日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

いざ、秋のダート戦線へ!レパードステークス&エルムステークス

2020年08月10日 | 競馬

8月3連休の中日だった9日は、新潟競馬場では3歳ダート重賞のレパードステークス、札幌競馬場は古馬のダート重賞・エルムステークスが行われました。秋のダートGⅠ戦線に名乗りを挙げるのは一体どの馬か?



札幌メイン・第25回エルムステークス(GⅢ・ダート1700m 14頭立て)は、アンタレスステークスを勝った⑧ウェスタールンド、マリーンステークスで久しぶりの勝利を飾った⑬タイムフライヤー、プロキオンステークス2着②エアスピネル、おととしの勝ち馬⑫ハイランドピーク、昨年3着③サトノティターン、⑩アナザートゥルース、⑪アルクトス、⑥リアンヴェリテ、④ワンダーリーデルなどが参戦しました。
スタートで⑨ロードゴラッソが少し出遅れたのに対し、①ヒラボクラターシュが好スタートを決める。しかし、リアンヴェリテが先手を取り、アナザートゥルースが2番手、ハイランドピーク3,4番手。エアスピネルは6,7番手あたり、タイムフライヤーは中団、ウェスタールンドは最後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に入り、リアンヴェリテが先頭、2番手にアナザートゥルース、3番手ハイランドピーク、内側4番手ヒラボクラターシュ、外側5番手⑭バスカヴィル、6番手エアスピネル、7番手⑤アディラート、タイムフライヤーは8番手を追走。9番手からアルクトス、10番手⑦ワイルドカード、11番手ロードゴラッソ、12番手サトノティターン。後方は13番手ワンダーリーデル、最後方のウェスタールンドが3コーナーで追い出し開始。
3,4コーナー中間を過ぎ、リアンが依然として先頭、トゥルース2番手、ハイランド3番手は変わらず。4番手のバスカヴィルが前に接近し、エアスピとフライヤーは5番手グループ。さらにしんがりにいたウェスターが一気に先団まで急浮上。フライヤーも外に持ち出した。
最後の直線コースで、アナザートゥルース・ハイランドピーク・タイムフライヤー・ウェスタールンドの4頭の先頭争いから、フライヤーが残り200mのところで抜け出した。ウェスターとトゥルースが2番手を争うが、タイムフライヤーが先頭でゴールイン!元2歳GⅠ馬・タイムフライヤーが、札幌で完全復活を果たしました!

札幌のダート重賞・エルムステークスは、最後の直線で突き抜けたタイムフライヤーが1番人気に応えて優勝。2着には2番人気のウェスタールンド、3着にはアナザートゥルースが入りました。3番人気のエアスピネルは7着でした。
ところで、今回のレースは父・典弘、長兄・和生、弟・武史の「横山父子3人」が同時に騎乗。和生のハイランドが先着し、父が騎乗したワンダーリーデルが5着、武史騎手のヒラボクラターシュは最下位の14着に終わりました。
タイムフライヤーは2017年のホープフルステークス以来、約2年8か月ぶりの重賞制覇。クラシックでの活躍が期待されながらも結果が出ず、その後も芝での低迷が続き、昨年夏にダートに路線変更。前走の大沼ステークスでダート転向後初勝利を挙げ、今回のエルムステークスで2連勝を果たしました。この秋のダートGⅠでクリソベリルを倒すのは難しいと思いますが、いつかは久しぶりのGⅠ制覇が見たいですね。



新潟メイン・第12回レパードステークス(GⅢ・ダート1800m 15頭立て)は、ユニコーンステークス2着④デュードヴァン、ディープ×アパパネの良血馬⑥ラインベック、鳳雛ステークスを勝った⑦ミヤジコクオウ、1800mで3勝の⑩ライトウォーリア、4戦3勝②ブランクチェック、③タイガーインディなどが参戦。
スタートで⑨メイショウダジンが出遅れ、⑧ダンツエリーゼも後方から。スタンド前の先行争いでタイガーインディがスッと前に出て、デュードヴァンとラインベック、①ケンシンコウも先団につける。ブランクチェックは5番手あたり、ミヤジコクオウは7番手でゴール板を通過した。
1,2コーナー中間のところでケンシンコウとタイガーインディの2頭が抜け出し、向正面でケンシンコウが先頭。離れた3,4番手の位置にデュードヴァンとラインベックが並走。5番手ライトウォーリア、6番手ブランクチェック。7番手⑫バンクオブクラウズ、8番手ミヤジコクオウ、9番手⑮フェイバリット、10番手⑪フレイムウィングス、11番手⑤ラブリーエンジェル、12番手メイショウダジン、13番手⑬ニュートンテソーロ、14番手⑭フリーフロー、ダンツエリーゼが最後方。
3コーナーを過ぎて、ケンシンが逃げ、タイガー2番手。ベックは3番手だが、早くもムチが入っている。ブランクが4番手に上がり、ドヴァン5番手、コクオウ6番手、ライト7番手に後退。
4コーナーから最後の直線に入ってもケンシンコウが逃げ粘り、むしろ後続を突き放している。2番手争いは番手争いは内からブランクチェック、タイガーインディ、ラインベック、デュードヴァン、ミヤジコクオウの5頭が横一線。残り200mでコクオウが2番手、ブランク3番手になるも、ケンシンとの差が縮まらない。ケンシンコウは最後まで軽快に飛ばし、そのまま先頭ゴール!ケンシンコウ快心の逃げ切り勝ちで重賞初制覇!

不良馬場で行われたレパードステークスは、単勝7番人気のケンシンコウが優勝。向正面で先頭に立つと、直線でも勢いは止まらず。最後は2馬身半の差をつけ、1分49秒2の新潟ダート1800mのコースレコードを打ち立てました。2着には2番人気のミヤジコクオウ、3着のブランクチェックは5番人気。1番人気のデュードヴァンは4着に敗れ、2番人気のラインベックは7着。4番人気のライトウォーリアは12着に沈みました。
ケンシンコウは、美浦・小西一男厩舎に所属し、父・パイロ、母・マトゥリアルカ。今年5月の3歳1勝クラス以来となる通算3勝目で、重賞はこれが初勝利。前走はユニコーンステークスで3着でした。府中のダート1600mで2度好走し、距離延長で逃げ切り勝ち。左回りの相性が良いのかなって思います。戦国武将・上杉謙信の故郷である越後国で、ケンシンコウが勝つって出来すぎだろー。
鞍上の丸山元気騎手は、レパードステークス初勝利。この日23歳の誕生日だった根本康広厩舎の弟弟子・藤田菜七子騎手に勝利をプレゼントしました。その菜七子騎手も、9レースの驀進特別で勝利を飾ると、最終12レースで2勝目をマーク。3レース騎乗して1着2回、3着1回の好成績を残しました。
















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