日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

100回目の高校サッカー決勝戦!青森山田が圧勝で高校3冠達成!

2022年01月10日 | soccer

第100回全国高校サッカー選手権大会は10日、東京・国立競技場で決勝戦が行われました。100回の節目の大会となった今大会の決勝は、4年連続決勝進出の青森山田高校と、熊本県勢初の決勝進出を果たした大津高校が対戦。2年連続で準優勝の青森山田は、3度目の正直で選手権制覇へ。大津は新型コロナ感染で準決勝を辞退した関東第一(東京)の分まで戦います。


両チームのスタメン
[大津高(熊本)]
GK 1 佐藤瑠星(3年)
DF 2 和田理央(3年)
DF 3 日高華杜(3年)
DF 4 川副泰樹(3年)
DF 5 寺岡潤一郎(3年)
DF 12 岩本昌大郎(3年)
MF 6 薬師田澪(3年)
MF 7 川口敦史(3年)
MF 10 森田大智(3年)
FW 9 小林俊瑛(2年)
FW 11 一村聖連(3年)

[青森山田高(青森)]
GK 1 沼田晃季(3年)
DF 3 中山竜之介(2年)
DF 4 三輪椋平(3年)
DF 5 丸山大和(3年)
DF 14 小野暉(3年)
MF 6 宇野禅斗(3年)
MF 10 松木玖生(3年)
MF 11 藤森颯太(3年)
MF 16 田澤夢積(3年)
FW 9 名須川真光(3年)
FW 17 渡邊星来(3年)


試合は立ち上がりから青森山田が攻勢を仕掛け、開始2分に左CKを丸山がグラウンダーで折り返すと、宇野が左足シュートを放ったが、味方に当たってゴールならず。その後も青森山田は猛攻を続けるが、大津の堅い守備を破ることができず。28分に松木のスルーパス→右サイドの藤森のグラウンダークロスは味方に通らず。29分には名須川がゴール前に飛び込むが、大津GK佐藤がシュートをブロック。34分には宇野が右足ミドルシュートを狙ったが、ボールはわずかにクロスバーの上。
そして迎えた前半37分、左CKから丸山がニアサイドへ飛び込むと、ヘディングシュートをゴールネットに突き刺す。青森山田、9本目のCKでようやく先制点を奪う。さらに前半40分、左サイドで田澤がグラウンダーで押し返すと、ゴール中央で那須川が合わせて2点目。前半は青森山田が2点リードで終えます。

後半開始早々、青森山田は田澤が左サイドを突破すると、折り返しを名須川が強烈なシュートを放ったが、大津GK佐藤の好セーブに阻まれる。大津は5分に左サイドのFKを川口が蹴るが、ファーサイドの小林が合わせられず。セカンドボールを繋ぐも、シュートまで持ち込めない。後半8分にもFKのチャンスを迎えるもGKにキャッチされた。
後半9分、青森山田は左サイドでのロングスローから、最後は松木が頭で叩きつけてゴール。エース・松木にもゴールが生まれ、青森山田に3点目が生まれます。まだまだ攻め続ける青森山田は、後半21分にCKのこぼれ球を宇野がシュートを狙うも枠外、後半28分には田澤のスルーパス→渡邊のシュートは決まらず。後半32分、宇野→小野クロス→渡邊のヘディングシュートが決まり4点目。結局試合は4-0で青森山田が圧勝しました。



8年ぶりの国立競技場での決勝戦は、大津を圧倒した青森山田が3年ぶり3度目の優勝を果たし、全国3937校の頂点に立ちました。青森山田は「高校総体(インターハイ)」、「高円宮杯U-18プレミアリーグEAST」も制しており、この選手権で高校3冠を達成。1997年度の東福岡(総体、全日本ユース、選手権)、2000年度の国見(総体、国体、選手権)以来の偉業となります。
一昨年は静岡学園に2点リードをひっくり返されての逆転負け、昨年は山梨学院にPK戦で敗れ、2年連続で涙を呑んできましたが、今年は大津に力の差を見せつけるました。前半に2点、後半にも2点を追加して4得点。守備面でも相手にシュートを1本も打たせず。高校サッカーの決勝は白熱した試合になりがちですが、今回は一方的な試合展開でした。1年生からレギュラーで活躍してきた松木選手は、3度目の挑戦で悲願成就。自らも得点を決め、優勝に貢献しました。
今大会の青森山田は、初戦となった2回戦の大社(島根)戦で6-0、3回戦の阪南大高(大阪)戦は3-1。準々決勝の東山(京都)戦は先制点を許しながらも、2点を奪って逆転勝ち(2-1)。準決勝の高川学園(山口)戦では6得点のゴールラッシュ、守備でも高川学園がセットプレーの時に見せる「トルメンタ(選手が円陣を組みながら回るトリックプレー。スペイン語で嵐)」を出させず。決勝も4ゴールを奪い、5試合で21得点という圧倒的な攻撃力を見せました。21得点のうち、松木選手、名須川選手、町田選手が4得点。この3人でチームの総得点の半分以上を叩き出しています。
2連覇を果たした東福岡(98&99年)、先日亡くなられた小嶺忠敏氏が指揮を執った国見高校の黄金期(2001~04年)も素晴らしいチームですが、今年の青森山田は恐らく歴代最強チームなんじゃないかなって思います。101回目の選手権では、青森山田を止めるチームは現れるのでしょうか?









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする