日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

天国の岡田総帥、見てますか!?ユーバーレーベンが樫の女王に輝く!

2021年05月23日 | 競馬

3歳牝馬クラシックの第2戦・第83回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が23日、東京競馬場で行われました。無敗で桜花賞を制した白毛馬⑪ソダシが無敗2冠に挑むのに対し、アパパネとの母娘制覇を狙う⑦アカイトリノムスメ、桜花賞3着⑬ファインルージュ、重賞3着3回⑨ユーバーレーベン、フローラステークスを制した⑤クールキャット、忘れな草賞勝ち馬⑱ステラリア、スイートピーステークス覇者④タガノパッションなどが参戦しました。


単勝の人気は、ソダシが1番人気(1.9倍)、2番人気アカイトリノムスメ(4.5倍)、3番人気ユーバーレーベン(8.9倍)。4番人気以降はファインルージュ、ステラリア、クールキャット、⑮アールドヴィーヴル、①ククナと続きました。


スタートは18頭綺麗に出揃い、最初の先行争いでククナ、クールキャット、ソダシ、ステラリアの4頭が先手を主張し、1コーナーを回ったところでクールキャットが前に出た。ソダシは4番手、アカイトリノムスメは5,6番手、ファインルージュとユーバーレーベンは中団、アールドヴィーヴル14番手あたり。
2コーナーから向正面に差し掛かり、クールキャット先頭、2番手ステラリア、3番手ククナ、4番手⑭ストライプ、ソダシは5番手を追走。⑥ウインアグライア,⑩エンスージアズム,⑯ニーナドレスの3頭が6番手集団を形成し、アカイトリノムスメは9番手。10番手⑰スライリー、11番手②スルーセブンシーズ、12番手ファインルージュ、13番手アールドヴィーヴル、14番手ユーバーレーベン、15番手③パープルレディー、16番手タガノパッション、17番手⑫ミヤビハイディ、最後方⑧ハギノピリナ。
3コーナーを過ぎて、キャットがゆったりと逃げ、ステラリア2番手、ククナとストライプが3,4番手で並び、ソダシは5番手。スライリーとニーナの8枠勢が上昇し、ユーバーとアカイトリは中団馬群。アールドは中団より後ろの位置に下がった。
18頭がほぼ一団となって4コーナーを回り、最後の直線勝負へ。クールキャットがまだ先頭、2番手からククナ、3番手ステラリア、真ん中からソダシが追い上げ、外からはスライリーとユーバーレーベンも前を追う。アカイトリノムスメは馬群に包まれている。残り300mでククナがキャットを捕らえ、ソダシも2番手に上がってきたが、残り200mを切ってユーバーが抜け出して先頭。さらに内からアカイトリも突っ込んでくる。大外からハギノピリナ、後続からタガノパッション、アールドヴィーヴルも追い込んでくるが、ユーバーレーベン先頭でゴール!ユーバーレーベン、樫の舞台で惜敗続きにピリオド!ソダシは馬群に沈みました・・・。


【オークス 全着順】
1着 ユーバーレーベン  2分24秒5
2着 アカイトリノムスメ  1馬身
3着 ハギノピリナ     ハナ差
4着 タガノパッション   1馬身1/4
5着 アールドヴィーヴル  アタマ差
6着 ミヤビハイディ
7着 ククナ 
8着 ソダシ 
9着 スルーセブンシーズ
10着 パープルレディー
11着 ファインルージュ
12着 スライリー
13着 ステラリア
14着 クールキャット
15着 ウインアグライア
16着 ニーナドレス
17着 ストライプ 
18着 エンスージアズム

【払戻金】
単勝 ⑨ 890円
複勝 ⑨ 250円  ⑦ 190円  ⑧ 2,820円
枠連 4⃣ー5⃣ 1,790円
馬連 ⑦-⑨ 1,880円
馬単 ⑨-⑦ 4,690円
ワイド ⑦-⑨ 700円  ⑧-⑨ 24,940円  ⑦-⑧ 14,430円
3連複 ⑦-⑧-⑨ 109,190円
3連単 ⑨-⑦-⑧ 532,180円



3歳牝馬の頂点を決める伝統の一戦は、単勝3番人気のユーバーレーベンが優勝。向正面では中団より後ろ目の位置につけ、最後の直線では
外から追い上げ、残り200mのところで抜け出しました。2番人気のアカイトリノムスメは内から追い上げて2着。母娘制覇&ルメール騎手のGⅠ3連勝はなりませんでした。3着には16番人気のハギノピリナが入線。しんがり追走から大外一気の追い込みを見せ、アカイトリにハナ差まで迫りました。デビュー11年目にしてGⅠ初騎乗を果たした藤懸貴志騎手も良い仕事しました。人気薄のピリナが来たことで、ワイドも万馬券、3連単で50万円オーバーの高配当となりました。
桜花賞に続いての2冠制覇を目指したソダシは8着に敗れ、デビューからの連勝がストップ。スタート後に先行争いに加わり、道中は5番手追走。直線では馬場の真ん中から抜け出しを図ろうとしましたが、伸びを欠いてしまいました。この馬には2400mの距離は長かったですなぁ。そういえば父のクロフネも2001年のダービーで5着に敗れているし、同産駒から芝2000m超の重賞ウィナーが出ていない気がする。

重賞初制覇をGⅠで飾ったユーバーレーベンは、父・ゴールドシップ 、母・マイネテレジアの間に生まれた馬。ゴールドシップ産駒としては待望のGⅠウィナー誕生であります。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、おととしのラヴズオンリーユー以来となるオークス2勝目。ユーバーを管理する手塚貴久調教師は、同レース初勝利で、今年のGⅠ2勝目。
馬主の「株式会社サラブレッドクラブ・ラフィアン」は、開業35年目にして念願のクラシック競走初制覇。ラフィアンといえば、「マイネル軍団総帥」と言われた岡田繫幸さんが長年代表を務めていましたが、今年3月19日に71歳で亡くなりました。ミルコ騎手も岡田総帥のお別れ会の時に「岡田さんのためにもユーバーレーベンでオークスを勝つ」と誓ってましたが、見事に有言実行を果たしました。総帥も天国から喜んでいることでしょう。
ユーバーは新馬戦を勝った後、札幌2歳ステークスで2着、さらには阪神JF、フラワーカップ、前走のフローラステークスと「重賞競走で3戦連続3着」。ソダシとは過去3度対戦してるけど、その壁を破れず。しかし、4度目の正直で初めてソダシに勝利を挙げることができました。ユーバーレーベンの意味は、ドイツ語で「生き残る」。これからも岡田総帥の魂と共に走り続けていきます。


来週は競馬の祭典・日本ダービー!無敗の皐月賞馬・エフフォーリアをはじめ、タイトルホルダー、ステラヴェローチェ、アドマイヤハダル、ヨーホウレイクといった「皐月賞組」、桜花賞2着・サトノレイナス、毎日杯を勝ったシャフリヤール、青葉賞馬・ワンダフルタウン、京都新聞杯を勝ったレッドジェネシス、プリンシパルステークス優勝・バジオウなどが登録。今年もまた無敗のダービー馬誕生となるか!?



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