日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

これがドバイを制した末脚だ!ウシュバテソーロ東京大賞典2連覇!

2023年12月29日 | 競馬

2023年のダート競馬の総決算・第69回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m)が29日、東京・大井競馬場で行われました。今年3月のドバイワールドカップを制し、アメリカダート競馬の最後方・ブリーダーズカップクラシックも走った⑤ウシュバテソーロが連覇に挑戦すれば、今年の南関東クラシック3冠馬⑧ミックファイア(大井)、JBCクラシック覇者①キングズソード、さらに2022年3歳ダート王者②ノットゥルノ、昨年のホープフルステークス優勝③ドゥラエレーデ、チャンピオンズカップ2着⑨ウィルソンテソーロなど少数精鋭9頭が参戦しました。


注目のスタートで、ミックファイアがやや出遅れ。ウシュバテソーロもまずまず。スタンド前の先行争いで、ウィルソンテソーロが先手を取り、ドゥラエレーデが2番手。⑦グロリアムンディ3番手、ノットゥルノ4番手。ミックファイアは5番手に控え、キングズソード6番手。ウシュバテソーロは後方2番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、ウィルソンテソーロが先頭で引っ張り、ドゥラエレーデ2番手、3番手ノットゥルノ、4番手グロリアムンディ。ミックファイアは5番手を追走し、その後ろにキングズソード、ウシュバテソーロ7番手につける。後方は③テンカハル8番手、④マンガン(大井)がしんがり。
外回り3コーナーを過ぎて、残り600mでもウィルソンが逃げ、エレーデが2番手は変わらず。ノットゥルノとムンディが3,4番手、ミック外側5番手、キンソー内側6番手、7番手のウシュバは4コーナーで大外に持ち出した。
いよいよ勝負は最後の直線。先頭をひた走るウィルソンテソーロが少し差を拡げ、ドゥラエレーデも頑張っている。一番外からウシュバテソーロが追い込み、ノットゥルノやグロリアムンディ、キングズソードをまとめてかわす。ミックファイアは前の争いについて行けない。残り200mを切ってもウィルソンが粘り続けるが、3番手からウシュバがやって来る!残り100mでウシュバがエレーデをかわすと、ゴール前でついにウィルソンをかわして先頭でゴールイン!ウシュバテソーロが東京大賞典2連覇!そしてウィルソンテソーロが2着、ドゥラエレーデも最後脚を伸ばすも3着まで。



【東京大賞典 全着順】
1着⑦ウシュバテソーロ
2着⑨ウィルソンテソーロ
3着⑥ドゥラエレーデ 
4着②ノットゥルノ 
5着①キングズソード 
6着⑦グロリアムンディ
7着③テンカハル
8着⑧ミックファイア
9着④マンガン

【払戻金】
単勝 ⑤ 170円
複勝 ⑤ 110円  ⑨ 300円  ⑥ 240円
枠連  5⃣-8⃣ 480円
枠単  5⃣-8⃣ 750円
馬連 ⑤-⑨ 1,010円
馬単 ⑤-⑨ 1,310円
ワイド ⑤-⑨ 370円  ⑤-⑥ 390円  ⑥-⑨ 1,110円
3連複 ⑤-⑥-⑨ 2,460円
3連単 ⑤-⑨-⑥ 6,950円


2023年最後のGⅠレースは、1番人気のウシュバテソーロが大外から一気に追い上げると、ゴール手前でウィルソンテソーロを差し切り優勝。昨年に続いての連覇を達成しました。昨年は横山和生騎手を乗せて勝利し、今年は川田将雅騎手で連覇。川田騎手は東京大賞典初勝利です。
ウィルソンテソーロは前走のチャンピオンズカップの時は後方待機策でしたが、この日は逃げを打って2着に粘りました。原優介騎手の強気の騎乗にもあっぱれです。ウシュバとウィルソンのテソーロコンビが1,2フィニッシュを果たし、オーナーの了徳寺健二さんも笑いが止まらないでしょうなぁ。
3着のドゥラエレーデはムルサバエフ騎手との相性もそうだけど、ダート適正が高いですね。来年はきっとダートのGⅠを勝ちそうな気がします。2番人気のキングズソードは5着に終わり、JBCクラシックとの連勝はならず。3番人気のミックファイアは8着に敗れ、デビューからの連勝がストップ。スタートでのミスが響いたし、今年の秋に入れたばかりという白砂の馬場が合わなかったのもあります。無敗での大賞典制覇に期待していたんですが、JRA古馬勢の壁は厚かったですね・・・。
ウシュバテソーロは今年のダートGⅠ3勝目。今年は川崎記念、ドバイワールドカップを制し、秋初戦の日本テレビ盃まで6連勝を達成。BCクラシックでは5着に終わり、2度目の海外GⅠ制覇は叶わず。BC挑戦から約55日後の今回、ドバイで見せた力強い末脚が再び爆発。海外のGⅠを勝った馬は、精神力と加速力が違いますね。
来年の春は中東遠征を行い、サウジカップからのドバイW杯連覇を目指します。中東の大レースでレモンポップとの直接対決が見られるでしょうか?





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2歳中距離チャンピオンは牝馬のレガレイラ!最優秀2歳牝馬はどうなるの!?

2023年12月29日 | 競馬

武豊&ドウデュースの復活Vに沸いた有馬記念から4日経った28日は、中山競馬場で2歳馬の中距離王者決定戦・第40回ホープフルステークス(GⅠ・芝2000m)が行われました。18頭立てのところ、①ゴンバデカーブース(感冒)と⑰サンライズアース(左前挫跖)が出走取消で16頭で争われた今回は、2020年凱旋門賞馬ソットサスの弟⑥シンエンペラー、スワーヴリチャード産駒の牝馬⑬レガレイラ、⑪ショウナンラプンタ、グランプリジョッキー武豊騎乗⑯センチュリボンド、②ヴェロキラプトル、さらには3人の女性ジョッキーが競演し、ドイル騎手は④アドミラルシップ、藤田菜七子騎手は③アンモシエラ、今村聖奈騎手は⑭ホルトバージに騎乗しました。



スタートでレガレイラが少し遅れ、⑱ミスタージーティーも外に寄れた。スタンド前での先行争いで、⑮ウインマクシマム、⑤サンライズジパング、アンモシエラ、ヴェロキラプトルの4頭が前を行くが、ヴェロキラプトルとアンモシエラの2頭が抜ける。シンエンペラー4番手、ショウナンラプンタとセンチュリボンドは中団馬群、レガレイラは後方3番手でゴール板を通過。
1コーナーから2コーナーに向かうところで、ヴェロキラプトルが先頭、アンモシエラ外側2番手、ショウナンラプンタが3番手まで押し上げる。シンエンペラー4番手に控え、サンライズジパング5番手。6番手集団には内側⑨タリフライン、真ん中⑧インザモーメント、外側ウインマクシマム。中団グループには⑩シリウスコルト、⑫ディスペランツァ、センチュリボンドは11番手追走。その後ろには、アドミラルシップとミスタージーティーが並び、14番手レガレイラ、15番手⑦テンエースワン、最後方にホルトバージ。
3コーナーを回り、ヴェロキラが先頭、アンモシが2番手、ラプンタ3番手、エンペラーは4番手。サンジパとマクシマムが外から押し上げ、レイラとセンチュリは中団馬群。4コーナー手前でタリフラインが故障発生。
最後の直線に差し掛かり、シンエンペラーがヴェロキラプトルをかわして先頭に浮上!後続を引き離して押し切りを図る。2番手争いでは、サンライズジパングとレガレイラ、シリウスコルトにアドミラルシップと大混戦。残り100mでエンペラーが粘るが、外から一気にレイラが襲い掛かり、ゴール前でエンペラーを差し切ってゴールイン!牝馬のレガレイラがホープフルステークスを制しました!そしてシンエンペラーは2着。



【ホープフルステークス 全着順】
1着⑬レガレイラ 
2着⑥シンエンペラー
3着⑤サンライズジパング
4着④アドミラルシップ 
5着⑱ミスタージーティー
6着⑩シリウスコルト 
7着⑪ショウナンラプンタ
8着⑧インザモーメント 
9着⑫ディスペランツァ 
10着②ヴェロキラプトル 
11着⑭ホルトバージ 
12着⑮ウインマクシマム
13着⑦テンエースワン 
14着⑯センチュリボンド
15着③アンモシエラ 
中止⑨タリフライン 
取消①ゴンバデカーブース
取消⑰サンライズアース 

【払戻金】
単勝 ⑬ 310円
複勝 ⑬ 140円  ⑥ 140円  ⑤ 1,350円
枠連 3⃣-7⃣ 520円
馬連 ⑥-⑬ 530円
馬単 ⑬-⑥ 1,150円
ワイド ⑥-⑬ 280円  ⑤-⑬ 5,130円  ⑤-⑥ 5,390円
3連複 ⑤-⑥-⑬ 18,800円
3連単 ⑬-⑥-⑤ 56,240円


2023年最後のJRAのGⅠ競走は、レガレイラが大外から豪快な末脚を見せ、早めに抜け出たシンエンペラーをゴール手前で差し切って優勝しました。牝馬がこのレースを制したのは、GⅠ昇格後初めての快挙です。シンエンペラーが直線入ってすぐ先頭に立った時は、完勝だろうと思いましたが・・・。3着に入ったサンライズジパングは13番人気の伏兵。3番人気のショウナンラプンタは7着、中央GⅠ完全制覇を狙った武豊騎手のセンチュリボンドは14着に終わりました。
女性騎手勢はドイル騎手の4着が最高で、今村騎手は11着、藤田騎手は15着という結果でした。なお、4コーナーでタリフラインが故障を発症して競走中止。レース後の検査で両腸骨の骨折が見つかり、予後不良となりました。

勝ったレガレイラは、美浦・木村哲也厩舎に所属し、父がスワーヴリチャード、母はロカ。今年種牡馬デビューのスワーヴリチャード産駒は、これがGⅠ初制覇となりました。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、ホープフルGⅠ昇格後初勝利。今年はイクイノックスでGⅠ4蓮勝を挙げれば、菊花賞でドゥレッツァ、春の天皇賞でジャスティンパレス、エリザベス女王杯でブレイディヴェーグで勝利し、国内外でGⅠ8勝をマーク。JRA・GⅠでも通算50勝目に到達しました。
レガレイラは今年7月9日の函館競馬場での新馬戦でデビューし、直線差し切ってデビュー勝ち。2戦目のアイビーステークスでは1番人気に支持されるも、ダノンエアスロックをとらえきれず3着。3戦目となるこの日は、牡馬を捻じ伏せてGⅠ初制覇を果たしました。イクイノックスが去った木村厩舎から、新たな怪物が生まれました。木村調教師の話によると、来年春の皐月賞に挑戦予定。牝馬が皐月賞を勝つのを一度は目にしたいですね。

JRA賞の最優秀2歳牝馬は、例年だと阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬が選出され、今年はアスコリピチェーノがデビュー3連勝で2歳女王となりました。しかし、今回のホープフルステークスでレガレイラが勝ったので、最優秀2歳牝馬争いがわからなくなりました。レイラが混合GⅠで牡馬相手に勝ったのはインパクト大きいけど、アスコリは3戦無敗で重賞2勝と実績十分。記者投票で「真の2歳女王」に輝くのはどちらになるのか?記者たちもいま、大いに迷っていることでしょう。









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