日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

12年ぶりの天覧競馬で芝2000mの世界レコード!イクイノックス秋天連覇でGⅠ5勝目!

2023年10月29日 | 競馬

秋の最強古馬決定戦「第168回天皇賞(秋)」(GⅠ・芝2000m 11頭立て)が29日、東京競馬場で行われました。今年の秋の天皇賞は「競馬法100周年記念競走」として行われ、天皇・皇后両陛下も観戦されました。令和初の天覧競馬は、「ロンジンワールドベストホースランキング」1位の⑦イクイノックス、2022年日本ダービー馬③ドウデュース、春の天皇賞馬⑥ジャスティンパレス、大阪杯の勝ち馬⑪ジャックドール、札幌記念圧勝の⑨プログノーシス、無冠返上を目指す④ダノンベルーガ、⑤ガイアフォース、⑧ヒシイグアスなどが参戦しました。


単勝オッズは、イクイノックスが断然の1番人気(1.3倍)、2番人気ドウデュース(4.3倍)。3番人気以降はプログノーシス、ダノンベルーガ、ジャックドール、ジャスティンパレスと続きました。


1コーナー奥ポケットでのスタートで、ドウデュース、イクイノックス、①ノースブリッジが良い飛び出しを見せる。先行争いでガイアフォースとジャックドールの2頭が前に出て、ジャックドールがレースを引っ張る。イクイノックスは早め3番手から!ドウデュースは6番手を追走し、ダノンベルーガとジャスティンパレスは後方から、プログノーシスは最後方。
向正面に入り、ジャックドール先頭、ガイアフォース2番手、3番手の位置にイクイノックスが控える。その後ろの4番手グループにはノースブリッジ、ヒシイグアス、ドウデュースの3頭が並ぶ。ドウデュはイクイノをマークする作戦だ。7番手集団は②エヒト・⑪アドマイヤハダル・ダノンベルーガの3頭。後方には10番手ジャスティンパレス、11番手にプログノーシス。
3コーナーを通過して、先頭のジャックは前半1000mを57秒7で通過!ハイペースの展開に場内がどよめく。3,4コーナー中間で、ジャックとガイアが軽快に逃げ、イクイノはまだ3番手、4番手イグアス、5番手のドウデュはどこで仕掛けるか?ダノベル7番手、ハダルは外に持ち出し、ノーシスとジャスパレはまだ後方だ。
4コーナーを回り、勝負は最後の直線コースへ。残り400mのところでガイアフォースがジャックドールをかわすが、外からイクイノックスが持ったままガイアを抜いて先頭に躍り出る。3番手からドウデュース、真ん中からダノンベルーガ、さらにプログノーシスとジャスティンパレスも追い込んでくる。残り200mでイクイノが完全に抜け出し、ドウデュは後退。ラスト100mでジャスパレが2番手に上がり、イクイノとの差を縮めにかかる。しかし、イクイノックスが余裕でFINISH!世界最強・イクイノックスが秋の天皇賞2連覇達成!そしてGⅠ5連勝です!


【天皇賞・秋 全着順】
1着⑦イクイノックス    1分55秒2
2着⑥ジャスティンパレス   2馬身1/2
3着⑨プログノーシス     1馬身1/4
4着④ダノンベルーガ     アタマ差
5着⑤ガイアフォース     2馬身1/2
6着⑪アドマイヤハダル
7着③ドウデュース 
8着②エヒト 
9着⑧ヒシイグアス
10着①ノースブリッジ
11着⑪ジャックドール

【払戻金】
単勝 ⑦ 130円
複勝 ⑦ 110円  ⑥ 340円  ⑨ 200円
枠連 6⃣-6⃣ 1,250円
馬連 ⑥-⑦ 1,330円
馬単 ⑦-⑥ 1,500円
ワイド ⑥-⑦ 550円  ⑦-⑨ 280円  ⑥-⑨ 1,650円
3連複 ⑥-⑦-⑨ 2,180円
3連単 ⑦-⑥-⑨ 6,960円


12年ぶりの天覧競馬で、イクイノックスが世界ランク1位の実力を大いに発揮!残り400mで先頭に立つと、ほぼムチ1発入れただけで後続を突き放し、2着に2馬身半差の完勝で天皇賞2連覇を果たしました。このレースで2連覇したのは、シンボリクリスエス、アーモンドアイに次いで史上3頭目です。
勝ちタイム1分55秒2は、2011年の秋天で記録したトーセンジョーダンの1分56秒1を0.9秒上回るJRAレコード。それどころか、芝2000mの世界新記録を更新してみせました!(従来の記録:1999年 クリスタルハウス 1分55秒4@チリ )イクイノのタイムを破ったり、迫ったりする馬はこの先現れないでしょうねぇ。

2着にはジャスティンパレスが入り、3着にはプログノーシス。ジャスパレとノーシスは向正面では後方にいましたが、最後の直線で追い上げてきました。特にジャスパレは春の天皇賞馬の意地を見せたと思います。悲願のGⅠ制覇を狙ったダノンベルーガは4着。
2番人気のドウデュースは7着に沈みました。左前肢跛行明け、京都記念から8か月ぶりの実戦でしたが、武豊騎手が5R終了後の検量室前で馬に蹴られて負傷。急遽戸崎圭太騎手に乗り替わり。レースではイクイノックスの後ろにつけていましたが、ハイペースについて行けず直線でバテてしまいました。11月のジャパンカップで巻き返せるでしょうか。

秋天連覇のイクイノックスは、これでGⅠ競走5連勝。クリストフ・ルメール騎手は秋の天皇賞5勝目。今年の春もジャスティンパレスとのコンビで勝っていて、春秋合わせると通算8勝目!こりゃ凄すぎる。
イクイノックスの現在のレーティングは129ポンドなんですが、今回レコード勝ちで圧勝したから、レーティングが「130ポンド台」に上がると思います。現状維持じゃおかしいでしょう。
今後の状態が良ければ、次走はジャパンカップに向かう予定。JCでは三冠牝馬のリバティアイランドとの直接対決が実現するかもしれません!?今の勢いならJCも有馬も楽勝して「秋の古馬三冠」も行けるでしょう。イクイノックスのGⅠ連勝はどこまで続くかも楽しみでもあり、その馬をGⅠの舞台で負かす馬が出てきてほしいですね。


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