日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

13年ぶりに無敗のオークス馬誕生!ラヴズオンリーユーが4戦4勝で3歳牝馬の頂点に立つ!

2019年05月20日 | 競馬

3歳牝馬三冠の第2戦・第80回オークス(優駿牝馬・GⅠ 芝2400m 18頭立て)が19日、東京競馬場で行われました。記念すべき80回目&令和最初のオークスは、桜花賞馬のグランアレグリアが出走せず、例年以上の混戦ムード。桜花賞組からは、桜花賞2着⑪シゲルピンクダイヤ、クイーンカップ優勝②クロノジェネシス、2歳女王⑧ダノンファンタジー、⑯ビーチサンバ、⑤エールヴォア、④シェーングランツらが参戦。別路線組からは、フラワーカップを快勝した③コントラチェック、デビューから3戦無敗の⑬ラヴズオンリーユー、⑫ウィクトーリアと⑦シャドウディーヴァの「フローラステークス組」、スイートピーステークス優勝⑩カレンブーケドールが参戦しました。



単勝の人気は、1番人気がラヴズオンリーユー(4.0倍)、クロノジェネシスが僅差で2番人気(4.1倍)、3番人気コントラチェック(5.1倍)、4番人気のダノンファンタジー(6.4倍)まで10倍を切り、その後はシゲルピンクダイヤ、ウィクトーリア、シャドウディーヴァ、エールヴォア、ビーチサンバと続きました。

スタートで①ジョディーがポーンと飛び出して先手を奪い、コントラチェックが2番手を確保。クロノジェネシス、エールヴォア、ビーチサンバも先団につけ、ダノンファンタジーとシャドウディーヴァ、ラヴズオンリーユーとシゲルピングダイヤは中団に控え、ウィクトーリアとシェーングランツは後方待機でゴール板を通過した。
1,2コーナーから向正面に差し掛かり、ジョディーが先頭、2番手コントラチェック、単独3番手にエールヴォア。内側4番手にクロノジェネシス、外側5番手カレンブーケドール。6,7番手の位置にダノンファンタジーと⑭フェアリーポルカが並んでいる。中団グループにはシャドウディーヴァ、ラヴズオンリーユー、シゲルピングダイヤ、ビーチサンバの4頭が固まっている。12番手⑮ノーワン、13番手⑰メイショウショウブ、⑨ウインゼノビアが14番手から押し上げる。後方ではウィクトーリア15番手、16番手シェーングランツ、17番手⑱フィリアプーラ、⑥アクアミラビリスがしんがりを追走する。
3コーナーを通過し、残り800mのところで18頭がギュッと詰まる。ジョディーがまだ先頭で、2番手のコントラ、3番手のヴォアが並びかける。ブーケドールが外側4番手、クロジェネは内側5番手、ダノファン6番手あたりか。ディーヴァは中団馬群のインコース、シゲピンとラヴオンは中団より後ろの位置、ビーサンが外に持ち出し、ウィクとグランツはまだ後方。
4コーナーを回って最後の直線コースに入ったところで、コントラチェックが先頭に躍り出るが、外からカレンブーケドールがあっさりとかわす。クロノジェネシスがインを突き、真ん中からはシャドウディーヴァとカレンブーケドールが追い上げる。後続からはウィクトーリア、外からラヴズオンリーユー、大外からシェーングランツとアクアミラビリスも猛追。残り200mを切り、ブーケドールがわずかに抜け出し、内からクロジェネが接近。さらにディーヴァとラヴオンも突っ込んでくる。残り100mでラヴオンがブーケドールを捕らえて先頭に立ち、ブーケドールも抵抗するが、ラヴズオンリーユーが先頭でゴールイン!第80代オークス馬はラヴズオンリーユー!無敗で3歳牝馬の頂点に立ちました!





【オークス全着順】
1着⑬ラヴズオンリーユー  2分22秒8
2着⑩カレンブーケドール   クビ差
3着②クロノジェネシス   2馬身1/2
4着⑫ウィクトーリア     クビ差
5着⑧ダノンファンタジー   アタマ差
6着⑦シャドウディーヴァ
7着④シェーングランツ
8着⑥アクアミラビリス
9着③コントラチェック
10着⑱フィリアプーラ
11着⑤エールヴォア
12着⑪シゲルピンクダイヤ
13着⑨ウインゼノビア
14着①ジョディー
15着⑯ビーチサンバ
16着⑭フェアリーポルカ
17着⑰メイショウショウブ
18着⑮ノーワン

単勝 ⑬ 400円
複勝 ⑬ 200円  ⑩ 1,400円  ② 170円
枠連 ⑸-⑺ 8,420円
馬連 ⑩-⑬ 25,140円
馬単 ⑬-⑩ 28,210円
ワイド ⑩-⑬ 6,430円
    ②-⑬  470円
    ②ー⑩ 4,960円
3連複 ②-⑩-⑬ 28,240円
3連単 ⑬-⑩-② 179,960円



令和最初のオークスは、単勝1番人気のラヴズオンリーユーが、カレンブーケドールとの叩き合いを制して優勝しました。クビ差の2着で敗れたカレンブーケドールは、単勝で12番人気の伏兵。コントラチェックを抜いて先頭に立ち、後続の追撃を凌いで押し切るかと思われましたが、ラヴオンにかわされました。津村明秀騎手の度胸ある騎乗ぶりも見事でした。
3着争いは混戦でしたが、2番人気のクロノジェネシスが3着を確保し、ウィクトーリアが4着、ダノンファンタジーが5着という結果。3番人気のコントラチェックは、2番手追走から直線に入ったところで先頭に躍り出るも、脚が止まって9着。左回りコースが初めてだったし、距離が長いのかなって思います。
勝ったラヴズオンリーユーは、父・ディープインパクト、母・ラヴズオンリーミーの間に生まれ、兄はドバイターフを勝ったリアルスティール。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、今年のGⅠ2勝目で、オークス初勝利。これにより、クラシック競走完全制覇を達成しております。ラヴオンを管理する矢作芳人調教師もオークスは初勝利。馬主のDMMドリームクラブはGⅠ競走初制覇を果たしております。
ラヴズオンリーユーは昨年11月にデビューし、新馬戦と白菊賞で連勝。3戦目の忘れな草賞では2着に3馬身差の快勝で、3連勝を達成。今回のオークスは重賞初挑戦ながら、桜花賞組を抑えての1番人気。道中は中団を追走し、ラストの直線は外から一気に突き抜けての差し切り勝ち。無敗でのオークス制覇は、2006年のカワカミプリンセス以来13年ぶりです。それに、勝ちタイム2分22秒8は、ジェンティルドンナのオークスレコードを0.8秒も更新しました。レース後に骨折などの反動が出ないか心配ですが。
デビューから負けなしでクラシック競走を勝った時点で兄のリアルスティールを越えたことは間違いなし。秋以降は秋華賞、エリザベス女王杯などで2つめのGⅠタイトル獲得に挑みます。ラヴズオンリーユーもジェンティルドンナやアーモンドアイのような女傑になれるのか、今後の活躍に期待です。


来週は競馬の祭典・日本ダービーです!皐月賞馬・サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの「3強」に加え、リオンリオンとランフォザローゼスの青葉賞組、京都新聞杯を勝ったレッドジェニアル、クラージュゲリエ、アドマイヤジャスタ、メイショウテンゲン、エメラルファイトなどが登録しています。
サートゥルナーリアが皐月賞に続いての2冠達成なるか、あるいはヴェロックスとダノンキングリーの雪辱なるか?2016年生まれのサラブレッド6901頭の頂点に立つのは果たして?

 






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