日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

シュネルマイスターがダノンキングリーにリベンジ!元ダービー馬・マカヒキ5年ぶりの勝利!

2021年10月10日 | 競馬

10月になり、今週から東京と阪神の秋開催が開幕。10月10日は阪神競馬場は京都大賞典、東京競馬場は毎日王冠が行われました。秋のGⅠ戦線を占う一戦を制し、大舞台に名乗り挙げたのは!?



阪神メイン・第56回京都大賞典(GⅡ・芝2400m 14頭立て)は、昨年の菊花賞2着⑨アリストテレス、2017年菊花賞馬⑪キセキ、大阪杯2着④モズベッロ、③ステイフーリッシュの他に、⑭ヒートオンビートと①アイアンバローズ、⑤ヒュミドールなどが参戦しました。
スタートは14頭綺麗に出揃い、好スタートを決めた②ベレヌスが先手を奪い、⑦ダンビュライトとステイフーリッシュが2,3番手で並走。キセキは4番手、アリストテレス5番手、ヒートオンビートとアイアンバローズは中団、モズベッロは最後方でスタンド前を通過。
1,2コーナーを回って向正面に入るところで、ベレヌス先頭、ダンビュライト2番手、キセキが3番手に上がり、ステイフーリッシュ4番手、外側5番手にアリストテレスが控える。6番手ヒートオンビート、7番手ヒュミドール、8番手⑧マカヒキ。中団より後ろの集団には、アイアンバローズ・⑫オセアグレイト・⑬ロードマイウェイの3頭が並走。12番手⑤ムイトオブリガード、13番手⑩ディアマンミノル、最後方にモズベッロ。
外回り3コーナーを過ぎて、ベレヌスがゆったりと逃げ、ダンビュラ2番手、キセキ3番手は変わらず。アリストとヒートが5,6番手で並び、その後ろでマカヒキがヒュミに並びかける。さらにはマイウェイが早めに動きだし、アイアンは11番手に後退。しんがりのベッロはさらに前と離れてしまったか。残り600mでダンビュラがベレヌスをかわすと、外に持ち出したキセキも先頭争いに加わる。アリスト4番手、フーリッシュ内側5番手、ヒート外側6番手。
4コーナーを回って直線に入ったところでダンビュライトが単独先頭。2番手のキセキがダンビュライトに迫り、後続からアリストテレス、ロードマイウェイ、ヒートオンビート、マカヒキなどが追い込んでくる。残り200mで今度はキセキが前に出るが、アリストがキセキをかわそうとするが、キセキも必死に抵抗する。3番手からマカヒキも前を追う。ゴール前でアリストテレスがようやく抜け出したかと思ったら、外からマカヒキが脚を伸ばし、最後は2頭並んでゴール!大接戦となったが、ゴール手前でマカヒキがアリストを捕らえました。


27年ぶりの阪神開催となった京都大賞典は、単勝9番人気のマカヒキが勝利。2016年の日本ダービー馬が8歳になって復活勝利を果たしました。1番人気のアリストテレスはハナ差の2着と惜敗。3着のキセキも見せ場は作りましたが、4年ぶりの勝利とはならず。2番人気のヒートオンビートは8着、3番人気の12着でした。
勝ったマカヒキは2016年のフランス重賞・ニエル賞以来、実に5年1カ月ぶりの勝利。日本での勝利はダービー以来5年5カ月ぶりとなります。凱旋門賞で大敗の後、4歳に骨折も経験。復帰しても勝ちきれないレースが続き、2けた着順の時もあり、落ちぶれすぎて可哀相な気持ちにもなったし、「名誉のためにも引退すればいいのに」と思いました。
今回のレースも期待薄でしたが、ラストの直線で馬群を突き割り、残り100mで3番手に浮上し、ゴール前でアリストテレスとキセキを捕らえて優勝。藤岡康太騎手も必死にムチを連発し、ゴール後にはマカヒキを撫でてました。まさかマカヒキが勝つとは思わなかったし、この年齢で復活するなんて信じられません。「あきらめなければ夢はかなう」という言葉を改めて実感させたレースでした。






東京メイン・第72回毎日王冠(GⅡ・芝1800m 13頭立て)は、今年のNHKマイルカップ覇者①シュネルマイスター、安田記念を制した⑦ダノンキングリー、ドバイターフで2着と健闘した⑫ヴァンドギャルド、デビューからずっと3着以内の堅実派④ポタジェ、府中巧者⑧ダイワキャグニー、今年重賞2勝⑩ケイデンスコール、おととしダービー3着⑨ヴェロックスなどが参戦しました。
スタートで⑥カデナが出遅れると、ダノンキングリーもやや遅れ気味。シュネルマイスターもイマイチの飛び出し。ダイワキャグニーがポンと出たが、トーラスジェミニがキャグニーをかわして先頭に躍り出る。3番手⑪カイザーミノル、4番手ポタジェ、5番手にケイデンスコール、6番手ヴァンドギャルド、7番手③ラストドラフト。中団の8番手にヴェロックスがつけるが、外からダノンキングリーが急上昇し、5番手まで押し上げた。10番手④マイネルファンロン、11番手②サンレイポケット、シュネルマイスターは後方2番手に控え、カデナが最後方。
縦長の状態で3,4コーナー中間を迎え、ジェミニが軽快に飛ばし、キャグニー2番手、カイザー3番手、ポタジェ4番手、ダノキン5番手。ケイデンス6番手、ヴァンギャル7番手。シュネルはまだ後方2番手あたりで4コーナーを回った。
ラストの直線に入り、残り400mで先頭を行くトーラスジェミニにダイワキャグニーが接近。外からポタジェとダノンキングリーが追い上げると、残り200mでダノキンが先頭に躍り出る。キャグニーも内で粘り、カイザーミノルも頑張るが、一番外からシュネルマイスターが猛追。残り100mでダノキン抜け出すが、シュネルが徐々に差を詰め、ダノキンとシュネルがまったく並んでゴールイン!最後はGⅠ馬2頭の決着となり、ポタジェは3番手。

関東のスーパーGⅡ・毎日王冠は、ダノンキングリーが先に抜け出しましたが、後方から追い込んで来たシュネルマイスターが、ゴール前でダノキンを差し切り1着。ダノンキングリー、サリオスに次いで、3年連続で3歳馬がこのレースを制しました。ダノンキングリーはアタマ差で敗れましたが、負けてなお強い印象を受けました。4番人気のポタジェは3着に入り、デビューから全て3着以内は継続。3番人気だったヴァンドギャルドは8着。前走から約半年の休養明けが影響したのでしょうか。
シュネルマイスターはNHKマイルカップ以来の重賞2勝目で、通算でも4勝目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、前日のサウジアラビアロイヤルカップに続いての重賞勝ちを収めました。この日は向正面で後方2番手で追走しましたが、ラストの直線で豪快な末脚で他馬をごぼう抜き。上がり3ハロン33.0秒をマーク。1着馬に与えられる天皇賞・秋の優先出走権を獲得したけど、そこをパスしてマイルCSに向かう予定。ダノンキングリーとはこれで1勝1敗、仁川のマイル決戦で完全決着となるか?














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