サッカーの国際親善試合「キリンチャレンジカップ2014 日本代表VSオーストラリア代表」が18日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われました。14日のホンジュラス戦で6-0と大勝したアギーレJAPAN、年内ラストマッチとなる今回は、アジア地区のライバル・オーストラリアと対戦。来年1月のアジアカップでは決勝トーナメントで顔を合わせるかもしれないので、まさにこの試合は「アジア杯前哨戦」です。開催国・豪州に勝って、大会連覇に弾みをつけられるか?
すためんはこちら
[日本代表]
GK 1 川島永嗣
DF 6 森重真人
DF 21 太田宏介
DF 22 吉田麻也
DF 3 酒井高徳
MF 7 遠藤保仁
MF 17 長谷部誠(Cap)
MF 10 香川真司
FW 9 岡崎慎司
FW 4 本田圭佑
FW 14 武藤嘉紀
[オーストラリア代表]
GK 1 ライアン
DF 2 フラニッチ
DF 13 ベヒッチ
DF 20 セインズバリー
DF 22 ウィルキンソン
MF 7 レッキー
MF 15 ジェディナク(Cap)
MF 17 マッカイ
FW 10 クルーズ
FW 14 トロイージ
FW 21 ルオンゴ
日本は前回のホンジュラス戦でヒザを痛めた内田篤人が欠場。右サイドバックには酒井高徳、左サイドバックには太田宏介が入りました。
試合序盤はオーストラリアがペースを握ります。開始30秒、中盤でのロングパスからチャンスを作ると、左サイドを走りこんだトロイージが左足シュートを放ったが、枠を捉えられず。日本は前半10分、右サイドで本田→遠藤と繋ぎ、高徳のクロスは相手に当たってCK。遠藤の右CKは岡崎の足下に収まるが、シュートは相手にブロックされた。前半15分、左サイドの太田のクロス→武藤のヘディングシュートはクロスバーに当たるも、その前にオフサイド…。逆に豪州は17分、右サイドからのクロスにレッキーが頭で合わせたが、GK川島が横っ飛びでクリア。ファインセーブで先制点を阻止。
前半25分、日本は右サイドのパスを受けた本田が、中盤の位置からグラウンダーのミドルシュートを打ったが、GKにキャッチされる。39分、本田の縦パスを受けた香川が右サイドを抜け出し、シュート性のラストパスを入れたが、相手DFの足に当たり、あわやオウンゴールに。ゴール前に岡崎も詰めていたが…。前半終了間際の44分、本田が倒されてFKを獲得。ゴールほぼ左の位置でのFKを本田が直接狙うもGKの正面。前半は両チーム無得点で終わった。
先制点が欲しい日本は、後半開始から遠藤に代えて今野泰幸を投入。後半立ち上がりの3分、豪州はルオンゴがドリブル突破からシュートを狙うも、日本DF森重がクリア。右サイドにこぼれたセカンドボールを拾ったクルーズがクロス→ファーサイドのレッキーが頭で折り返すが、ゴール前で吉田がクリア。日本は後半5分、敵陣で今野が相手ボールを奪ってドリブル突破。折り返しを香川が左足を振りぬくが、豪州GK・ライアンに阻まれる。さらに1分後の6分には、セットプレーの流れからチャンスが生まれ、森重のスライディング→岡崎が浮いたボールに素早く反応して左足で合わせたが、またも豪州GK・ライアンの好セーブに阻まれてゴールならず。
後半12分、武藤を下げ、前回2得点の乾貴士がピッチに入る。後半14分、右サイドの高徳のクロス→代わったばかりの乾がヘディングシュートを放つもバーの上。0-0で迎えた後半16分、ついに試合が動きます。本田の右CKをゴール前に乾らが飛び込むも合わせられず。しかし、ファーサイドに流れたボールを今野が頭で押し込む!途中出場・今野の先制ゴールで、日本が試合の均衡を破ります!
日本は追加点を取ろうとさらに攻め込む。20分、本田のパスを受けた乾が左足シュートを放つも枠外。22分には本田が中盤でボールを奪ってからドリブルで持ち上がってから左サイドへスルーパス。岡崎がフリーの位置からシュートを打つも、DFとGKに当たった。後半23分、右サイドにいた森重がドリブルで豪州DF2人をかわすと、そのままペナルティエリア内に進入。そのラストパスを岡崎がヒールで流し込み、日本が2-0とリードを拡げます!
2点を追うオーストラリアは後半26分、マッカイがPA手前からミドルシュート。ボールは吉田の足に当たってコースが変わり、ゴール前で途中出場のニコルズが詰めるも、GK川島がキャッチ。後半28分に日本戦で4得点の「日本キラー」ティム・ケーヒルを投入。すると後半アディショナルタイム、左サイドのクロスにケーヒルがゴール前に飛び込み、ヘディングゴールで1点を返すも反撃はここまで。試合は2-1で日本が逃げ切り勝ちを収めました。
前回のホンジュラス戦に続き、オーストラリアにも勝利。アギーレジャパンになってから初めての連勝を飾りました。前半は豪州にペースを握られましたが、後半に今野選手の先制ゴール、岡崎選手の技ありヒールで一旦は2点をリードしましたが、終了間際に「日本キラー」のケーヒルに決められました。ケーヒルをフリーにさせちゃダメだろ。せっかく快勝ムードだったのに、アディショナルタイムでの失点はいただけません。ちなみにケーヒルは日本戦で5得点目ですか…。引退前にJリーグに来てくれませんかね?
後半16分に先制点を決めた今野選手、国際Aマッチでの得点は2011年のブラジルW杯アジア3次予選のタジキスタン戦以来3年ぶり。ゴール前でワンバウンドしたボールを冷静に合わせました。チームメイトたちも滅多にゴールを決めない今野選手に駆け寄って祝福する場面もありました。2点目を決めた岡崎選手は、「おしゃれヒール」で代表通算50得点目を達成。泥臭いイメージが強いけど、華麗な技を隠し持っていたとは思いませんでした…。アギーレ監督になってからはノーゴールが続いていましたが、ようやく初得点がうまれましたね。その前の森重選手の突破も素晴らしかったですよ。
2014年の戦いが終わったサッカー日本代表、今年は13試合を戦い7勝4敗2引き分けという成績でした。ブラジルW杯前のテストマッチで4連勝し、本大会に大きな期待を集めましたが、グループリーグで2敗1分けに終わり、呆気なく敗退。ザッケローニ氏が退任し、アギーレ氏が新監督になってからは3勝2敗1分け。ブラジル戦までは黒星が先行していたけど、11月の2連戦で連勝してようやく勝ち越すようになりました。
そして2015年、アギーレJAPANは年明けからアジアカップから始動。毎試合厳しい戦いになるかもしれないけど、チーム一丸となってアジア杯を連覇し、「日本こそがアジア№1」であることを証明してもらいたいものです。