5月6日は日本ダービーに向けての重要な一戦が東西で行われ、京都競馬場では「東上最終便」京都新聞杯、東京競馬場では1着馬しか優先出走権しか与えられないダービートライアル・プリンシパルステークスがありました。ダービー出走へのラストチャンスをモノにした馬は?
京都メイン・第65回京都新聞杯(GⅡ・芝2200m 12頭立て)は、3戦して連対率100%③サトノクロニクル、はなみずき賞を勝った⑪プラチナムバレット、2連勝中⑤サトノリュウガと⑧ミッキースワロー、若葉ステークス3着④インヴィクタ、若駒ステークス②ダノンディスタンス、⑥ゴールドハット、⑨メルヴィンカズマなどが参戦。
スタートでインヴィクタが出遅れ。ポンと飛び出した⑫ウインベラシアスがスッと前に出て、ダノンディスタンスが2番手につけ、①カケルテソーロ3番手、サトノクロニクル4番手、プラチナムバレット・ミッキースワロー・サトノリュウガ中団追走、出遅れたインヴィクタは11番手で1コーナーを回った。
1,2コーナー中間地点~向正面に入ったところで、ウインベラシアスが後続を離して先頭ひた走り、2番手ダノンディスタンス、カケルテソーロ3番手、4番手にサトノクロニクル、その後ろの5番手にサトノリュウガが控える。中団6番手にミッキースワロー、7番手ゴールドハット、8番手プラチナムバレット。9番手に⑩ユキノタイガ、外側10番手メルヴィンカズマ、11番手インヴィクタ、ハギノアレスがポツンと最後方を進む。
外回り3コーナーに差し掛かり、大逃げのウインベラがさらに差を拡げ、ダノディスとカケルテが2,3番手並走。サトクロ4番手、リュウガ5番手、ミキスワが外から追い出しにかかる。プラバレ8番手、インヴィクタは10番手。坂の下りで先頭のウインベラと後続勢の差が縮まり、4コーナーでダノディスとミキスワが追いついた。
最後の直線コースで、ウインベラシアスがまだ粘るが、ゴール残り200mでダノンディスタンスがかわして先頭。馬群の間からサトノクロニクルとゴールドハットが突っ込み、外からはミッキースワロー、大外サトノリュウガとプラチナムバレットが追い込み、先頭争いは大激戦。ラスト100mを切り、サトクロが前に出るが、一番外からプラバレが強襲してゴールイン!ゴール前接戦となりましたが、プラチナムバレットが1着になりました。
直線はどの馬が勝ってもおかしくないと言ったような大激戦となりましたが、単勝2番人気のプラチナムバレットが制しました。1番人気のサトノクロニクルは、ラスト100mで一旦は先頭に出たけど、最後にかわされて頭差の2着。3着にはダノンディスタンスが入りました。4番人気のミッキースワローは5着、3番人気のインヴィクタはスタートの出遅れが響いて7着に終わりました。
勝ったプラチナムバレットは、はなみずき賞に続いての連勝で重賞初勝利。通算でも今回で3勝目を挙げました。序盤は中団より後ろのポジションにつき、3コーナーの下り坂でもじっと我慢。直線コースで外側に出すと、溜めていた末脚が爆発。サトクロ、ダノディスらをまとめて差し切りました。ラスト1ハロンはギューンと伸びましたね~。
東上最終便を勝って賞金を大きく加算し、ダービー出走はほぼ確実。この馬を管理する河内洋調教師は、騎手時代に2000年の日本ダービーでアグネスフライトに騎乗して優勝しております。あれから17年、今度は調教師としてダービー制覇の夢を実現できるでしょうか。
東京メイン・プリンシパルステークス(3歳オープン・芝2000m 12頭立て)は、セントポーリア賞を勝った⑧ダイワキャグニー、山藤賞を勝った①レッドローゼス、共同通信杯2着③エトルディーニュ、⑩スズカメジャー、⑤ヘリファルテ、⑦ロードアルバータ、④スイーツドリムース、大井から参戦の⑥コパノミザールなどが、ダービーの最後の1枚の切符獲りに挑みました。
スタートはばらつきがあり、⑪チャロネグロがダッシュつかず。ヘリファルテ、スズカメジャ-、⑫マイネルラプティスも後ろから。②マイネルユニブランが先手を奪い、2番手に⑨ニシノアップルパイ、3番手にスイーツドリームス、4番手にエトルディーニュ、5番手ダイワキャグニー。マイネルラプティスが外から馬なりで上がり、3番手に浮上。中団の位置には、7番手レッドローゼス、8番手ロードアルバータ、9番手コパノミザール、10番手スズカメジャ-。後方は11番手にヘリファルテ、チャロネグロがしんがり追走。
3コーナーを回り、先頭のユニブランは前半1000mを59秒0で通過。アップルパイ2番手、ラプティス3番手。キャグニーがスイーツを抜いて4番手に上がり、ローゼス6番手あたり、スズカメ9番手、ヘリファルテ11番手。
最後の直線のところで、ニシノアップルパイが早めに抜け出し、後続からダイワキャグニーとレッドローゼス、ロードアルバータが追い上げる。残り200mで、今度はキャグニーが先頭に躍り出て、ローゼスが2番手に上がるが、キャグニーがそのまま先頭でゴールイン。ダイワキャグニー快勝でダービー優先出走権を獲得!
日本ダービーの最後のトライアル・プリンシパルステークスは、1番人気のダイワキャグニーが2着に2馬身半差をつけて完勝。2着には2番人気・レッドローゼス、ロードアルバータが3着。4番人気ヘリファルテは8着、3番人気・スズカメジャーは10着でした。
ダイワキャグニーはこれで4戦3勝。前走の弥生賞では2番人気に推されながらも、2000mの距離&初めての右回りに苦しみ9着でしたが、今回は道中で4番手を追走し、残り200mで抜け出して快勝しました。府中コースでは3度走って全て1着。府中が得意にしているから、ダービーでも上位に入ってくるかもしれない。プリンシパルを勝った馬は、後にGⅠを勝ったり、重賞戦線で活躍する馬を輩出。キャグニーもきっと重賞ウィナーになれると思います。