り消されたのが2度もありましたが、後半7分に新外国人のダミアン選手が先制ゴールを奪い、この1点のリードを守り切りました。川崎は2度目の挑戦で、初めてのゼロックス杯制覇となりました。全体的に川崎が押し込んでいたし、浦和のシュートを1本しか許さなかったから、スコア以上の完勝だったのではないでしょうか。
この試合唯一の得点を挙げたダミアン選手は、前半にダイビングヘッドが幻のゴールとなったけど、後半に左足ダイレクトボレーをゴールに突き刺しました。この選手は2012年のロンドン五輪のブラジル代表に選ばれ、ネイマール選手とチームメイト。ダミアン本人も6得点を挙げて得点王に輝きました。A代表にも17試合出場して3ゴールを挙げてます。日本デビュー戦で元セレソンの力を発揮。リーグ戦3連覇、アジア制覇を目指す川崎にとって、頼もしい助っ人となりそうです。
来週からはいよいよ2019年のJ1リーグが開幕します。22日・金曜日の開幕戦はセレッソ大阪VSヴィッセル神戸の「関西ダービー」、23日は残り8試合が行われます。川崎フロンターレはFC東京との「多摩川クラシコ」、浦和レッズはベガルタ仙台と対戦します。
そして、J1開幕前の19日は、AFCチャンピオンズリーグのプレーオフがあり、昨年のアジア王者・鹿島アントラーズはニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFC(豪州)戦、昨季2位のサンフレッチェ広島はチェンライ・ユナイテッド(タイ)と戦います。広島と鹿島がプレーオフでしっかり勝って、本戦出場を決められるといいですね。