日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

桜の女王・デアリングタクトがオークスも制覇!63年ぶり無敗の二冠牝馬誕生!

2020年05月24日 | 競馬

3歳牝馬のクラシック競走第2戦・第81回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が24日、東京競馬場で行われました。デビューから3連勝で桜花賞を制した④デアリングタクトが、このオークスで無敗での2冠制覇に挑戦。さらには、デビュー2戦目でスイートピーステークスを勝った①デゼル、桜花賞で存在感を見せた⑧スマイルカナ、武豊との新コンビで臨む⑩ミヤマザクラ、桜花賞4着②クラヴァシュドール、さらにはフローラステークスを制した⑯ウインマリリン、忘れな草賞覇者⑦ウインマイティー、フラワーカップから直行の③アブレイズ、⑱サンクテュエール、⑥リアアメリアなどが参戦しました。



単勝の人気は、デアリングタクトが1.6倍で1番人気。デゼル2番人気(5.9倍)、3番人気はクラヴァシュドール(8.0倍)。その後はミヤマザクラ、サンクテュエール、⑪リリーピュアハート、⑯ウインマリリン、⑥リアアメリアと続きました。

スタートでリリーピュアハートが躓き、あわやジョッキーが落馬かと思われたがセーフ。デアリングタクトとデゼルも好スタートを切った。最初のスタンド前の先行争いで、スマイルカナがアブレイズをかわして先頭に立つ。クラヴァシュドールは先行策。デアリングタクトとミヤマザクラ、デゼルは中団からの競馬。サンクテュエールとリリーピュアハートは後方からの競馬でスタンド前を通過する。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かり、スマイルカナが先頭、2番手にウインマリリンが上がり、クラヴァシュドールとアブレイズが3,4番手で並走。5番手グループには⑭フィオリキラリ・ウインマイティー・⑥ホウオウピースフルの3頭が固まっている。その後ろの8番手集団にはミヤマザクラ・⑬ウーマンズハート・⑰マルターズディオサの3頭が横並び。11番手リアアメリア、12番手デアリングタクト、13番手⑨インターミッション、14番手にデゼルが追走。デゼルはデアタクをマークする形だ。後方勢は、15番手リリーピュアハート、16番手サンクテュエール、17番手⑫マジックキャッスル、最後方に⑮チェーンオブラブ。
3コーナーを回ってもスマカナが軽快に逃げ続けるが、残り800mで後続との差が縮まる。クラヴァシュが単独2番手に浮上し、アブレイズ3番手、フィオリ4番手、マリリンは内側5番手、マイティー6番手。アメリアとミヤマはまだ中団、テュエール、デアタク、デゼルは中団より後ろのポジションで4コーナーを回る。
最後の直線コースに入り、クラヴァシュドールがスマイルカナを捕らえて先頭に立つが、外からウインマイティー、最内からウインマリリンが襲い掛かる。デゼルは大外に持ち出し、デアリングタクトは馬群の中でもがいている。残り200mでマイティ―が先頭、マリリンが2番手に上がる。デアタクもようやくエンジンが加速し、追い込みをかけ、ラスト100mで3番手に浮上。後続からはミヤマザクラとリアアメリアも上がってくる。残り50mで最内のマリリンが前に出るが、外からデアタクがマリリンとマイティーをかわし切った!デアリングタクトが桜花賞に続き、オークスも制しました!



【オークス 全着順】
1着④デアリングタクト  2分24秒4
2着⑯ウインマリリン    1/2馬身
3着⑦ウインマイティー   クビ差
4着⑥リアアメリア     3/4馬身
5着⑫マジックキャッスル  3/4馬身
6着⑮チェーンオブラブ
7着⑩ミヤマザクラ
8着⑤ホウオウピースフル
9着⑪リリーピュアハート
10着⑰マルターズディオサ
11着①デゼル
12着⑬ウーマンズハート
13着⑱サンクテュエール
14着⑭フィオリキアリ
15着①クラヴァシュドール
16着⑧スマイルカナ
17着③アブレイズ
18着⑨インターミッション

単勝 ④ 160円
複勝 ④ 130円  ⑯ 420円  ⑦ 830円
枠連 2⃣-8⃣  700円
馬連 ④-⑯ 1,800円
馬単 ④-⑯ 1,950円
ワイド ④-⑯ 770円  ④-⑦ 1,750円  ⑦-⑯ 5,740円
3連複 ④-⑦-⑯ 15,020円
3連単 ④-⑯-⑦ 42,410円


無敗の桜花賞馬・デアリングタクトが、オークスも見事に勝利!デビューから4戦負けなしで牝馬クラシック2冠を達成しました。2018年のアーモンドアイ以来の2冠制覇となり、無敗での牝馬2冠は1957年のミスオンワード以来63年ぶりの快挙です。
2着には最内をうまく突いたウインマリリン、3着のウインマイティーは単勝オッズで13番人気の伏兵でした。マリリン&マイティーの「ウインウイン」コンビが波乱を巻き起こすかと思いましたが・・・。
2番人気のデゼルは11着。大外から追い出すもまったく伸びず。キャリア3戦目でのオークス挑戦は厳しかったか。3番人気のクラヴァシュドールは一旦先頭に立ったけれど、残り200mでズルズル下がって15着に終わりました。
デアリングタクトは重賞2連勝。鞍上の松山弘平騎手は今年のGⅠ2勝目を挙げ、重賞競走も7勝目。4月26日の京都競馬場で落馬し、仙骨(骨盤の一部の骨)を骨折しましたが、先週のヴィクトリアマイルでサウンドキアラを2着に持ち込み、このオークスでデアタクを2冠に導きました。杉山晴紀調教師と馬主のノルマンディーサラブレッドレーシングはオークス初勝利です。
この日のデアタクは、1番人気のプレッシャー&夏日で発走前から発汗が目立ちました。最後の直線のシーンでは、前が詰まって追い出しに苦労する場面があり、正直負けるんじゃないかと思いましたが、松山騎手が内側に進路を切り替えると、デアタクの末脚が炸裂。桜花賞では重馬場で大外から一気の追い込みを決め、この日も鮮やかにで差し切り。この馬は本当に能力が高いです。
デアタクの血統を見ると、エピファネイアが2014年のジャパンカップを制覇、父の母・シーザリオは2005年オークス馬、母の父・キングカメハメハは2004年のダービー馬、曽祖父のスペシャルウィークはダービー&JC制覇。さらにはエピファの父・シンボリクリスエスも2003年の秋の天皇賞を勝っており、み~んな府中GⅠで実績を残しています。
春の牝馬クラシックで連勝し、3歳世代の牝馬の頂点へ。秋シーズンは秋華賞で牝馬三冠制覇の期待がかかるし、その先には古馬勢との対戦が待ち受けます。史上初の無敗での牝馬三冠も見たいし、アーモンドアイ、ラッキーライラックとの夢の対決も見たいですなぁ。



来週は年に一度の競馬の祭典・日本ダービー!ディープインパクト以来の無敗での2冠制覇に挑むコントレイルを始め、皐月賞の雪辱を果たしたいサリオス、皐月3着・ガロアクリーク、皐月賞を回避したワーケア、弥生賞馬・サトノフラッグ、京都新聞杯を勝ったディープボンド、プリンシパルステークスを制したビターエンダー、青葉賞2着ヴァルコス、ダーリントンホール、サトノインプレッサなどが登録しています。
新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となる今年の日本ダービー。牝馬に続き、牡馬も無敗の2冠馬誕生となるか。ダービー当日は、不要不急の外出を自粛して、テレビの前で観戦しましょう!STAY HOME!








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