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無観客で続いた東京競馬場の春のGⅠ5連戦も今週でファイナル。6月7日は春のマイル王決定戦・第70回安田記念(GⅠ・芝1600m 14頭立て)が行われました。ヴィクトリアマイルでGⅠ7勝目を挙げた⑤アーモンドアイが中2週でこのレースに参戦。ここで芝GⅠ8勝の新記録を打ち立てられるか注目が集まりました。アーモンドの他にも、マイルGⅠ春秋連覇⑥インディチャンプ、香港マイルを制した⑨アドマイヤマーズ、2019年桜花賞馬⑪グランアレグリア、東京マイルレコードホルダー③ノームコア、豪州遠征帰り①ダノンプレミアム、悲願のGⅠ初制覇を目指す②ダノンキングリーなどが出走しました。
単勝のオッズは、アーモンドアイが1.3倍の圧倒的1番人気。2番人気はインディチャンプ(7.0倍)。3番人気以降は、グランアレグリア、ダノンプレミアム、ダノンキングリー、アドマイヤマーズ、ノームコア、⑭ダノンスマッシュと続きました。
注目のスタートで、アーモンドアイがやや出遅れてしまう。④クルーガーも出負けした。最初のポジション争いで、ダノンスマッシュが注文通りハナを奪う。2番手に⑩ミスターメロディ、3番手グループにはダノンプレミアム、アドマイヤマーズ、⑫セイウンコウセイが並ぶ。6,7番手のところにダノンキングリーと⑬ヴァンドギャルドが並走し、中団8番手にグランアレグリア、9番手にインディチャンプ、10番手⑦ペルシアンナイト、11番手の位置にアーモンドアイが控える。アーモンドはインディをマークするような恰好。後方勢は12番手ノームコア、13番手⑧ケイアイノーテック、クルーガーがしんがり。
3,4コーナー中間点で、先頭のダノスマは前半800mを45.7秒で通過。ミスメロ2番手、マーズ3番手、ダノプレ4番手、ダノキンは6番手に控える。グラアレは中団8番手、インディとアーモンドのシルク勢2頭は中団より後ろのところ。ノーテックが大外から捲るように上昇してきた。
14頭が一団の状態で4コーナーからラストの直線コースに入り、ダノンスマッシュが残り400mを切っても先頭で逃げるが、馬場の真ん中からグランアレグリアが捕らえに掛かる。後続からインディチャンプ、アーモンドアイは外に持ち出して末脚に懸ける。残り200mでグラアレが先頭、インディが2番手、アーモンドはまだ3番手。残り100mでグラアレが突き放し、アーモンドはインディと2番手争い、大外からノームコアも突っ込んできたが、グランアレグリアが先頭ゴールイン!アーモンドアイはゴール前でようやく2番手に上がった・・・。
【安田記念 全着順】
1着⑪グランアレグリア 1分31秒6
2着⑤アーモンドアイ 2馬身1/2
3着⑥インディチャンプ 1/2馬身
4着③ノームコア クビ差
5着 ⑧ケイアイノーテック 1馬身1/4
6着 ⑨アドマイヤマーズ
7着 ②ダノンキングリー
8着 ⑭ダノンスマッシュ
9着⑦ペルシアンナイト
10着⑬ヴァンドギャルド
11着⑩ミスターメロディ
12着⑫セイウンコウセイ
13着①ダノンプレミアム
14着③ クルーガー
単勝 ⑪ 1,200円
複勝 ⑪ 180円 ⑤ 110円 ⑥ 130円
枠連 4⃣-7⃣ 590円
馬連 ⑤-⑪ 650円
馬単 ⑪-⑤ 2,840円
ワイド ⑤-⑪ 260円 ⑥-⑪ 590円 ⑤-⑥ 170円
3連複 ⑤-⑥-⑪ 840円
3連単 ⑪-⑤-⑥ 11,240円
GⅠ馬10頭が参戦し、アーモンドアイの芝GⅠ最多勝記録の更新が期待された今年の安田記念でしたが、勝ったのは単勝3番人気のグランアレグリアでした。直線残り400mを切ったところで先頭に立つと、残り200mから後続勢を突き放し、アーモンドアイとインディチャンプらを完全に封じました。
圧倒的1番人気のアーモンドアイは、ゴール前でインディチャンプをかわして2着。2番人気のインディチャンプは国内マイルGⅠ3連勝とはならず。香港マイルから半年ぶりの実戦だったアドマイヤマーズは6着。GⅠ初制覇を目指したダノンキングリーは7着に終わり、初めて掲示板を外す結果に。ダノキンの他にもダノスマが8着、ダノプレは13着。本当にダノンの馬はGⅠレースで勝てませんなぁ。
勝ったグランアレグリアは、昨年4月の桜花賞以来となるGⅠ2勝目で、重賞競走は通算3勝目。鞍上の池添謙一騎手は、このレース初勝利で、昨年のマイルチャンピオンシップ以来のJRA・GⅠ勝利。レース後、右目に痣ができた状態でインタビュー会場に現れ、「3コーナーで芝生の塊が当たって、脳しんとうを起こしかけた」と説明。大ダメージを受けながらも気迫でグラアレを勝利に導いたけど、右眼下の腫れ具合からして眼窩底骨折してないか心配です。
アーモンドアイは今年も安田記念で勝てませんでした。中2週が短かった、稍重の馬場の影響もあるけど、やはりスタートでの出遅れが一番の敗因でしょう。道中も中団より後ろの位置を走り、直線でも先を行くグランアレグリアを捕まえきれず。グラアレに2馬身半差もつけられ、上がり3ハロンも0.2秒遅れの完敗でした。芝GⅠ8勝目の新記録は今回は達成できませんでしたが、秋こそ「8冠の壁」を越えてほしいです。