2022年の3歳クラシック開幕戦・第82回桜花賞(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が10日、阪神競馬場で行われました。昨年の2歳女王⑯サークルオブライフ、チューリップ賞で快勝⑱ナミュール、武豊&幸四郎の兄弟タッグで挑む⑥ウォーターナビレラ、フィリーズレビューを制した⑦サブライムアンセム、クイーンカップ優勝⑭プレサージュリフト、フェアリーステークス覇者⑩ライラック、小倉2歳女王①ナムラクレアなどの重賞ウィナー経験者に加え、重賞2着2回⑧スターズオンアース、3戦2勝のエピファネイア産駒⑰フォラブリューテ、エルフィンステークスを勝った③アルーリングウェイ、阪神JF2着⑪ラブリイユアアイズ、アネモネステークス覇者⑨クロスマジェスティなども参戦しました。
単勝の人気は、1番人気がナミュール(3.2倍)、2番人気サークルオブライフ(5.1倍)、3番人気ウォーターナビレラ(6.5倍)。4番人気以降は、プレサージュリフト、アルーリングウェイ、ナムラクレア、スターズオンアース、ラブリイユアアイズと続きました。
スタートでライラック、プレサージュリフト、フォラブリューテ、ナミュールの4頭が少し遅れる。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、②カフジテトラゴンが先頭に立ち、ウォーターナビレラが2番手につける。3番手グループにはナムラクレア・アルーリングアウェイ・クロスマジェスティ・ラブリイユアアイズの4頭が並ぶ。外側7番手⑬ラズベリームース、8番手⑦サブライムアンセム、9番手④パーソナルハイ、10番手スターズオンアース、11番手⑤ピンハイ、12番手から⑮アネゴハダ。中団より後ろの13番手に⑫ベルクレスタ、14番手サークルオブライフ、その外側の15番手からナミュールが並走。後方勢は16,17番手のところにライラックとフォラブリューテが控え、プレサージュリフトが最後方追走。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭はテトラゴン、ナビレラ2番手、ラブリイ3番手に上がり、クレア4番手。アルウェイ5,6番手。スターズとナミュールは中団の位置、アネゴハダが大外に持ち出した。サークルはまだ後方待機。ナミュールの方がサークルより前にいる。
4コーナーを回ってラストの直線に向いてもカフジテトラゴンが粘るが、2番手からウォーターナビレラが迫って来る。テトラゴンとナビレラの間からナムラクレアが突っ込んでくる。後続からアルーリングウェイ、アネゴハダ、外からナミュールも追い込む。サークルオブライフも一番外から猛追。残り200mでナビレラが抜け出して先頭。クレアも必死に食い下がる。サークルも大外から脚を伸ばすが、前には届かなさそう。ナミュールものびてこない。ゴール前、ナビレラがこのまま押し切るかと思いきや、馬群を割って来たスターズオンアースが襲いかかり、最後はナビレラとスターズが並んでゴールイン!ナムラクレア3番手、サークルオブライフは4番手までか。
【桜花賞 全着順】
1着⑧スターズオンアース 1分32秒9
2着⑥ウォーターナビレラ ハナ差
3着①ナムラクレア 1/2馬身
4着⑯サークルオブライフ クビ差
5着⑤ピンハイ クビ差
6着④パーソナルハイ
7着⑫ベルクレスタ
8着③アルーリングウェイ
9着⑦サブライムアンセム
10着⑱ナミュール
11着⑭プレサージュリフト
12着②カフジテトラゴン
13着⑨クロスマジェスティ
14着⑰フォラブリューテ
15着⑮アネゴハダ
16着⑩ライラック
17着⑬ラズベリームース
18着⑪ラブリイユアアイズ
【払戻金】
単勝 ⑧ 1,450円
複勝 ⑧ 360円 ⑥ 220円 ① 400円
枠連 3⃣-4⃣ 2,550円
馬連 ⑥-⑧ 3,740円
馬単 ⑧-⑥ 9,050円
3連複 ①-⑥-⑧ 11,740円
3連単 ⑧-⑥-① 72,700円
ワイド ⑥-⑧ 1,250円 ①-⑧ 2,100円 ①-⑥ 1,110円
初夏のような陽気で行われた今年の桜花賞は、7番人気のスターズオンアースが、早めに抜け出したウォーターナビレラをゴール手前で差し切り優勝。3番人気のウォーターナビレラはハナ差の2着惜敗。前走より14Kg減で心配されましたが、逆に動きが良かったですね。武豊騎手も先週の大阪杯に続き、GⅠで上位に入ってきましたねぇ。今度こそ幸四郎調教師にGⅠ初勝利をプレゼントしたい。3着には6番人気のナムラクレアが入線しました。
2番人気のサークルオブライフは大外から追い込むも4着、1番人気のナミュールも伸びきれず10着。2頭とも外枠に入っちゃって、外差しも不発でしたねぇ。横山武史騎手は3週続けて1番人気で飛ばしてるぞ。宮記念6着→大阪杯9着→桜花賞10着と順位を着実に落としてるもん。キャロットファームの関係者もさすがに怒ってるか呆れてるんじゃないの?
勝ったスターズオンアースは、美浦・高柳瑞樹厩舎に所属し、父・ドゥラメンテ、母・サザンスターズの間に生まれた馬。自身の勝利は昨年10月の未勝利戦以来通算2勝目。重賞レースもフェアリーステークス、クイーンカップともに2着でしたが、川田騎手との新コンビで重賞初制覇。1勝馬の桜花賞制覇は、2016年のジュエラー以来となります。鞍上の川田将雅騎手は、2014年のハープスター以来8年ぶり2度目の同レース優勝。高梨厩舎は開業11年目でGⅠ初勝利を飾りました。
ドゥラメンテ産駒として2頭目のGⅠホースが誕生しましたが、ダイナカール一族にとっても桜花賞を勝つことは悲願でした。ダイナカールは83年の同レースで3着に敗れると、スターズの曾祖母・エアグルーヴは直前に熱発を起こして出走回避。祖母のアドマイヤグルーヴは2003年の同レースで3着に終わっています。祖母の敗戦から19年後の今年、孫のスターズオンアースが一族の無念を晴らしてみせました。
次に目指すオークスは、曾祖母がかつて勝ったレースでもあり、母の妹・ソウルスターリングもオークス馬になりました。おまけに父のドゥラメンテ、父の父・キングカメハメハは日本ダービーを勝っているから、血統的に府中2400mをこなせそうな気がします。
来週は中山競馬場で3歳牡馬クラシック第1戦・皐月賞が行われます。昨年の朝日杯FS覇者・ドウデュースと、ホープフルステークス覇者・キラーアビリティの他に、弥生賞を勝ったアスクビクターモア、スプリングステークスを勝ったビーアストニッシド、共同通信杯覇者・ダノンベルーガ、キタサンブラック産駒のイクイノックス、京成杯優勝・オニャンコポン、若葉ステークスを勝ったデシエルト 、ジャスティンパレス、マテンロウレオなどが出走予定。
ここ数年はサートゥルナーリア、コントレイル、エフフォーリアと3年連続で無敗馬が優勝している皐月賞、4年連続で無敗の皐月賞馬誕生なるか!?