日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドイツ生まれのシュネルマイスター、キャリア4戦目で3歳マイル王に輝く!

2021年05月09日 | 競馬

今年もまた春の府中GⅠ5連戦がやって来た!といっても、緊急事態宣言により2年連続での無観客開催であります・・・。母の日の9日は、3歳世代のマイル王決定戦・第26回NHKマイルカップ(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。朝日杯フューチュリティステークスを制した⑧グレナディアガーズ、ニュージーランドトロフィーで5馬身差の圧勝④バスラットレオン、アーリントンカップを制した⑬ホウオウアマゾン、シンザン記念を勝った⑱ピクシーナイト、ファルコンステークス覇者③ルークズネスト、弥生賞2着⑮シュネルマイスター、⑦タイムトゥヘヴン、⑩ソングライン、⑫ランドオブリバティなどが参戦しました。



単勝の人気は、1番人気グレナディアガーズ(3.4倍)、2番人気シュネルマイスター(3.7倍)、3番人気バスラットレオン(4.6倍)。その後はホウオウアマゾン、ルークズネスト、ピクシーナイト、ソングライン、タイムトゥヘヴンと続きました。


スタートで①レイモンドバローズと⑥シティレインボーが遅れた以外は綺麗に揃ったが、バスラットレオンが躓いて落馬!人気の一角が早くも消えるという波乱のレースに。先行争いでランドオブリバティ・ピクシーナイト・ホウオウアマゾン・ルークズネストの4頭が前に出たが、ピクシーがハナを奪い取った。ホウオウアマゾン2番手、ランドオブリバティ3番手、グレイイングリーンが4番手に上がり、5番手ルークズネスト、グレナディアガーズは6番手に控える。内側7番手にタイムトゥヘヴン、8番手ソングライン。中団勢はシュネルマイスター・②アナザーリリック・⑭ショックアクションの3頭が固まっている。12番手⑯ロードマックス、13番手⑨ゴールドチャリス、14番手⑪ヴェイルネビュラ、15番手⑤リッケンバッカー、16番手シティレインボー、出遅れたレイモンドバローズが最後方。
3,4コーナー中間のところで、ピクシー先頭、ホウアマ2番手、グレイ3番手、ディアガーズ4番手。その後ろのグループにはランリバ・ルークズ・タイムトゥ・ソングラの4頭が並ぶ。シュネルはまだ中団追走だ。
4コーナーを回ってラストの直線コースで、大外に出したグレナディアガーズが先頭に立とうとする。しかし、ピクシーナイトも最内で粘り、ホウオウアマゾンも抜け出しを図る。後続からはルークズネスト、外からソングラインとタイムトゥヘヴンも追い上げる。坂の上りでディアガーズが先頭に立つが、外からソングラが徐々に接近し、残り200mでディアガーズをかわす。3番手からシュネルマイスターがもの凄い脚で猛追。残り100mでソングラが抜け出すが、シュネルがゴール前で差を詰め、最後は2頭並んでゴール!これは大接戦だ!その後にグレナディアガーズは3番手、リッケンバッカー4番手で入線しました。




【NHKマイルカップ 全着順】
1着 ⑮シュネルマイスター  1分31秒6 
2着 ⑩ソングライン      ハナ差   
3着 ⑧グレナディアガーズ   2馬身1/2
4着 ⑤リッケンバッカー    1/2馬身
5着 ⑯ロードマックス     3/4馬身
6着 ⑦タイムトゥヘヴン
7着 ②アナザーリリック
8着 ⑫ランドオブリバティ
9着 ⑬ホウオウアマゾン
10着 ③ルークズネスト
11着 ⑪ヴェイルネビュラ
12着 ⑱ピクシーナイト 
13着 ⑭ショックアクション
14着 ⑥シティレインボー
15着 ①レイモンドバローズ
16着 ⑨ゴールドチャリス
17着 ⑰グレイイングリーン
中止 ④バスラットレオン

【払戻金】
単勝 ⑮ 370円
複勝 ⑮ 150円  ⑩ 320円  ⑧ 140円
枠連 5⃣-7⃣ 2,880円
馬連 ⑩-⑮ 3,690円
馬単 ⑮-⑩ 4,960円
ワイド ⑩-⑮ 980円  ⑧-⑮ 300円  ⑧-⑩ 660円
3連複 ⑧-⑩-⑮ 3,540円
3連単 ⑮-⑩-⑧ 21,180円



2年連続での無観客開催となった今年のマイルカップは、1着争いが写真判定にもつれ込む接戦となりましたが、2番人気のシュネルマイスターが、先行していたソングラインをゴール手前で捕らえて勝利しました。ソングラインは前走の桜花賞15着から大きく巻き返しての2着。府中マイルでの勝った経験、左回りの相性の良さが好走を生みました。もし勝っていればキズナ産駒のGⅠ初制覇でしたが、ハナ差でV逸となりました。1番人気のグレナディアガーズは、直線に入ってすぐ先頭に躍り出ましたが、最後に潰れて3着。仕掛けるタイミングが早かったんでしょうか。1着から3着は、みんなサンデーレーシングの馬でした。
3番人気に支持されたバスラットレオンは、スタート直後に躓いて落馬競走中止。GⅠレースでスタート即落馬を見たのは本当に久しぶりで、2008年エリザベス女王杯のポルトフィーノ、2002年のノーリーズンを思い出しました。馬も異常なし、鞍上の藤岡佑介騎手も無事だったのが幸いでした。

重賞初制覇&GⅠ初勝利のシュネルマイスターはドイツ生まれ。外国産馬のマイルカップ制覇は、2001年のクロフネ以来20年ぶり。ドイツ産馬のJRA・GⅠ勝利は、1995年ジャパンカップのランド以来2頭目ですが、ドイツ産日本調教馬では史上初の快挙となります。キャリア4戦目での同レース制覇は、カレンブラックヒルと並び最少タイ記録です。
鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、このレース2勝目。今年はカフェファラオとのコンビでフェブラリーステークスを勝った後、3月になってから重賞で勝てず不振状態に陥りましたが、ようやく今年GⅠ2勝目をGET。来週のヴィクトリアマイルではグランアレグリアに騎乗し、2週連続GⅠ勝利を狙います。

シュネルマイスターは、昨年9月の新馬戦、12月のひいらぎ賞で連勝した後、3戦目の弥生賞ディープインパクト記念でタイトルホルダーの2着。皐月賞の優先出走権を獲得したけど、皐月回避→マイルカップ参戦を選択。左回りを走るのも初めてだったけど、見事に優勝。皐月賞をパスして正解でしたね。弥生賞でシュネルを負かしたタイトルホルダーも皐月賞で2着と健闘したから、「ことしの弥生賞、レベルが高いのかな?」って思います。
マイルカップで勝った外国産馬はその後も活躍しており、エルコンドルパサーはジャパンカップ優勝、凱旋門賞で2着。クロフネはジャパンカップダートで圧勝しました。シュネルは今後、どのような活躍を見せてくれるのだろうか?

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