一発攻勢で楽天に快勝！岩嵜翔に１か月ぶりの白星。

５月４日に始まった「福岡ソフトバンクホークスVS東北楽天ゴールデンイーグルス」のどんたくシリーズは、６日で最終日を迎えました。ホークスは前日の試合でゴールデンウィーク９連戦の勝ち越しを決めています。９連戦最後の試合だった６日は、ソフトバンク・岩嵜翔、楽天・塩見貴洋が先発。１か月近く勝ち星のない岩嵜投手のために、ホークス打線が奮起しました。


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１（二）明石健志
２（遊）今宮健太
３（右）内川聖一
４（指）ペーニャ
５（三）松田宣浩
６（一）小久保裕紀
７（中）江川智晃
８（左）中西健太
９（捕）細川　亨
　（投）岩嵜　翔
５日に１軍登録された中西健太が、８番レフトで今季初スタメン。


１回、今季３勝目を狙う岩嵜が、楽天先頭の聖澤諒にセンター前ヒットを許し、犠打と盗塁で２死３塁と先制のピンチを招きます。そしてフェルナンデスに甘いフォークを弾き返され、左中間へのタイムリー２塁打を浴び、いきなり先制点を献上してしまいました。
１点を追うホークスはその裏、１死から今宮が死球を受けて出塁すると、２死１塁でペーニャが塩見の２球目のスライダーを捉え、レフトスタンド上段に突き刺さる特大の２ラン本塁打を放ち、２－１とすぐさま逆転に成功します。
ホークスは２回にも塩見を攻め立て、１死走者無しで中西が初球ストレートを弾き返し、センターへの大きな当たりは、そのままバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打！今季初スタメンの中西が、初打席で先発起用に応えてみせました！さらに４回、この回先頭の松田がど真ん中の直球をジャストミートし、弾丸ライナーでレフトスタンド一直線。ホークスこの試合３本目のホームランが飛び出し、４－１と点差を拡げます。
６回、ホークスは内川のレフト線への２塁打、ペーニャのレフト前ヒットで無死１,３塁と追加点のチャンスを作り、松田が楽天２番手・加藤大輔の２球目のスライダーを流し打ちし、ライト前タイムリーで１点追加。１塁走者のペーニャが３塁まで進み、打った松田は２塁進塁。さらに小久保の遊撃ゴロの間に６点目が入りました。
初回に１点を失った岩嵜は、２回以降立ち直り、２回と５回に相手打線を３者凡退に抑えると、６回に２死からの連打で１,２塁とされましたが、後続を打ち取ります。しかし７回、２死を取った後に内村賢介に内野安打＆盗塁を許すと、聖澤のライト前タイムリーで１点を返されると、銀次にもタイムリーを打たれてもう１点失い、３連打で２失点を喫して降板。その後は２番手・岡島秀樹が楽天の追撃を抑えるリリーフを見せました。
６－３と３点差に詰め寄られたホークスは７回裏、先頭打者の明石が内野安打、今宮の犠打で１死２塁の場面で、内川が楽天３番手・小山信一郎のスライダーを弾き返し、ライト前へのタイムリーヒットで７点目。
試合はこの後、８回に３番手のキム・ムヨン、９回は森福允彦が楽天打線をともに３者凡退に斬り落として試合終了。ホークスが７－３で楽天に快勝し、２連勝で３連戦の勝ち越しを決めました。


試合結果　パ・リーグ　2012/05/06（日）
ソフトバンク－楽　天　8回戦　（4勝4敗、ヤフードーム、13:00、35385人）
E　１００　０００　２００　　３
H　２１０　１０２　１０ｘ　　７
【投手】
（楽）塩見、加藤大、小山伸、土屋－伊志嶺
（ソ）岩崎、岡島、金、森福－細川
【責任投手】
（勝）岩崎6試合3勝3敗
（敗）塩見6試合3勝3敗
【本塁打】
（ソ）ペーニャ7号2ラン（1回、塩見）、中西1号ソロ（2回、塩見）
　　　松田4号ソロ（4回、塩見）


GW９連戦のラストだったこの試合、ホークス打線が一発攻勢を見せ、初回にペーニャ選手の逆転２ラン、２回に中西選手の今季初本塁打、４回には松田選手の弾丸ライナー弾が飛び出して、楽天先発・塩見投手をKOしました。前回完封負けされただけに、最高のリベンジといえるでしょう。これでGW９連戦が終了し、ホークスは６勝３敗という結果でした。ロッテ戦で負け越したけど、日本ハム戦で３タテ、どんたくシリーズも勝ち越しました。５月に入ってからは５勝１敗と好調なホークス、この勢いでパリーグ首位の座を奪い返してほしい。
先発の岩嵜投手は、７回途中（６回３/２）まで投げて被安打８・７奪三振・１四死球・３失点という内容で今季３勝目。４月７日の西武戦で２勝目を挙げた後、３連敗を喫していましたが、この日は打線の援護に恵まれ、ようやく白星を手にしました。しかし、本人は「全然うれしくない」と不満の表情。７回に２死まで行きながらもその後抑えられなかったのがよほど悔しかったんでしょうねえ。
打線の方は２ケタの10安打。４回に４点目のホームランを放った松田選手は、この試合４打数３安打２打点の猛打賞。最初の打席で３塁打、２打席目にホームラン、３打席目にライト前タイムリーヒットを打ち、２塁打が出ればサイクルヒットだったのですが、４打席目は凡退に終わりました。いやあ惜しかったな。打率.331は現時点でチームトップです。
３打数２安打２打点のペーニャ選手は、頭の中心ライン＆あごひげ部分を金色に染めた姿で球場に現れ、秋山監督に「お前はウルトラマンか」と突っ込まれていました。しかし、試合では特大ホームランを打ったり、６回には好走塁を見せました。イメチェン効果は抜群みたいですね。２回に３点目のホームランを打った中西選手は、１軍での一発は実に４年ぶり。長い間２軍暮らしが続いていた苦労人が、久しぶりの１軍の舞台で仕事を果たし、先発出場にしっかり応えました。

ホークスは来週から再びアウェー６連戦に入り、８日～10日までほっともっとスタジアム神戸でオリックス・バファローズとの３連戦、11日～13日までQVCマリンフィールドで千葉ロッテマリーンズと３連戦を戦います。GW９連戦勝ち越しの勢いを維持できますように。