日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

天国の父もびっくり!タイトルホルダー圧巻の逃げ切り!

2021年10月24日 | 競馬

3歳牡馬クラシックの最終戦・第82回菊花賞(GI・芝3000m 18頭立て)が24日、阪神競馬場で行われました。皐月賞馬・エフフォーリア、ダービー馬・シャフリヤールが不在の今年は、皐月&ダービー3着の⑭ステラヴェローチェ、皐月2着③タイトルホルダー、セントライト記念の勝ち馬②アサマノイタズラ、ホープフルステークス2着⑱オーソクレース、⑤レッドジェネシスと⑩モンテディオの神戸新聞杯組、ラジオNIKKEI賞覇者⑮ヴァイスメテオール、スプリングステークス優勝⑰ヴィクティファルス、京成杯を制した⑯グラティアス、夏の上がり馬⑪ディヴァインラヴ&⑧エアサージュ、⑦ディープモンスターなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がレッドジェネシス(3.9倍)、2番人気ステラヴェローチェ(4.1倍)、3番人気オーソクレース(5.9倍)、4番人気のタイトルホルダー(8.0倍)まで10倍以下。その後はアサマノイタズラ、ディヴァインラヴ、ディープモンスター、ヴィクティファルス、ヴァイスメテオールと続きました。


18頭綺麗に揃ったスタートした直後、タイトルホルダーが先手を奪い、①ワールドリバイバル・モンテディオ・エアサージュが2番手集団を形成。5番手グラティアス、6番手ディヴァインラヴ、7番手ディープモンスター、8番手⑬アリーヴォ、9番手ヴィクティファルス、10番手④ロードトゥフェイム、11番手⑨ヴェローチェオロ。中団より後ろの12番手オーソクレース、その直後にステラヴェローチェが追走し、内側14番手⑫ノースザワールド。15番手ヴァイスメテオール、16番手レッドジェネシス、17番手アサマノイタズラ、最後方に⑥セファーラジエル。
1周目の4コーナーを通過して正面スタンド前に差し掛かり、先頭のタイトルホルダーは最初の1000mを60秒ちょうどで通過。モンテディオ2番手、エアサージュ3番手、グラティアス4番手、ワールドリバイバル5番手。ディヴァインラヴ6番手、大外からセファーラジエルが一気に上昇し、最後方から前の位置まで押し上げた。オーソクレースは中団馬群、ステラヴェローチェは後方4番手、レッドジェネシス後方2番手、アサマノイタズラが最後方でゴール板を通過。
1,2コーナーをカーブして、2周目の向正面に入るところで、タイトルの先頭は変わらず。ラジエルが2番手まで上がり、ディオ3番手。グラティ4番手、5番手サージュ、ディヴァラヴ6番手、リバイバル7番手、ヴィクティ8番手、9番手アリーヴォ、10番手ディーモン、オーソクは11番手。12番手ヴェロオロ、13番手フェイム、14番手メテオール。後方は15番手ノースザ、16番手ステヴェロ、17番手レッジェネ、イタズラがしんがり追走。
内回りの2周目3コーナー。先頭のタイトルはまだ余力あり。2番手のラジエルがタイトルとの差を詰める。3番手グループはディオ・グラティ・サージュ、6番手のディヴァラヴは外に持ち出す。ステヴェロが中団まで押し上げると、オーソクも同時にゴーサイン。レッジェネはとディーモンとイタズラまだ後方のポジション。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、逃げるタイトルホルダーが後続を引き離そうとする。2番手争いでは牝馬のディヴァインラヴが追い上げ、外からステラヴェローチェ、さらにはオーソクレースやアリーヴォも追い込んで来た。しかし、タイトルがまだまだ逃げ続け、さらに残り100mでさらに突き放し、そのまま1着でゴールイン!そして2着争いはオーソク・ディヴァラヴ・ステヴェロの3頭が並んだ。

【菊花賞 全着順】
1着 ③タイトルホルダー   3分04秒6
2着 ⑱オーソクレース     5馬身
3着 ⑪ディヴァインラヴ    アタマ差
4着 ⑭ステラヴェローチェ   ハナ差
5着 ⑦ディープモンスター   1馬身1/2
6着 ⑨ヴェローチェオロ
7着 ⑬アリーヴォ
8着 ⑧エアサージュ
9着 ②アサマノイタズラ
10着 ⑰ヴィクティファルス
11着 ⑥セファーラジエル
12着 ④ロードトゥフェイム
13着 ⑤レッドジェネシス
14着 ⑩モンテディオ
15着 ⑯グラティアス
16着 ⑮ヴァイスメテオール
17着 ⑫ノースザワールド
18着 ①ワールドリバイバル

【払戻金】
単勝 ③ 800円
複勝 ③ 290円 ⑱ 210円 ⑪ 480円
枠連 2⃣-8⃣ 1,600円
馬連 ③-⑱ 2,420円
馬単 ③-⑱ 5,220円
ワイド ③-⑱ 1,050円 ③-⑪ 2,590円 ⑪-⑱ 1,410円
三連複 ③-⑪-⑱ 14,610円
三連単 ③-⑱-⑪ 79,560円


42年ぶりの阪神開催となった菊花賞は、4番人気のタイトルホルダーが逃げ切り勝ち。スタート直後から先頭をひた走り、直線で後続勢を突き放し、最後は5馬身差の圧勝を飾りました。混戦の2着争いは、オーソクレースが2着。オーソク鞍上のルメール騎手は、この秋のGⅠで3戦連続の2着。牝馬三冠でも全て違う馬で2着の珍記録。3着にはメンバー唯一の牝馬・ディヴァインラヴが入りました。菊花賞で牝馬が3着以内に入ったのは、1965年のハードイット以来だそうです。
2番人気のステラヴェローチェは4着。皐月とダービーで3着と好走し、神戸新聞杯を勝ったから、菊花賞は大チャンスだと思ったんですが・・・。前走から-12キロ減が影響したのかなぁ。1番人気のレッドジェネシスは13着と大敗。なぜこの馬が最終的に1番人気になったのか正直わかりません。

優勝したタイトルホルダーは、弥生賞ディープインパクト記念に次いでの重賞2勝目。ドゥラメンテ産駒としてはGⅠ初制覇で、祖父・キングカメハメハからの父子三代クラシック制覇を達成。さらには、ダイナカールからの親子5代中央GⅠ制覇も果たしております。ドゥラメンテは先日亡くなってしまいましたが、その父に捧げる勝利だといえるでしょう。
鞍上の横山武史騎手はGⅠ2勝目。皐月賞とのクラシック2冠ですが、日本ダービーの2着が非常に悔やまれます。父・典弘騎手は1998年のセイウンスカイでこのレースを勝っていて、親子制覇となりました。ちなみに、セイウンスカイの時も逃げ切り勝ちでした。
タイトルホルダーは前走のセントライト記念で1番人気に支持されながらもブービーの13着。馬群に入れて控えた競馬をしたら、前が詰まって失速する形でした。この日は先行策を取って3000mを一人旅。武史騎手も会心の騎乗でゴール直後にガッツポーズ。前走2桁着順から巻き返すのは難しいと思いましたが、すごい走りをしましたなぁ。年末の有馬記念でも先行勝負すれば、面白いことになりそう。

来週は東京競馬場で秋の中距離王者決定戦・天皇賞(秋)が行われます。今年の皐月賞馬・エフフォーリア、三冠馬・コントレイル、マイル女王・グランアレグリアの3強に加え、春の天皇賞馬・ワールドプレミア、GⅠで善戦続きのカレンブーケドール、全レース3着以内・ポタジェなどが登録。最近の古馬重賞は3歳世代が大活躍中。エフフォーリアもそれに続くのか、あるいはコントレイルとグランアレグリアが古馬の意地を見せるのか?秋天当日は良馬場になってほしい。






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