日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

帝王賞は3連単で238万円オーバー!混迷のダート界に新たな帝王現る!?

2021年06月30日 | 競馬

上半期のダート頂上決戦・第44回帝王賞(GⅠ・ダート2000m 13頭立て)が30日、東京・大井競馬場で行われました。GⅠ4勝の大井巧者⑧オメガパフューム、ドバイワールドカップで2着と大健闘⑦チュウワウィザード、昨年の3歳ダート王者⑥ダノンファラオ、ダート重賞2連勝中⑬クリンチャー、平安ステークスを勝った⑩オーヴェルニュ、アンタレスステークスを制した④テーオーケインズ、紅一点⑫マルシュロレーヌのJRA勢7頭に対し、ダート交流GⅠ2連勝中⑤カジノフォンテン(船橋)、大井記念覇者③ミューチャリー(船橋)、元JRA馬⑪ノンコノユメ(大井)ら地方勢も参戦しました。



単勝の人気は、1番人気がオメガパフューム(3.2倍)、2番人気チュウワウィザード(4.1倍)、カジノフォンテンが3番人気(4.7倍)。4番人気以降はテーオーケインズ(7.4倍)、オーヴェルニュ(8.5倍)、クリンチャー、ダノンファラオ、ミューチャリーと続きました。

スタンド前からのスタートで、②モンゲートラオ(大井)、チュウワウィザード、マルシュロレーヌ、クリンチャーなどが好スタートを決める。先行争いで、テーオーケインズ,カジノフォンテン,ダノンファラオの3頭の競り合いから、カジノフォンテンが前に出る。ダノンファラオが2番手につけ、外からオーヴェルニュが4番手。チュウワウィザード5番手、オメガパフュームは中団より後ろのところでゴール板を通過した。
縦長の状態で1,2コーナーを過ぎ、向正面に差し掛かって、カジノフォンテン先頭、2番手ダノンファラオ、オーヴェルニュ3番手。4番手グループにはテーオーケインズ・チュウワウィザード・クリンチャーの3頭が固まっている。その後ろの7番手グループにはマルシュロレーヌ・ミューチャリーがいて、オメガパフュームも中団まで押し上げた。10番手ノンコノユメ、11番手①ヒカリオーソ(川崎)、後方は大きく離れて⑨フレアリングダイヤ(大井)12番手、モンゲートラオがしんがり追走。
外回り3,4コーナー中間のところで、カジノがリードを拡げ、ダノファラ2番手、オーヴェルニュ3番手、クリンチャーが外側4番手。ケインズ5番手、ウィザード・オメガ・マルシュ・チャリーは中団馬群。
4コーナーから最後の直線に入り、逃げるカジノフォンテンに対し、内からテーオーケインズ、真ん中ダノンファラオ、外からオーヴェルニュとクリンチャーが並びかける。オメガパフュームは大外に持ち出し、チュウワウィザードは後退。残り250m辺りでケインズが抜け出し先頭、2番手からクリンチャー、さらに後続からノンコノユメが追い上げる。カジノはダノファンと共にズルズル下がる。オメガもウィザードも伸びてこない。先頭のテーオーケインズは残り100mで突き放し、独走で1着ゴール!2着争いではノンコがクリンチャーをゴール前捕らえた。




【帝王賞 全着順】
1着 テーオーケインズ   2分02秒7
2着 ノンコノユメ      3馬身
3着 クリンチャー      クビ差
4着 ミューチャリー     2馬身
5着 オメガパフューム    クビ差
6着 チュウワウィザード
7着 オーヴェルニュ
8着 マルシュロレーヌ
9着 ダノンファラオ
10着 カジノフォンテン
11着 ヒカリオーソ
12着 モンゲートラオ
13着 フレアリングダイヤ

【払戻金】
単勝 ④ 740円
複勝 ④ 340円  ⑪ 2,000円  ⑬ 450円
枠連 4⃣-7⃣ 1,430円
枠単 4⃣-7⃣ 2,440円
馬連 ④-⑪ 104,960円
馬単 ④-⑪ 148,250円
ワイド ④-⑪ 20,120円
    ④-⑬ 1,320円
    ⑪-⑬ 12,950円
3連複 ④-⑪-⑬ 104,120円
3連単 ④-⑪-⑬ 2,387,990円



上半期のダート王を決める一戦は、単勝4番人気のテーオーケインズが、馬場の最内から抜け出して快勝。2着には10番人気のノンコノユメ、6番人気のクリンチャーが3着に入り、3連単で238万円を超える大波乱のレースとなりました。1番人気のオメガパフュームは5着、ドバイ帰りのチュウワウィザードは6着、交流GⅠ3連勝を狙ったカジノフォンテンは10着と惨敗。人気上位の3頭が揃って飛んで、人気薄9歳馬が力走。こんなに大荒れになったダートGⅠは初めてです・・・。
テーオーケインズは2走前の名古屋城ステークス、前走のアンタレスステークスに続き、3連勝でGⅠ初制覇。重賞も通算2勝目をマーク。鞍上の松山弘平騎手と高柳大輔調教師は帝王賞初勝利。松山騎手は27日の阪神5Rの返し馬の際にテーオーコンドルに襲われて落馬。顔面と右腕を負傷し、宝塚記念に乗れず。そのアクシデントから3日後、同じ「テーオー」の所有馬に騎乗して帝王賞を優勝。なんということだ。

今年上半期のダート界は、「国内最強」と言われていたクリソベリルが右後脚の靭帯負傷で長期離脱から始まり、地方馬のカジノフォンテンが川崎記念とかしわ記念を制覇。チュウワウィザードがドバイで2着、カフェファラオがフェブラリーステークスでGⅠ初Vといった話題がありました。この日の帝王賞でテーオーケインズがGⅠ馬4頭を破って優勝。帝王賞で「テーオー」の名前が付いた馬が勝つのはいいですね。ケインズが今後、名前の通り「ダート界の帝王」と呼ばれる程の活躍をするのか楽しみで仕方がありません。




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