12月に入り、2024年も残すところあと1か月。12月1日は中京競馬場で秋のダート頂上決戦・第25回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が行われました。前回覇者でダートGⅠ5勝を誇る②レモンポップはこれが引退レース。砂の現役最強馬が連覇で有終の美を飾れるのか?レモンポップの他にも、佐賀のJBCクラシックで念願のGⅠ初制覇⑧ウィルソンテソーロ、フェブラリーステークスを制した③ペプチドナイル、昨年の南関東3冠馬⑬ミックファイア(大井)、2022年ホープフルステークス優勝⑥ドゥラエレーデ、メンバー唯一の3歳馬⑫サンライズジパング、コリアカップ2連覇①クラウンプライド、GⅠでは善戦続き⑯ガイアフォース、③ハギノアレグリアスなどが参戦しました。
スタートでレモンポップが完璧に決めた一方で、ミックファイアが後手踏む。レモンポップが好スタートからそのまま先手を取りにいこうとするが、外から⑪ミトノオーが迫る。ペプチドナイル3番手グループ、サンライズジパングとウィルソンテソーロは中団馬群、ガイアフォースはやや後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、先頭レモンポップ、2番手ミトノオー、3番手クラウンプライド、4番手ペプチドナイル。5番手グループには⑤ペイシャエス・⑮グロリアムンディ・ハギノアレグリアス。中団の8番手集団はドゥラエレーデ・ウィルソンテソーロ・⑧テーオードレフォン・⑭スレイマン・サンライズジパングと5頭が横並び。13,14番手の位置に⑧セラフィックコールとガイアフォース、後方2番手ミックファイア、最後方⑩アーテルアストレア。
3コーナーを過ぎて、レモンが淡々と逃げ、ミトノオー2番手、ナイル3番手。外からサンジパが4番手に上がる。クラプラ5番手、ガイアが一番外に持ち出し、ウィルソンとハギアレは中団馬群。16頭が一団で4コーナーから直線コースへ。
最後の直線に入り、レモンポップがラストスパートをかけて後続を突き放していく。2番手からペプチドナイルが懸命に追いかけ、さらに外からウィルソンテソーロも猛追。残り200m、レモン先頭、ウィルソンが3番手に上がる。ドゥラエレーデが最内を突いてやってきている。レモンがこのまま逃げ切るかと思いきや、残り100mでウィルソンがナイルをかわして2番手に上がると、レモンとの差を詰め、最後は2頭並んでゴール!レモンポップが逃げ切って2連覇か、ウィルソンテソーロが最後に逆転したか!?
【チャンピオンズカップ 全着順】
1着②レモンポップ
2着⑧ウィルソンテソーロ
3着⑥ドゥラエレーデ
4着③ハギノアレグリアス
5着④ペプチドナイル
6着⑫サンライズジパング
7着⑩アーテルアストレア
8着⑤ペイシャエス
9着⑮グロリアムンディ
10着⑪ミトノオー
11着①クラウンプライド
12着⑧セラフィックコール
13着⑬ミックファイア
14着⑨テーオードレフォン
15着⑯ガイアフォース
16着⑭スレイマン
【払戻金】
単勝 ② 220円
複勝 ② 140円 ⑧ 180円 ⑥ 560円
枠連 1⃣-4⃣ 520円
馬連 ②-⑧ 840円
馬単 ②-⑧ 1,190円
ワイド ②-⑧ 390円 ②-⑥ 1,520円 ⑥-⑧ 2,200円
3連複 ②-⑥-⑧ 7,410円
3連単 ②-⑧-⑥ 18,050円
スタートから先頭を走り続けた単勝1番人気のレモンポップと、外から襲い掛かった2番人気・ウィルソンテソーロの一騎討ちは、写真判定の末、レモンポップがハナ差抑えて1着。前身のジャパンカップダート時代のトランセンド(2010&2011年)以来史上2頭目の連覇を果たし、引退の花道を飾りました。ウィルソンテソーロは追い上げ及ばず2着でしたが、負けてなお強しといった印象を受けました。3着には9番人気のドゥラエレーデが入りました。その上位3頭ですが、なんと昨年のレースと同じ順位。平地のGⅠ競走では初めての珍事となりました。
その他、フェブラリーステークス馬のペプチドナイルは5着、メンバー唯一の3歳馬・サンライズジパングは6着、地方から参戦のミックファイアは13着という結果でした。
優勝したレモンポップは、中央&地方を合わせてダートGⅠ6勝目。鞍上の坂井瑠星騎手と田中博康調教師もこのレース2連覇です。昨年は大外枠から逃げ切り勝ち、内枠に入った今年は、スタートでバッチリ決めた後は先頭を譲らず。昨年同様、ウィルソンテソーロの追撃を凌いで逃げ切りました。
デビュー当初は短距離馬のイメージがありましたが、マイルや中距離のGⅠで優勝。今年はサウジカップで12着と大敗した後、再起戦のさきたま杯、マイルCS南部杯、チャンピオンズカップとGⅠ3連勝。通算成績18戦13勝、国内では連対率100%、さらに昨年の根岸ステークスから国内7連勝。間違いなくダート界の歴史に残る名馬であり、怪物でありました。本当にお疲れ様でした。