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新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、この週末も無観客での開催。7日は阪神競馬場で桜花賞トライアル・チューリップ賞、8日は中山競馬場で弥生賞ディープインパクト記念が行われました。いよいよ春のクラシックに向けての戦いが本格化します。
第27回チューリップ賞(GⅡ・芝1600m 14頭立て)は、3戦無敗の2歳女王④レシステンシアが登場。さらには⑬マルターズディオサ、①クラヴァシュドール、⑦ウーマンズハートの阪神ジュベナイルフィリーズ上位勢、⑩スマイルカナと⑤チェーンオブラブのフェアリーステークス上位2頭、⑪シャンドフルールなどが参戦しました。
スタートしていきなりレシステンシアがポンと飛び出し、そのまま先手を奪い取る。2番手グループは内からクラヴァシュドール,⑥ショウリュウハル,⑧モズアーントモーの3頭が並ぶ。その後ろの5番手にスマイルカナが控え、内側6番手②メデタシメデタシ、7番手あたりにチェーンオブラブ、外からマルターズディオサがポジションを上げる。9番手シャンドフルール。10,11番手にウーマンズハートと⑭ピーエムピンコ、12番手③スマートリアン、13番手⑨イズジョーノキセキ、最後方に⑫フルートフルデイズ。
外回り3,4コーナーの中間点を過ぎ、レシステがレースを引っ張り、アーントモーが2番手、ディオサが3番手まで浮上し、クラヴァシュは内側4番手。スマカナ5番手につけ、シャンド6番手、ウーマンズは中団より後ろの位置。
最後の直線に入ってもレシステンシアが先頭。阪神JFのように後続を突き放すのか?しかし、内からクラヴァシュドール、外からマルターズディオサが接近する。4番手からスマイルカナも追ってくるが、前とは差がある。残り200mでレシステ・クラヴァシュ・ディオサの3頭が並び、残り100mでクラヴァシュとディオサが前に出て、レシステは3番手に後退。そしてゴール前でマルターズディオサが抜け出して1着ゴール!クラヴァシュドール2着、レシステンシアは3番手…。
桜花賞の前哨戦は、単勝4番人気のマルターズディオサが、クラヴァシュドールとレシステンシアの叩き合いを制して優勝。2番人気のクラヴァシュドールはハナ差の2着。2頭とも前を行くレシステンシアをマークしてましたね。
単勝1.4倍と断然の1番人気だったレシステンシアは3着に敗れ、デビューからの連勝がストップ。スタートの飛び出しも抜群で、マイペースで逃げ続けたけど、前走のような爆発力は見られませんでした。結果的には阪神JFの上位3頭が桜花賞の優先出走権を獲得しました。3番人気のウーマンズハートは6着、4戦3勝のスマイルカナは7着という結果に終わっています。
勝ったマルターズディオサは、美浦の手塚貴久厩舎に所属し、父・キズナ、母・トップオブドーラの間に生まれました。鞍上の田辺裕信騎手と、手塚調教師はチューリップ賞初勝利です。キャリア5戦目で重賞初勝利であり、通算でも5戦3勝、2着2回と連対率100%です。
前走の阪神JFではレシステンシアに5馬身差をつけられましたが、今回は3コーナーの辺りで3番手につけ、ラストの直線では逃げるレシステを外から捕らえました。昨年末の雪辱を果たし、桜の女王へ視界は良好。キズナ産駒に初のGⅠタイトルをもたらすことができるでしょうか?
第57回報知杯弥生賞(GⅡ・芝2000m)は、昨年この世を去った日本史上最高の名馬・ディープインパクト(2005年優勝)の功績を称え、今年から「弥生賞ディープインパクト記念」に改称されました。
今年は出走メンバー唯一のディープインパクト産駒①サトノフラッグ、ホープフルステークス3着の⑧ワーケア、オルフェーヴル産駒⑩オーソリティ、札幌2歳ステークスを制した⑤ブラックホールなど11頭が参戦しました。
スタートは11頭が揃って飛び出し、スタンド前の先行争いで好スタートを決めた③パンサラッサがハナに立つが、⑥ウインカーネリアンと⑪ディヴィナシオンも先行勢に加わる。オーソリティは5番手から、ワーケアは中団から、サトノフラッグは8番手でゴール板を通過。
1コーナーを回ったところで、ウインカーネリアンが先頭に立ち、ディヴィナシオンが2番手に浮上するが、かなり掛かっている。3番手のパンサラッサまでが先頭集団を形成。離れた4番手に④オーロアドーネ、オーソリティが5番手を追走し、外側6番手⑨アラタ、内側7番手にワーケアがいて、その後ろにサトノフラッグが8番手を追走する。後方勢は、9番手に②エンデュミオン、10番手ブラックホール、しんがりに⑦メイショウボサツという展開。
3コーナーを回り、先頭争いの方は、カーネリアン・アドーネ・ディヴィナの3頭が並び、パンサは後退。オーソリは4番手、サトフラは外に持ち出してワーケアをかわす。さらにブラホも大外から捲って上昇。
4コーナーのところでサトノフラッグが早くも先頭!内でオーロアドーネが食い下がり、真ん中でオーソリティも頑張ってる。残り200mでワーケアが追い上げてきた。しかし、残り100mでサトフラが抜け出し、ワーケアが2番手、オーソリティが3番手で追うも、サトノフラッグが先頭でゴールイン!
「ディープインパクト記念」と付いたの初年度で、ディープ産駒が勝ちました!単勝2番人気のサトノフラッグが、3コーナーで外に出し、4コーナーで先頭に立ち、後続を寄せ付けずに優勝しました。1番人気のワーケアが2着、3着のオーソリティまでが皐月賞の優先出走権を手にしました。
重賞初勝利のサトノフラッグは、未勝利戦から3連勝を達成。未勝利戦と3戦目はオイシン・マーフィー騎手が騎乗しましたが、今回は武豊騎手と初コンビ。その武豊騎手は今年の重賞初勝利で、34年連続重賞勝利を達成。また、ディープインパクト産駒は弥生賞で5年連続勝利を挙げています。
最内枠&重馬場だったのにもかかわらず、まったく苦にせず完勝という内容。コントレイルとサリオスのライバルがようやく現れましたね。次の皐月賞もユタカとのコンビで見たいですねぇ。