日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダート界に新たな怪物現る!?カフェファラオがユニコーンステークス圧勝。

2020年06月21日 | 競馬

新型コロナウイルスによる移動自粛の解除、プロ野球も3か月遅れでシーズン開幕を迎え、日常が徐々に戻りつつあるあります。6月19日は、東京競馬場で3歳のダート重賞・ユニコーンステークス、函館競馬場はサマースプリントシリーズの開幕戦・函館スプリントステークスが行われました。



第27回函館スプリントステークス(GⅢ・芝1200m 16頭立て)は、高松宮記念で3着⑥ダイアトニック、阪急杯2着⑨フィアーノロマーノ、宮記念5着⑧シヴァージ、昨年11月の京阪杯を勝った⑦ライトオンキュー、先週のUHB杯からの連闘で臨む⑩ジョーマンデリン、③エイティーンガール、②マリアズハート、④スイープセレリタスなどが参戦しました。
スタートでダイアトニックと⑯ダイメイフジが絶好のスタートを決めたが、ダイメイフジが先手を奪い、ダイアトニックは2番手。3番手⑫グランドボヌール、4番手⑮メイショウショウブ、5番手にライトオンキュー、6番手ジョーマンデリン。中団グループは①スリーケープマンボ、フィアーノロマーノ、⑬リュウノユキナ、⑭ミキノドラマーと固まっていて、⑫アリンナは11番手。12番手にエイティーンガール、13番手シヴァージ、14番手⑤ティーハーフ、15番手マリアズハート、最後方にスイープセレリタス。
3,4コーナー中間を過ぎて、ダイフジが単騎の逃げ、ダイアは2番手、グランボ3番手、マンデリン・ライトオン・ショウブが4番手集団を形成。フィアーノは外に回し、エイティーンとシヴァージは中団より後ろの位置。
最後の直線コースに入ってもダイメイフジが先頭を走るが、残り200mを切ったところでダイアトニックがダイフジをかわして先頭に浮上すると、残り100mで突き放す。後続からフィアーノロマーノとジョーマンデリンとシヴァージが追い込んで来たが、ダイアトニックが先頭でゴールイン!逃げたダイメイフジが2着を確保、ジョーマンデリンが3番手で入線しました。

北海道シリーズ最初の重賞レース・函館スプリントステークスは、ダイアトニックが1番人気に応えて快勝。このレースは2011年のカレンチャン以降、昨年まで1番人気が8連敗中でしたが、ダイアトニックがその連敗をストップさせました。先手を取って2着と粘ったダイメイフジは、単勝オッズで10番人気。3着争いは3番人気のジョーマンデリンが制し、4番人気のフィアーノロマーノは4着。2番人気のライトオンキューは、休み明けが響いたのか6着でした。
勝ったダイアトニックは、昨年11月のスワンステークス以来となる重賞2勝目。阪急杯では2位入線も3着降着、前走の高松宮記念ではゴール前で不利を受けたことが影響して3着(4位入線)。この日は武豊騎手と初めてコンビを組み、道中2番手追走から、直線でダイメイフジを捕まえ、最後は2馬身差をつけてのゴール。58キロを背負っても強かった。
余談ですけど、ダイアの父のロードカナロアは、現役時代に函館SSに参戦したけど、1番人気で2着に敗れました。あと、武豊騎手は前日の函館メイン・STV杯でも勝っております。
安田隆行厩舎には同じロードカナロア産駒のダノンスマッシュがいるけど、ダノスマより先にダイアがスプリントGⅠを勝ちそうな気がする・・・。



第25回ユニコーンステークス(GⅢ・ダート1600m 16頭立て)は、ダート3戦3勝①デュードヴァン、2戦連続圧勝⑤レッチェバロック、ヒヤシンスステークスを勝った⑯カフェファラオのダート無敗馬3頭に加え、サウジアラビア重賞「サンバサウジダービーカップ」を制した⑭フルフラット、朝日杯FS4着⑬タガノビューティー、端午ステークスを制した⑩サトノラファールなどが参戦しました。
芝コースのスタートは、16頭綺麗に出揃い、カフェファラオも好スタート。ダートコースに入ったところでレッチェバロックが先頭に立ち、2番手に⑦サンライズホープ、カフェファラオが3番手につける。4番手カフェファラオ、5番手に⑨メイショウベンガル、6番手⑧オーロラテソーロ、7番手⑪サンダーブリッツ、8番手⑮キタノオクトパスと続く。中団勢は②マカオンブラン、④アポロアベリア、⑩サトノラファールと固まり、12番手に⑥ケンシンコウ、タガノビューティー13番手。後方はデュードヴァン14番手、15番手⑫キッズアガチャ―、③ラブリーエンジェルがしんがり追走。
縦長の状態で3,4コーナー中間を通過し、レッチェが先頭、ファラオが2番手に上がり、フルフラが3番手。サンホーは4番手に下がり、ベンガル5番手。6番手のサンブリが外に持ち出し、ラファールは中団の外側、タガビューとデュードはまだ後方。
ラストの直線コースで、先頭争いはレッチェバロック、カフェファラオ、フルフラットと3頭が並ぶ。残り400mを切ったところで、ファラオが前に出るが、レッチェも食い下がる。しかし、残り300mでファラオが抜け出すと、残り200mで一気に突き放す。2番手争いではデュードヴァンが大外からグイグイと追い込み、サンダーブリッツ、キタノオクトパス、レッチェを捕らえて2番手に上がってきた。それでもファラオは2番手との差を拡げて先頭でゴール。カフェファラオ圧勝で重賞初制覇!

ダート界にまた新たな怪物誕生の予感です。単勝1番人気だったカフェファラオが、2番手追走から直線で突き抜け、5馬身差の圧勝。新馬戦、ヒヤシンスステークスに続き、デビューから無傷の3連勝で重賞初勝利を飾りました。鞍上のダミアン・レーン騎手は今年の重賞2勝目です。
2着のデュードヴァンも大外一気の追撃を見せ、上がり3Fはメンバー最速の35.5秒を計測。3着には11番人気のケンシンコウが入りました。2番人気のレッチェバロックは、スタートから先行したものの、残り200mで脚が無くなり9着。ルメール騎手が「この馬は1400mまでの馬」と語った通り、距離が長かったようだ。
カフェファラオはアメリカ生まれで、父がアメリカンファラオ、母がメアリーズフォリーズ。アメリカンファラオは2015年に米国クラシック三冠(ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークス)を完全制覇、さらにはブリーダーズカップクラシックを制し、生涯成績11戦9勝、GⅠも8勝を挙げています。
そんな米国3冠馬の遺伝子を受け継いだカフェファラオも、新馬戦で10馬身差の圧勝劇を見せると、2戦目のヒヤシンスステークスではスタートで出遅れるも差し切り勝ち。今回は課題のスタートをバッチリ決め、1分34秒9のレースレコードで優勝しました。
ゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴ、ワイドファラオと近年のユニコーンステークスの勝ち馬はGⅠ馬へと出世しているから、カフェファラオも間違いなくGⅠウィナーになるでしょう。ジャパンダートダービーにも登録しており、もし出るとなればまたぶっちぎっちゃうかもしれない。今年の3歳世代は、牡馬のコントレイル、牝馬のデアリングタクト、ダート界のカフェファラオと無敗の怪物揃いだ。





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