日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

3歳牝馬プリモシーンが関屋記念優勝!エルムステークスは横山和生が重賞初Vを果たす。

2018年08月12日 | 競馬


お盆シーズン到来の12日は、新潟競馬場でマイル重賞の関屋記念、札幌競馬場でダート重賞のエルムステークスが行われました。




札幌メイン・第23回エルムステークス(GⅢ・ダート1700m 14頭立て)は、昨年の優勝馬⑨ロンドンタウン、2年前の覇者で現在は地方・船橋所属の①リッカルド、盛岡での交流重賞・マーキュリーカップで連覇を果たした③ミツバ、ダート交流重賞3勝④アンジュデジール、昨年は3着だった②ドリームキラリ、⑧ハイランドピーク,⑥リーゼントロック,⑪ディアデルレイといったマリーンステークス組などが参戦しました。
スタートでドリームキラリが勢い良く飛び出して先頭を確保、⑫ブラゾンドゥリスが2番手につけ、ハイランドピーク3番手。アンジュデジール5,6番手、ロンドンタウンは7番手、リッカルドは9番手、リーゼントロック11番手、ミツバは最後方でスタンド前を通過。
1,2コーナーを過ぎて、ドリームキラリが先頭、2番手にブラゾンドゥリス、3番手ハイランドピーク。その後ろの4番手集団は、内でアンジュデジール、外側にディアデルレイ、真ん中にロンドンタウン。内側7番手にリッカルド、外側8番手⑬モルトベーネ、9番手に⑭モンドクラッセ。⑤ノーブルサターンが大外10番手から早めの仕掛けに打って出る。11番手⑩メイショウスミトモ、12番手リーゼントロック、ミツバと⑦アルタイルは後方追走。
3コーナーに差し掛かり、先頭争いはハイランド,ドリキラ,ブラゾンが並ぶが、3,4コーナー中間でブラゾンが後退。ロンドン・デジール・デルレイの4番手集団も前との差を詰めている。サターンが7番手に上がり、リッカルドは最内8番手。ミツバとリーゼントはまだ後方の位置。
先頭で競り合うドリームキラリとハイランドピークは、最後の直線コースに入っても競り合うが、ゴール残り200mを切ってハイランドが抜け出す。後続ではロンドンタウンがアンジュデジールをかわして3番手に上がり、ミツバが大外から追い込んでくる。しかし、ハイランドピークがそのまま先頭でゴールイン!ドリームキラリが2着、ミツバとロンドンタウンが3着争いといったところか。

秋のダート戦線に向けての試金石であるエルムステークスは、2番人気のハイランドピークが優勝。序盤から2番手を追走すると、4コーナー手前からドリームキラリと競り合い、最後の直線で抜け出して1着になりました。スタートから先行しながらも、最後に競り負けたドリームキラリは2着。1番人気だったミツバは、最後方から追い込むも3着まで。連覇を狙ったロンドンタウンは4着、地方所属のリッカルドは6着に終わりました。
2度目の重賞挑戦で初制覇を果たしたハイランドピークは、今年6月の灘ステークス以来の勝利で通算6勝目。今年だけで7戦4勝2着2回と安定した成績を残しています。鞍上の横山和生騎手は、これが重賞初勝利。新人時代は「横山典弘騎手の息子」として注目を集め、今年でデビュー8年目を迎えました。先頭でゴールした直後、左手を上げるてから、馬の首をポンと叩いていました。重賞レースで父に勝ったのは大きな自信になるでしょう。また、ハイランドピークの父であるトーセンブライト産駒もJRA重賞初制覇となりました。



新潟メイン・第53回関屋記念(GⅢ・芝1600m 15頭立て)は、⑫プリモシーンと②フロンティアの3歳勢2頭、おととしの勝ち馬で4年連続参戦の⑭ヤングマンパワー、昨年2着⑬ウインガニオン、エイシンヒカリの妹④エイシンティンクル、⑤ショウナンアンセム,⑧ロードクエスト,③スターオブペルシャの「パラダイスステークス組」、中京記念3着⑥リライアブルエース、同レース5着⑩ワントゥワン、2年前のオークス2着馬⑨チェッキーノなどが出走。
スタートでチェッキーノがわずかに出遅れ。好ダッシュを見せたエイシンティンクルが先手を奪い、2番手争いではウインガニオンがスターオブペルシャをかわし、4番手にヤングマンパワー、ショウナンアンセム5番手。その後ろの6番手にフロンティアがいて、7番手ロードクエスト、8番手⑪チャンピオンルパン、プリモシーンは9番手。10番手に①ベルキャニオン、11番手リライアブルエース。12番手からロッカフラベイビー、13番手⑦ジョーストリクトリ、14番手チェッキーノ。そしてワントゥワンはポツンと最後方。
外回り3,4コーナーのところで、先頭のティンクルは前半800mを45.7秒で通過。ペルシャが2番手を追走し、ガニオンとアンセムが3,4番手、ヤングマン5番手。ロークエ、フロンティア、プリモは中団のポジション。リライアブルとチェッキーノ、ワントゥワンは後方待機。
659mの長い直線コースに入り、エイシンティンクルが先頭キープ。内からショウナンアンセムとスターオブペルシャ、真ん中からヤングマンパワーが追い上げる。さらに外からロードクエスト、プリモシーンも追い込み、ワントゥワンも大外に持ち出した。ゴール残り200mを切り、2番手に上がったヤングマンがティンクルに迫るが、プリモシーンが2頭をまとめて捕らえて先頭。大外からワントゥワンが伸びてきたが、プリモシーンが凌いでゴールイン!3歳牝馬プリモシーン、古馬勢を捻じ伏せて関屋記念を制しました!

サマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念は、1番人気だったプリモシーンが差し切り勝ち。直線でヤングマンパワーとエイシンティンクルの2頭をかわすと、大外強襲のワントゥワンの追撃を凌いで優勝しました。3歳馬がこのレースを勝ったのは、1996年のエイシンガイモン以来22年ぶり、牝馬に至っては31年ぶり(1987年のクールハート)となります。
ワントゥワンは最後方から追い込んだけど、クビ差及ばず2着。3着のエイシンティンクルは、スタートから積極果敢に逃げ続け、終盤も粘り強い走りを披露。今年はディープインパクト産駒の牝馬が1~3着を独占しました。
4年連続出走のヤングマンパワーは4着、3年前の新潟2歳王者・ロードクエストが5着。2番人気のリライアブルエースは6着、4番人気のショウナンアンセムは10着、もう1頭の3歳馬・フロンティアは11着でした。
プリモシーンはフェアリーステークスに次いで重賞2勝目。自身の勝ち星もその時以来通算3勝目となりました。鞍上の北村宏司騎手は同レース4勝目で、この日の9レースでJRA通算1300勝も達成しています。フェアリーSを勝った後、桜花賞ではスタートでの出遅れが響いて10着、その次のNHKマイルカップでもスタートミスで5着。同じミスが2度繰り返されたけど、この日は出遅れずに飛び出すことができました。斤量51キロの恩恵もあったし、戸崎騎手から北村騎手に乗り変わったのが良かったと思いました。










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