日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

小倉はアールスター&長岡禎仁が波乱演出!新潟ではサトノアーサー&戸崎圭太が復活V!

2020年08月16日 | 競馬

お盆休み最終日の16日は、新潟競馬場でサマーマイルシリーズ第3戦・関屋記念、今週開幕の小倉競馬場では伝統のハンデ重賞・小倉記念が行われました。


小倉メイン・第56回農林水産省賞典小倉記念(GⅢ・芝2000m 14頭立て)は、昨年の菊花賞で2着⑪サトノルークス、2連勝中⑭ランブリングアレー、マーメイドステークスを勝った⑧サマーセント、小倉2000mで勝った経験あり②ミスディレクション、2年連続出走の①ノーブルマーズ&⑨タニノフランケル、⑤サトノガーネット、⑩レイホーロマンスなどが参戦しました。
スタート後の先行争いで、ミスディレクションとタニノフランケルの2頭が前に出るが、ミスディレクションが先手。3,4番手の位置にサマーセントとノーブルマーズ、ランブリングアレーは7番手、サトノルークスは8番手、⑤サトノガーネットは後方2番手で正面スタンド前を通過した。
1コーナーで早くも縦長となり、2コーナーから向正面の場面で、ミスディレクション先頭、2番手にタニノフランケル、サマーセントとノーブルマーズが3,4番手で並走し、その後ろの5番手にランブリングアレーが控える。6,7番手に③アールスターと⑫ショウナンバルディが並び、8番手にサトノルークスが追走。9番手⑦アメリカズカップ、外側10番手⑬ロードクエスト、11番手レイホーロマンス、12番手④アウトライアーズ、13番手⑥サラス、最後方にサトノガーネットという展開。
3コーナーを通過し、残り600mでタニフラがディレクションをかわして先頭に立つと、アレーも動き出し、さらにはロークエも先頭集団に加わる。ノーブル、サマセン、ルークスの3頭が4番手グループを形成。ディレクションはズルズルと後方に下がってしまった。
4コーナーを回ったところでロードクエストが一旦前に出るが、ランブリングアレーも内側で食い下がる。後続からは、アールスターが最内から追い込み、外からアウトライアーズ、さらにサトノガーネットが大外から強襲。残り100mで最内のアールスターがスッと抜け出し、大外からガーネットが突っ込んできたが、アールスター先頭でゴールイン!アールスター&長岡禎仁、イン差しを見事に決めて重賞初制覇!

サマー2000シリーズの第3戦は、単勝10番人気のアールスターが優勝。最後の直線で最内に入ると、競り合っていたランブリングアレーとロードクエストを2頭まとめてかわしました。2着のサトノガーネットと3着のアウトライアーズは、どちらも向正面では後方で待機。ガーネットは大外から一気の追い込みを見せ、アウトラは単勝13番人気でした。3連単「③-⑤-④」で137万4,190円の高配当。
1番人気だったランブリングアレーは6着、2番人気のサトノルークスは11着。骨折休養明けの鳴尾記念で8着、叩き2走目の今回も惨敗し、復活の道はまだ遠そうです。3番人気のサマーセントが13着、4番人気のミスディレクション最下位と単勝一ケタ台の馬達は総崩れ。
重賞初制覇のアールスターは、昨年10月の北野特別以来となる通算4勝目。この馬は2走前の寿ステークスで7着、前走の垂水ステークスで6着と2走続けて掲示板圏外でした。鞍上の長岡騎手は、デビュー9年目で嬉しい重賞初勝利。今年はケイティブレイブとのコンビで、フェブラリーステークスとかしわ記念でともに2着と健闘。この夏に重賞Vを果たし、ブレイクの兆しが見えて来たかも。




新潟メイン・第55回関屋記念(GⅢ・芝1600m 18頭立て)は、⑤メイケイダイハード・⑫エイトシャンデン・⑧ミッキーブリランテ・⑱トロワゼトワルといった「中京記念組」、⑥アストラエンブレム・⑩ミラアイトーン・⑨ハーレムラインの「谷川岳ステークス組」、高松宮記念で4着降着の⑫クリノガウディー、パールステークスを勝った③アンドラステ、2年前の覇者①プリモシ―ン、2018年エプソムカップ覇者⑰サトノアーサー、⑯グルーヴィットなどが参戦しました。
スタートでサトノアーサーと②ブラックムーンがやや出遅れ。④メイショウグロッケ、メイケイダイハード、ミラアイトーンが好スタートを見せたが、トロワゼトワルが先手を奪う。クリノガウディーが5番手追走、6番手グループにはアンドラステ,アストラエンブレム,ハーレムライン,グルーヴィットと4頭が固まっている。中団勢はプリモシーン、⑦ジャンダルム、⑭プロディガルサンの3頭。ミッキーブリランテ13番手。14番手に⑬ドーヴァー、後方勢はエイトシャンデン、⑮ペプチドバンブー、サトノアーサー、ブラックムーンと続く。
外回り3,4コーナー中間のところで、トロワゼが軽快に飛ばし、ミラアイ2番手、クリガウ3番手浮上。ヴィット5番手あたり、ガルサンが外に持ち出す。ダイハード7番手、アンドラとアストラは中団、プリモシ11番手、シャンデンは13番手、ミキブリとアーサーは後方グループ。
新潟名物の長い直線コースに入り、トロワゼトワルがまだ逃げる。2番手からミラアイトーン、最内からメイショウグロッケ、さらにはアンドラステ、グルーヴィット、プロディガルサンなどが追い込みをかける。残り200mを切ってもトロワゼが逃げ粘るが、サトノアーサーが大外から飛んできて、残り100mで2番手に上がると、ゴール前でゴール手前でトロワゼを捕らえて1着FINISH!後方から一気に追い上げたサトノアーサー、久しぶりの重賞タイトル獲得です。

夏の新潟マイル王決定戦は、単勝4番人気のサトノアーサーが、逃げるトロワゼトワルをゴール前で差し切り優勝。スタートで後手を踏み、道中は後方でレースを進めましたが、直線で末脚を伸ばして前の馬達をごぼう抜き。出遅れを挽回し、2018年のエプソムカップ以来となる重賞2勝目をマークしました。
2着のトロワゼトワルはスタートから先頭を走り続けましたが、惜しくも逃げ切りならず。3着には最終オッズで1番人気だったアンドラステでした。3番人気のグルーヴィットは6着、関屋記念2勝目を狙ったプリモシーンは15着、5番人気のクリノガウディーは最下位の18着に沈みました。
サトノアーサーは近走、大阪城ステークスで3着、六甲ステークス2着、都大路ステークス3着、エプソムカップ6着と、1番人気に支持されながらも勝ちきれないレースが続いていましたが、ようやく惜敗続きに終止符。鞍上の戸崎圭太騎手は、今年の重賞初勝利。昨年11月のJBCレディスクラシックで落馬して右ひじを骨折、それから半年後の今年5月に復帰を果たし、今回が復帰後初の重賞制覇。人馬ともに復活ですね。