2011年に最も活躍した競走馬と騎手を表彰する「2011年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が６日に行われ、年度代表馬には史上７頭目の３冠制覇を達成したオルフェーヴルが選ばれました。またドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサが「最優秀４歳以上牡馬」、ブエナビスタが「最優秀４歳以上牝馬」を受賞しました。
各部門の受賞馬は次の通り。
年度代表馬 オルフェーヴル(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)
昨年の競馬界はオルフェーヴル一色でした。牡馬クラシックでは、圧倒的な強さで３冠制覇。有馬記念では古馬勢を一蹴して４冠達成。８戦６勝の好成績も大きく評価されました。記者投票では、年度代表馬部門で284票を獲得すると、３歳牡馬部門で満票（285票）を獲得し、文句無しの２部門受賞です。
最優秀２歳牡馬 アルフレード(牡2、美浦・手塚貴久)
シンボリクリスエス産駒のアルフレードは、デビュー３連勝で２歳牡馬の頂点に立ちました。デビュー無敗記録はどこまで続くのか。
最優秀２歳牝馬 ジョワドヴィーヴル(牝2、栗東・松田博資)
こちらも無敗でGI制覇を果たしたジョワドヴィーヴル。２戦目で２歳女王に輝いた逸材は、今年の牝馬クラシック戦線の主役になる事は間違い無し。姉・ブエナビスタ、父・ディープインパクトを超えられるか？
最優秀３歳牡馬 オルフェーヴル(牡3、栗東・池江泰寿)
最優秀３歳牝馬 アヴェンチュラ(牝3、栗東・角居勝彦)
骨折から這い上がり、秋華賞を勝ったアヴェンチュラが桜花賞馬・マルセリーナ、オークス馬・エリンコートを抑えて受賞。しかし、またしても骨折で復帰はいつになるのか未定…。
最優秀４歳以上牡馬 ヴィクトワールピサ(牡4、栗東・角居勝彦)
４歳以上牡馬部門は、ヴィクトワールと秋の天皇賞をレコードで勝ったトーセンジョーダンに票が集まり、129票を獲得したヴィクトワールピサが受賞。（ジョーダン104票）ドバイW杯以降はケガ続きで凱旋門賞を断念。復帰後は不本意な走りが続き、有馬記念を最後に現役引退。引退式は１月15日、京都競馬場で行われます。
最優秀４歳以上牝馬 ブエナビスタ(牝5、栗東・松田博資)
昨年限りで現役引退したブエナビスタは、ジャパンカップ勝利が評価されての受賞となりました。
最優秀短距離馬 カレンチャン(牝4、栗東・安田隆行)
スプリンターズステークスを勝ったカレンチャンは、今年７戦５勝。山城ステークスからスプリンターズまで破竹の５連勝。重賞もスプリンターズSを含めて４勝をマークしました。今後もカレンチャンの時代が続くのか？
最優秀ダートホース トランセンド(牡5、栗東・安田隆行)
今年はフェブラリーステークス、マイルCS南部杯、ジャパンカップダートとGIを３度制覇。ドバイワールドカップでも２着と大健闘。名実ともにダート王に君臨したトランセンド、フェブラリーSで２連覇を果たし、ドバイへの再挑戦もあるでしょう。
最優秀障害馬 マジェスティバイオ(牡4、美浦・田中剛)
今年４月に障害入りすると、東京ジャンプステークス＆東京ハイジャンプの「府中障害重賞春秋連覇」を果たすと、暮れの中山大障害では直線で前の馬達をまとめて差し切り優勝。重賞３勝が評価され、最優秀障害馬を受賞しました。
調教師・騎手部門
調教師部門
最多勝利調教師 角居勝彦 ６０勝
最高勝率調教師 堀 宣行
最多賞金獲得調教師 池江泰寿
優秀技術調教師 角居勝彦
騎手部門
最多勝利騎手 岩田康誠 １３８勝
最高勝率騎手 福永祐一
最多賞金獲得騎手 岩田康誠
最多勝利障害騎手 最多勝利新人騎手 該当者なし
調教師部門では、角居勝彦氏が最多勝＆優秀技術調教師の２部門を獲得。池江泰寿氏はオルフェーヴルの他にもトーセンジョーダン、トゥザグローリーなど管理馬が重賞勝ちを収めました。騎手部門では、岩田康誠騎手が138勝で最多勝利騎手を受賞。133勝でJRAリーディングジョッキーとなった福永祐一騎手は最高勝率騎手を受賞しました。「最多勝利新人騎手」は規定の30勝に誰も届かず。新人の中で最多勝だったのは嶋田純次騎手の18勝でした。
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